個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

変なフォームでのシュート練習

2018-02-13 10:58:19 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

学生時代は柔道部に入っていました。目的は単純で、気の弱い自分でも格闘技をすれば強くなれるのではないかと思ったからです。ですがまったく強くなりませんでした。指導してくれた先生はとても柔道が強く、効果的な練習をさせてもらい、的確なアドバイスをいただいたりしていたので、私以外の部員の中にはとても強くなる子もいました。私が弱かった原因は、指導者にあるのではなく、私自身の気の弱さに加えて、あまりの身体能力の低さによるものだったのでしょう。

このように、スポーツでもなんでも頑張ればできるというものではなく、そもそもの能力が低かったり、間違った指導ををしていたりすると頑張ったほどの結果はでず、残念な気持ちになってしまいます。頑張ったら何でもできるはずはなく、頑張っても達成できないものだらけですよね。

ただ私の柔道の場合のように、自分の能力の低さが原因であれば、仕方のないことだと思えるのですが、これが間違った教え方や練習法が原因だとすると、教える側の責任は大きいです。せっかく興味や関心をもって始めたものであっても、成果が出なかったら楽しくなくなり辞めてしまったり、やる気をなくしてしまったりします。

これは勉強でもまったく同じです。小学4年生頃から勉強が嫌いという子どもが一気に増えていきます。嫌いなものを無理やりさせようとするから、やる気も出ず、当然結果もでないためさらに嫌いになるという悪循環です。どうして子どもたちは勉強嫌いになるのでしょう?

原因はいくつもありますが、今日はその中でも私がいつも問題視している勉強のさせ方について考えてみます。みなさんも小学生の時に計算ドリルや漢字ドリルをたくさんさせられたでしょう。おかげで計算ができるようになりましたし、漢字も覚えることができました。しかしそれと同時に、勉強ってめんどくさくて、しんどいものという感覚も植え付けられました。反復練習は確かに大切でしょうが、何度やってもできる問題を繰り返しさせられることや、同じ漢字をノートに書き写すことに何の意味があるのか、当時の私にはわかりませんでしたし、今でもよくわかりません。

というのも、今は小学校の4年生ほどになるとずいぶんと学力差がでてきています。計算なんて簡単にできる子どもにとっては、当たり前にできることをなぜこんなに何回もしなくてはいけないのか、計算の初期でつまずいている子どもにとっては、宿題を出されたところでやり方がわからない。解答を渡している学校も多いので、とりあえず答えを写して宿題完了!となっている子どももたくさんいます。漢字の練習もそうです。覚えようと意識している子どもはいいのですが、大半の子どもはそれがもはや作業となっています。とりあえずノートいっぱいに漢字を書いとけばいいや、という宿題の仕方をしています。

多少しんどくても、成果が出るならばやる気も出てきますが、こんな勉強を何時間したところで計算ができるようにはなりませんし、漢字だって覚えられません。結果的にテストの点数が悪いままで、さらにやる気をなくしてしまいます。

これは、まちがったフォームでシュート練習をさせているのと同じですね。まったくの時間の無駄どころか、させない方がいいかもしれません。変なフォームでかたまってしまうと、もう修正できなくなりますし、こんなに練習しているのにどうしてシュートが入らないのだろうと嫌になってきます。

自分たちがしてきたことが、すべて正しいということはありません。このような勉強のさせ方をいつまで続けるのでしょうか。先生たちは確かにその勉強方法が役に立って、大学まで進学し、それを正しいものとして子どもたちに伝えているのかもしれませんが、いろんな子どもがいるのです。この方法ではまったく効果のない勉強になってしまっている子どももいますし、効果がないだけならまだいいのですが、勉強を嫌いにさせてしまたり、勉強に対する自信を失わす原因になったりしているのです。もっと効果的な勉強方法を探しているのかどうかも疑問です。小学生でも中学生でも、課題を解答付きで渡して、わからないところは解答を丸写ししてこいというのは、どう考えてもよい方法だとは思えないです。

スラムダンクの桜木花道が、山王戦の最後にシュートを決めることができたのは、「左手はそえるだけ」という正しいフォームで何度も何度も練習したからです。反復練習が悪いのではありません。間違ったフォームを教えることがおかしいのです。

学校ではもちろん限界もあるでしょうから、せめて塾に来てくれている生徒に対しては、その子に合ったベストなフォームを教えていきたいと思います。





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