個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

過去は1つでも未来は無限に広がる

2019-06-15 08:16:46 | 教室から
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

人生って決断の連続ですよね。小さい決断なんて毎日私たちはしています。今日は何を食べるか、どの服を着ていくかなど。私の場合はどの馬を買うかという決断を毎週日曜日にしています(笑)。

小さい頃は、親が買ってくれた服を来て、用意してくれたご飯を食べていました。体が弱いからという理由で夏休みには水泳を習いに行かせてくれたり、習字やそろばんなどの習い事もさせてもらいました。ただそこには自分で決断したものは1つもなく、与えられたものを当たり前のように受け入れるだけでした。

もちろんすべてが有難いことなのですが、成長とともに自分がしたくないものを「させられてる」という気持ちが出てきた習い事もありました。そうなるとその習い事をしている時間がとてもしんどくなり、「早く終わらないかな」「今日は休みたいな」ということばかり考えるようになります。当然、集中して取り組むことができなくなりますので、いくら時間をかけても上達しませんし、だんだんと時間とお金の無駄になっていきます。私は小学校の高学年でしたくない習い事はやめさせてもらいました。

中学生になってからは、特に親から何かをするように言われた記憶はありません。「テスト前やから勉強しなさいよー」といったことは言われたかもしれませんが、それもほとんどなかったと思います。クラブも自分の意思で入部し、自分の意思で2年生の終わりに退部しました。高校受験に関しても、親から〇〇高校に行けば?などは言われたことがなく、自分で決めました(母親は教育熱心な人でしたので、偏差値の高い学校に行ってくれーという無言の圧力はあったような気がしますが(笑))

もちろんその後の大学進学や就職に関しても、私が悩んで相談したことはありますが、両親から〇〇にしなさい といったことは言われたことがありません。50歳を前にして思うのは、これってすごく有難いことだったんだなということです。まるっきり放置されたわけではなく、相談に乗ってくれたり、アドバイスをくれたりはしましたが、中学生以降の最終決定はすべて私がしてきました。ですから、私の人生はすべて私自身が決めてきたという実感がありますので、自分の人生に悔いというものがほとんどありません。

うまくいかなかったなと思うことはありましたが、たとえば就職を失敗してらひきこもったことなど、でもそれは自分自身で決定したことでしたから、親を恨むことなんてまったくなかったですし、逆にうまくいったことはなんかは、「すべて俺の力だー(笑)」と充実感を得ることができました。

大人は子どもよりは多くのことを経験してますし、そこから得た知識も豊富です。ですから、それを子どもに伝えることは大人の大切な役目だと思います。しかし、それはあくまでアドバイスとして伝えるにとどまるべきで、押し付けすぎないようにするべきだと私は考えています。子どもの将来を心配し、幸せになってほしいと願うのは当然の気持ちですが、子どもには子どもの人生があります。必要なのはたくさん話をして、子どもに伝えるべきことは伝え、そして子どもの話もハナから否定するのでなくしっかりと1人の人間としての意見として受け止めてあげることです。子どもなんだから、子どもっぽい考えであるのは当たり前なんです。ですがその中には、子どもの真実があり、本当に求めているものがある場合が多いのに、それを「そんな考えは社会では通用しない。言うとおりにしなさい」と押し付けたところで、子ども自身が納得していなかったらモチベーションは上がらないですし、一番願っていた子どもの幸せが実現しないかもしれません。

これから子どもたちは、たくさんのことを決断していかなくてはなりません。そして一度決断して、その道を進み始めたら二度と同じ地点に帰ってくることはできないんです。「もしあのとき、むこうの道を選んでいたらどうっだっただろうか?」と想像することはできても、それを経験することはできません。2つの道を同時に進むことはできないんです。だからこそ、決断するときは慎重に選ぶことは大切ですが、それ以上に自分の気持ちを大切にしてほしいと思っています。「〇〇をしたいから、こっちの道を選びたい!」これが見つかっているだけでも貴重なことなんですから、この気持ちを大切にしてほしいですね。

たとえば大学受験においても、それだけの学力があるのにそのレベルの大学に行くのはもったいない、ということをよく耳にします。確かにそうなんですが、本当にもったいないことって、「やりたいことがあるのに、それを簡単にあきらめてしまうこと」だと思うんです。それも自分の意見ではなく、他人の意見によって。大学のレベルが高いという理由で、したくもない勉強をして、したくもない仕事に就いて、そしていつか「俺、本当は〇〇がしたかったんだよなあ。どうして今こんなことやってるんだろう」と後悔するときが来るかもしれません。

だからこそ、子どもたちには選択することを大切にしてほしいのです。「どうでもいい」のではなく自分の人生と真剣に向き合って決めてほしいのです。その1歩目が一般的には高校受験です。学校の先生や塾の先生の言われるがままに受験校を決めるのではなく、しっかりと自分の意志で決めてほしいと思います。どんな理由であってもいいんです。「自分はこの高校を受験したい!」そう思える高校を見つけてください。そうすればこれからの人生で、いろんな決断をしなければいけないときも、きっと自分の気持ちを大切にした選択ができるようになるはずだから。大人はあくまでもアドバイザーであり、相談者であるにすぎず、君たちが決めていくことに大きな意味があるんだよ。

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こんなときこそ最大限のサポートを

2019-06-01 08:31:23 | 教室から
おはようございます。。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

昔から5月病ってありますよね。GW明け頃から気分がすぐれなくなったり、気持ちが落ち込んだり、体調が悪くなったりする症状で、新社会人や新入生に多く見られると言われています。新年度が始まり新しい環境、新しい人間関係に慣れないことが増えていき、必死で慣れようと一生懸命頑張っているうちにそれがストレスになり、GWで少しホッとしたときにそのストレスが一気に噴き出すことが主な原因とされています。

皆様の中にも経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。私は大学生のときに5月病と思われる症状になりました。2浪しているので初めて年下の子たちと同学年になり、初めての電車通学、初めてのアルバイトなど。これまでと環境が一変し、早く慣れて大学生活に溶け込もうと頑張ってましたが、GWが明けると「学校に行きたくない」という気持ちが襲ってきて行けなくなりました。高校は楽しかったのでそんな気持ちになったことはなく、中学校は大嫌いだったので「行きたくない」という気持ちにはなりましたが、休むまで辛くはなりませんでした。ですのでこれほど学校に行きたくないと思ったのは大学が初めてだったのです。

大学での5月病は長引いて、6月になってもほとんど行くことができませんでした。大学を休んではアルバイトに行ったり、自動車の免許を取りに行ったりで、ようやく「やっぱり行こう!」という気持ちになり行きはじめた頃には、新年度が始まってから3か月近くが経過していたこともあり、勉強がまったくわからず、友だちと呼べる人もまったくいないため、少しも楽しくなく、またちょくちょく休むようになりました。そんな状態でしたので、1回生の前期で取得した単位はわずが1ケタで、留年街道まっしぐらという感じでした。

1回生と2回生は、ほぼこんな感じの大学生活で、いつ留年してもおかしくなかったのですが、運よく3回生まで上がれましたので、そこからはさずがに「卒業しないともったいない」と思い、卒業までに残された単位数に恐怖を感じながらも、なんとか必死で大学に行って、本当にギリギリの単位数で卒業できました。

小中高生で最も期間の長い休みは夏休みですので、夏休み明けが気持ちの弱っている子にとってはしんどいと言われますが、GW明けもそれに劣らず、実は厳しい時期なんですね。

人にはタイプがあって、すぐに環境になじめる人もいれば、私のように時間がかかってしまう人もいます。

特に不登校などで学校に行っていなかった時期があり、新年度から新しい学校に通い始めた子のストレスを想像してみてください。半年や1年、もしかするともっと長い間学校に行くことができず、集団での生活はもちろん、他人との会話もほとんどしてこなかった子が、急に学校という、どちらかといえば閉鎖的な空間に飛び込むのです。それも、いろんな不安を持ちながら。

「これまで不登校だったということをみんなに言った方がいいのだろうか?」あるいは「これまで不登校だったことを知られたくない。みんなにバレないだろうか?」「友達ほしいけど、どうやって話せばいいんやろ?」「勉強についていけるかな?」「毎日通う体力続くかな?」「人がいっぱいいるから疲れるなあ」

このようなことを毎日考え、それで頭がいっぱいになりながら学校に行っているので、家に帰ってきたころには体力・気力ともにヘロヘロになっています。おそらく「寝るときが一番幸せだ」と感じるほど疲れているはずです。それでも「ここから自分は変わるんだ!」という強い気持ちが毎朝体をなんとか動かし、頑張って通い続けます。そしてなんとか1ケ月頑張り続けたときにGWがやってきます。

無我夢中で頑張ってきたので気づいていなかった疲れやストレスが、休みでホッとした瞬間に襲ってきます。こんなに疲れていたのかと気づきます。特に今年は10連休という長さでしたから、体や気持ちが「休みモード」に切り替わってしまい、いざ学校が始まってもスイッチが入りにくかった子も多かったと思います。

そしてGWが明けても学校を休みがちになってしまうと、「せっかく頑張っていたのに、また不登校に戻るんかな」と思われるご両親や学校の先生がいるかもしれません。「なんでこの子は行かれへんのやろ?情けないなあ」とまで思ってしまう方がいるかもしれません。でも大切なのは、やっぱり一番苦しんでいるのは子ども自身だということです。

本人がどれだけ悔しくて情けなく思っているか。「どうして自分はこんなことすらできないのだろう」「なんで自分だけ?」「もう一生社会でやっていけないかも」できない自分に対する怒りや悲しみ、そして将来に対する不安でいっぱいになっているんです。そんなときに周りが追い打ちをかけるようにしたところで状況は良くなりません。こんなときこそ一緒に落ち込んだり、怒ったりするのではなく安心させてあげないといけないんです。こんなときこそ、あたたかく包んであげなければならないんです。私はそれが周囲の人間の役目だと思っています。

人間だれだって苦しい時期やうまくいかない時期はあります。1人で乗り越えられる人もいるでしょうが、周りのサポートを必要とする子もたくさんいます。だから子どもが本当に助けが必要なときこそ最大限のサポートをしましょう。私もそのうちの1人でありたいと思っています。出口が見えずに不安になるでしょうが、きっと子どもとしっかり向き合い、あたたかく守ってあげることで良い方向に進んでいけます。ですから子どもを信じて、粘り強く頑張っていきましょう!

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