個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

不登校? はい、そうですが、それがどうかしましたか?

2018-03-31 09:33:06 | 不登校
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

来週から新年度が始まり、塾でも卒業生を見送り、新入生を迎える準備が続いています。

卒業生の中には、不登校の子もいました。中学校には最後まで行くことができなかったけれども、環境もまったく変わる高校でもう一度学校生活を始めてみるんだという、不安の中であっても強い決意で大きな1歩を踏み出します。久しぶりの集団生活や同年代とのコミュニケーションで、数日、あるいは数週間は疲れるかもしれませんが、きっと苦しい不登校の期間を乗り越えた君たちなら大丈夫だ。でも、もし体や気持ちがしんどくなって、ちょっと休みたいと思ったときには、無理せず休んで、そしていつでも話をしに来てくれればいいからね。

不登校の子どもの割合は、年々増加しています。今や、1学年に何人というのではなく、1クラスに何人というレベルにまで達しています。不登校という言葉を当たり前のように聞くようになりましたが、不登校生に対する見方はまだまだ厳しいものがあります。

「ただの甘え」「なんか、ややこしい奴」「親が悪い」など、子どもにとっても親にとっても傷つく言葉が投げかけられます。

確かに、甘えている部分もあるかもしれません、少し人と違って変わっているところがあるかもしれません、子どもを育てていく中で、押し付けすぎたり、甘やかしすぎたりあったかもしれません。しかし、ただ学校に行かないという選択をしただけで(しかも本当は行きたいけれども、行かなくてはいけないこともわかっているのですが、行けないのです)、そこまで言われなくてはいけないのでしょうか、肩身の狭い思いをして生活しなければならないのでしょうか。

子どもは、家族や周りの人間に不満を吐き出しますが、本当は「自分が悪いからや。自分に学校で生活していく能力が足りないからや。」と自分を責めています。親もそんな子どもと衝突しながら「育て方が悪かったのかな。かわいそうなことをしてしまった」と自分たちを責めます。しかし、もちろんどちらにも、なんらかの原因があったのでしょうが、何も罪を犯したわけでもなく、他人に迷惑をかけているのでもなく、ただ学校に行けないというだけでどうして世間から厳しい目を向けられなければならないのでしょうか。しかも、そういった目で見られてしまうため、よけいに自分たちを責め、子どもも親も誰にも相談できない状態になってしまうのです。

これだけ多くの不登校の子どもや、ひきこもりの人がいるということは、それぞれ個人の問題ではなく社会構造に問題が生じてきていると考えるのが自然です。どの子にも、不登校やひきこもりになる可能性はあるんです。だれもが「まさか、自分が」「まさか、うちの子が」と不登校になったときに思うのです。

不登校になっている子ども、そしてその親もこの複雑化する社会の被害者なのです。そしてまた、不登校になったからといって、その子の人生が終わってしまうわけではありません。それどころかまだ始まったばかりなのです。ちょっとスタートでつまずいただけなのです。何一つ道が閉ざされたわけではありません。大勢が進む道にまた戻ってくることもできますし、別の道を進んでいくこともできます。まだ10代の子どもなのですから、将来何にだってなれる可能性はあるんです。

不登校生だから、何か特別な道を進まなくてはならないことはなく、学校に通っている子と同じ道を進んでいいはずなんです。本当は、このONE-Sのホームページやチラシにも、わざわざ「不登校の子どもの勉強も指導します」なんて言葉は入れたくないのです。だって、勉強をしたいと思う気持ちは学校に通えている子どもも不登校の子どもも同じだから。区別する必要性がまったくないんです。ですが、現状では「不登校生=特別な子ども」という認識が広がっているため、不登校の子どもも親も「塾では勉強をみてもらえないだろう」と思っている人も多いですし、実際不登校の生徒の受け入れをしていない塾もありますから「不登校生も指導できます」という言葉を入れないと、そういう塾を見つけることが困難なのが現実です。塾の方針としてそういう考え方もあるかもしれませんが、私個人は「不登校生だからどうとか、学力低いからどうとか」はまったくありません。どんな状況の子であっても、一緒に学びたいと思ってくれているなら大歓迎です。

いつか世間での不登校や引きこもりに対する偏見がなくなり、現在不登校の子どもたちを指導されている塾においても、「不登校の子どもたちも指導します」というような言葉をわざわざ入れなくてもいいような環境。そして不登校の子どもたちや親も、「今は、いろいろあって不登校やねん。でも、勉強しなおして高校・大学に進学しようと思ってるねん」「不登校になったけれど、将来したい仕事見つかったから、そのための勉強してるねん」などと明るく話せるような環境、世の中がそんなふうに変わるのを心から望んでいますし、私なりに精一杯できることをしていきたいと思っています。


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それぞれの目標が素晴らしい

2018-03-29 10:38:39 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

目標を持つことって素晴らしいことだとよく言われますが、私もそう思います。しかし、目標を持って生きるということは難しいものではなく、逆に目標を持たずに生きることの方が困難です。「目標を持つべきだ!」と言われると、なんとなく大変そうで「自分には無理やわ」と思ってしまいがちですが、実は誰でも知らず知らずのうちに目標は持っているんです。目標ではなく目的の場合もありますが。

大人になって働いている人の多くは、「お金を得るため」という目的があります。なぜお金が必要かというと、生きていくため、より良い生活をするため、家族を養うためといった具体的なものがあります。嫌なことがあったり、苦しいことがあったりしても、それらのために頑張ることができるんですね。仕事そのものが楽しく、仕事の中で何か目標とするものがあれば、さらにやる気もでます。私自身も、もちろん生活していくために働いていますが、それだけでなく「もっと上手に子どもたちに伝えることができるようになりたい」「1人でも多くの子どもの力になりたい」という仕事そのものも目標から「もっと価値のある教育になるように何かできることはないのか」といった教育そのものを変えていきたいという大きな目標もあります。ですので、毎日の仕事がとても充実していて、もちろん体が疲れているときもありますし、ちょっと休みたいなと思うときもありますが、それよりも仕事ができる楽しさの方が大きいですので、いくらでも頑張ることができているのです。

一方、子どもたちの目標はどこにあるのでしょうか? 「子どもは勉強するのが仕事」と言われますし、特に小中学校の9年間は義務教育ですので、勉強をするのが仕事なのでしょう。しかし、そこに目標をどのように見つけていくのかが本当に難しいと思います。

ゲームに夢中になっている子どもは、そのゲーム内で何か目標があるんです。ランキング上位になりたいだとか、友だちとの対戦で勝ちたいとか。だから必死でしているんですね。睡眠不足になってもゲームをするって、ある意味すごいことですよね。

クラブ活動を頑張ってる子どもも同じように、もっと上手くなりたい、試合に勝ちたい、試合で活躍したいなど、しっかりとした目標を持ってるからこそ、毎日厳しい練習にも耐えて頑張ることができているんですね。

なぜ勉強をそこまで頑張れないかというと、具体的な目標を持ちにくいからなんですね。勉強することが、果たして何の役に立つのかよくわからない。高校や大学と言われてもピンとこない。就職なんて言われたら、もっとよくわからない。

私がこれまで指導してきた生徒でも、勉強を頑張ってる子は例外なく何か目標を持ってました。ですから、目標を持てていない子どもに、いくら勉強しろ勉強しろと言っても、心に響くはずもなく、勉強してくれるようにはなりません。

そういう意味では、子どもに目標を持ってもらうこと、目標を一緒に見つけることというのは、とても大切なことなんです。それさえできれば、後は順調に進んでいけるといっても過言ではありません。

そしてもう1つ大切なことは、どんな目標であっても否定しないことです。「将来医者になりたいから勉強する」確かに立派な目標です。「次のテストで5教科で150点とる!」これも立派な目標です。これまで120点しかとれなかった子が、30点も上を目指そうとしているのです。それを「せめて200点はとりなさい!」などと言ってしまうと、子どもの気持ちは一気に低下してしまいます。目標を持つこと自体が素晴らしいことで、その目標に上も下もありません。目標を見つけにくい勉強の分野で、それぞれの学力や能力、環境に応じた自分なりの目標を見つけることができたのだから、それを精一杯応援してあげることが大切なのです。達成できたのなら、目一杯褒めてあげてほしいのです。

塾でも、ただ勉強をさせるだけではなく、生徒たちといろいろな会話をしながら、何か目標となるものを一緒に見つけたり、目標を見つけるきっかけとなるような話をしたりして、やらされているのではなく、自分の意思で勉強しているという感覚になってもらえるような指導を続けていきたいと思っています。

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このおかしな流れを食い止めないと

2018-03-27 10:41:45 | 教育問題
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

私たち人間が生きている社会にはたくさんのルールがあり、そのルールを守らなければペナルティがあります。だらかほとんどの人は、ルールを守ろうとするのです。ルールというのは、長い人間の歴史の中で、よりよい生活を送るために考えに考え抜いてきたものであって、ルールを守って生きているからこそ安心して楽しく暮らせるのであり、ルールを破った者はときには排除されることもあります。

当然学校には校則というルールがあります。最近話題になっているようなブラック校則、「地毛が茶色いのに何度も黒く染めさせられた」「日焼け止めやリップクリームの禁止」「下着の色の指定」など「なぜ?」と先生に質問しても納得できないようなおかしな校則は確かに存在します。

だからといって、そっちにばかり目がいってしまって、「校則なんて子どもの自由を奪うものなんだ!もっと子どもに自由と権利を与えないとだめだ!」と決めつけるのは間違っています。

たとえば「授業中に携帯電話やスマートフォンの使用を禁止する」「タバコを吸ってはいけない」「同級生や先生に暴力をふるってはいけない」など安心して学校生活を送るためには、なくてはならない校則もあります。しかし、そんな大事な校則を守らせることに積極的になれない学校もあり、校則違反している生徒を見つけても軽い注意ですませたり、見て見ぬふりをしている先生もいます。

「学校は勉強だけを学ぶところではない!」そうなんです。ルールは守らなければならないということを教えるところでもあるのです。しかしそれが機能していません。

ある学校では、授業中に生徒がスナック菓子を食べています。授業中にスマホでゲームをしています。授業中に大きな声でワイワイしゃべっています。注意する先生もいますが、注意しない先生もたくさんいます。注意しない先生の気持ちもわかります。気が弱くて、強く言えない先生もいるでしょうし、そうして注意したり怒ったりすることで授業が止まってしまうのを避けるためだという先生もいるでしょう。ですが、このまま放置していていいのでしょうか?

私の基本的な考え方は以前も書きましたが「真面目にしようとしている生徒が損をする」ことだけはなくしてほしいと思っているのです。授業中にスナック菓子を食べようがスマホをしようが、その子の勝手かもしれませんが、そんなことをされると授業に集中できません。周りの生徒がうるさかったら先生の話を聞くこともできません。先生が注意して怒ると、授業が止まってしまうこともありますが、教室の雰囲気が重くなり、なんだか自分まで怒られている気分になり、勉強しようという気持ちがなくなってしまいます。

学校でタバコを吸ったり、金髪にしたりして騒いでいる生徒がいれば、自分が何もされていなくても、気の弱い子は怖くて近寄りがたかったり、ビクビクしながら学校に行かなくてはなりません。

校則を破っている生徒に対して、見て見ぬ振りをしたり、軽い注意だけですませてしまっていては、校則なんて守らなくてもいいと誰もが思ってしまいますよね。そうなると、学校に秩序がなくなっていき、ますます安心できる場所ではなくなってしまいます。勉強だけでなく、それ以外のことも何も学べないどころか、最悪の環境になってる学校に行く価値なんて私には見出せません。

校則を守ることを強制せず、好き勝手させることが子どもを守ることではありません。自由や権利を与えてもらうためには、最低限守らなければならない義務があることを教えることが必要なんです。子どもの権利や自由という言葉を取り違えているように感じます。

また、公立の小中学校は校区で決められているので選択の自由はありませんが、高校からは自分で選ぶことができます。自分にとって耐えることができない校則があるのなら、その学校を受験しなければいいのです。自分で選んでおきながら、校則に文句を言い、さらにその校則を破り周りの人間に迷惑をかけるなんて、めちゃくちゃですよね。

ルールを守ることの大切さや、周りに迷惑をかけないことなど、社会に出てからも基本となるようなことを、きちんと指導できなくなってから、ますます学校が崩壊していき、存在価値がなくなっていると思います。子どもたちも、そしてまた保護者の方も安心して学校に任せることができるようになることを願っています。


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じっくり話してみることも大切

2018-03-24 10:07:12 | 教室から
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

ONE-Sは授業はせず完全個別指導の塾です。生徒それぞれの学力やカリキュラムにそって問題を解いていき、その中で理解していないところや、理解が不十分なところを解説し、その後類題を解いてもらうというのが基本的な授業形式です。説明をしている途中でも、何度か生徒に疑問点がないかどうか確認し、どんどん質問してもらうようにしています。自分のわからないところや苦手なところだけを、とことん質問できて、理解できるまで説明してもらえるのが個別指導の最大の良さだと思います。

同じ問題の説明であっても、生徒によって伝わりやすい言葉や考え方は異なります。ですから、理解できているのか、質問はないのか何度も尋ねて、その生徒にとってベストな説明ができるように心がけています。

このように、対話を重視した指導を行っていますので、ときには勉強以外の話をすることもあります。雑談ばかりでは問題ですが、ONE-Sでは授業はせず問題を解き続けるのが基本形式ですので、ちょっとした会話がいい息抜きになって勉強がはかどるんです(たまに私が暴走して話が長引くときがありますが(笑))。

こうした雑談は、いい息抜きになる以外にも様々な効果があります。例えば先日、ある生徒が「なんか不公平やな」と言い出しました。「うん?なんのことや?どないしたん?」と聞いたところ「テストって先生によって採点の仕方が違うやん。同じテストで同じ答案でも点数が違ってくるってことやん。っていうか、そもそも学校によって定期テストの内容が違うっておかしない?こんなテストで内申点が決められるのって納得できんわ」と答えてきました。

「ほう!なるほどな!」この子は勉強もあまり熱心にしない方だったので、こんな深く勉強について考えてることに驚き、しかも「俺のブログ読んでるんとちゃうか」と思うほど、私が書いている内容に近いことにさらに驚きました。

興味が湧いてきたので、もっと彼の話を聞こうと雑談を続けました。すると次は「英単語とか漢字や社会の語句覚えるのってつまらんわ」と言い出しました。「まあ、確かにつまらんわな。でも◯◯は、特に暗記ものが苦手やな。なんでやろな」「だって、これってもう決まってるものやん。こんなん覚えてもつまらんわ」「うん?どういうことや?」「決まったものを覚えるよりも、何かを作り出すことの方がすごいと思うねん。今、自分の周りにあるものって、全部誰かが発明したもんやろ? 俺、そんな勉強してみたいねん。だから、工業とか、そっちの方に進もうかなって思ってるねん」 暗記勉強をしたくない、言い訳にしているところも多分にあるでしょうが、彼の本音の部分を聞けた気がしました。そして、今まで誰にも話したことがなかった、将来の進みたい道のことまで話してくれました。

「工業って、こんな勉強もできるんやで。俺も大学は工学部でこんな実験やったりしたんやで」「そうなん?面白そうやな」「でもな、何かを発明したり開発したりするには、やっぱり基本は大切なんやで。アイデアなんてもんは、降って湧いてくるもんじゃなくて、ある程度の知識があって、初めて思いつくもんなんやで。例えば、この数学の公式から、次にこの公式が導き出されて、そしてさらにこういう考え方が導かれて、その結果こういう製品が出来上がってるねん。そしてさらに、いろんな文献は英語で書かれているものが多いため、英語が読めるか読めないかは大きな差になるんやで」「ふーん、そうなんや。じゃあ今やってる勉強って、まったくの無駄ではないねんな」「うん。正直無駄やなーと思うもんもあるけれど、◯◯が将来したい仕事のためには、必要なことも多くあるよ」

このようなやり取りをしたことで、彼の意識は劇的に変化したわけではありませんが、少しずつ変化は見られるようになりました。生徒たちが、何を考えているのか、何に疑問を持っているのか、何に対して不安なのか、そういうものをこちらが知ることによって、彼らの心に響く言葉は何なのかを見つけることができます。それが結果的に、効率の良い勉強につながります。

ここまでうまく運べることは稀ですが、生徒たちとのいろんな会話の中に、たくさんのヒントが隠されています。生徒たちとの距離が縮まるだけでなく、彼らが本当に知りたいことをダイレクトに伝えることができますし、少しでも興味を持ってもらえることができます。

つい調子に乗って私がしゃべりすぎないように気をつけながら(笑)、いろんな話を生徒たちとして、学校と違って楽しく勉強できるところやなと思ってもらえる塾を目指していきたいと思っています。

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卒業おめでとう! そしてありがとう!

2018-03-22 10:53:29 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

すべての受験が終わり、みんなようやく心の底から遊べることを楽しめるんじゃないかな。そして、合格本当におめでとう。高校生になっても引き続き塾に来てくれる子もいるけれど、とりあえずこれでいったん卒業だね。勉強はもちろん、勉強以外のどんなことでもいいから、いつでも連絡しておいでや。いつまでも大事な生徒だからな。

今年の卒業生には、ONE-Sを開校してすぐに入塾してくれて、丸2年一緒に勉強した子もいれば、3年生の受験前に入塾してくれ4カ月ほどしか一緒に勉強できなかった子もいますが、期間など関係なく1人1人が大切な生徒で、それぞれと私なりに正面から向き合い指導したつもりです。

生徒とはもちろんですが、保護者の方ともできるだけ多く話をさせていただいたり、会って話す時間が合わないときには、メールなどでやり取りさせてもらったり、生徒の状態や様子について少しでも多くの情報を共有しようとしました。私は塾以外での様子を見ることはできませんし、保護者の方は塾や学校での様子を見ることができません。ですからその部分をお互いが補うことで、本当の意味で子どもを理解することに近づけると思うのです。

勉強をしていくうえで、子どもを理解してあげるというのはとても大切なことで、同じ時間勉強してもその効果はずいぶんと違ってきます。たとえば何か勉強に集中できていないような場合、なぜそうなっているのか原因を見つけることなしに、ただ無理やり勉強させようとしても子どもを苦しませるだけですし、効果もほとんどありません。いろんな話をしたり、ご家庭と塾で情報を交換することで、子どもの本音の部分が見えてきて、問題を解決することもできますし、勉強に気持ちを向けやすくできます。また、それまで気づかなかった才能や特技が見つかったり、何も考えていないようで実は将来のことなどもふくめて、いろいろ考えていたことがわかったりと、いいことがたくさんあります。

悩みのない子どもなんていません。感受性が強い年頃で住んでいる世界が狭いため、悩みの数は大人よりもずっと多いかもしれません。勉強のことで悩んだり、将来のことで悩んだり、友だち関係や先生との関係で悩んだり、その悩みは生徒1人1人まったく異なります。だからこそ1人1人と真剣に向き合わなければなりません。そしてその悩みを少しでも軽くしてあげることができるように、目標を達成するためのサポートをできるだけたくさんできるように、それが私の塾に来てくれている生徒への恩返しなのです。

ずいぶんと遠くから1時間以上かけて来てくれた生徒もいました。何度言っても宿題をしてこない生徒もいました。勉強がめっちゃできる生徒もいました。逆に成績が伸びずに、何度も勉強するのをあきらめかけた生徒もいました。勉強のためではなく、私と話をするために来ているような生徒もいました。

どの子も、みんな大切な大切な生徒です。すべての面において私の指導が正しく、最高であったなんてまったく思えません。ですが、私なりに一生懸命伝えたかったことが、1つでも心に残って、これからの人生において少しでも役に立ってくれるのなら、それが私の幸せです。

卒業生のみんな。ONE-Sに来てくれてホンマありがとうな。みんなと出会えたことは俺にとっては最高の宝になるし、そしてとっても楽しかったよ。卒業しても、俺らの縁は続いているんだから、いつでもどんなときでも、何かあったら、また何もなかっても連絡しておいでな。頼りないかもしれないけれど、俺はいつまでも君らのサポーターだから、絶対に応援するよ。

数年後また、みんなで集まって、お酒でも呑もうな。

卒業、そして高校合格おめでとう! また会えるのを楽しみにしてるよ。

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