こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
前回の続きです。
最後の疑問点は、無償化制度です。
大阪では一定の基準はありますが、私立高校に進学する場合、大阪府と国からの補助金を受け取ることができます。私が中学生だった頃よりは、ずいぶんと私立高校へ進学する経済的なハードルは低くなったのではないでしょうか。そして昨今では、大学無償化を求める声を多いですね。日本の大学進学率が先進国と比較して低かったり、学費が高額なため経済的な問題で進学をあきらめてしまう子が多かったりしますので、そういった声が出てくるのでしょうね。
この問題に関しては、私の立場は基本的に大賛成です。やはり経済格差によって学びの機会の平等が失われてしまうことはあってはならないと思います。私の家庭も決して豊かな方ではありませんでしたから、よけいにそう思うのかもしれません。学びたい子たちが、お金のことを気にせずに学ぶことができるようにするというのは、結果的に国の利益にもなりますし、反対する理由がありません。塾の卒業生の中にも多くの奨学金を借り、卒業と同時に大きな金額を何年にもわたって返済しなければならない子はいますが、国の制度としてなんとかならないものかといつも悲しい気持ちになります。
ただこれは、あくまで学ぶ場である学校の話であって、無法地帯のような学校の無償化には反対です。
「学級崩壊」
小学校や中学校だけではなく、高校でも起こっています。大学でさえ、それに近いほど騒がしい授業をしている大学もあります。
小学校や中学校では、授業中に離れた席の子たちが大声で話をしたり、立ち歩いたり、先生をからかったり、そんな例はいくつもあります。先生も注意をすると授業が止まってしまうし、難しいところですが、授業を受けたい子が受けることができない環境になっていることが大きな問題です。中にはそんな雰囲気の教室には入りたくないと、学校に行けなくなる子もいるでしょう。授業妨害があまりにひどい場合には、強制的に教室から出すくらいのことはできないものでしょうか?追い出された生徒の教育の機会を奪っているだとか、体罰だとか言いますが、他の学びたいと思っている子の機会を奪ってしまっては学校の存在意義がなくなってしまいます。まずは、きちんと授業ができる環境にすることを最優先しなければなりません。授業妨害する子たちもなんらかの原因があるでしょうから、そこは先生が対応するのではなく、カウンセラーなどの専門家に任せて、保護者を交えてゆっくりとその原因を取り除いていくことが必要なのではないでしょうか。
そういった「学級崩壊」が高校でもあります。授業中にお菓子を食べたり、スマホでゲームしたり、大声でしゃべったり。うーん、高校は義務教育ではありませんよね。しかも、高校3年生ともなると、もう大人ですよね。そもそも高校は自分で行くと決めたわけで、嫌だったら辞めればいいんです。
私は勉強するためだけに高校に行け!と言ってるわけではありません。高校に行く目的が、勉強以外のもの、たとえばクラブ活動であっても、友達との交流であっても、高校卒業の資格を取るためであっても、どれもが大切なことなので、どれだっていいのだと思います。ただ、どうして黙って授業を受けることができないのか、どうして周りへの迷惑を考えられないのか。大学に進学しない場合は高校の勉強へのモチベーションが維持できないことはよくわかります。「こんな勉強、なにに役立つねん」と思ってもしかたないでしょう。ですが、だからといって授業妨害していい理由にはなりません。勉強しなくたっていい。ただ授業中は他の生徒の迷惑にならないように黙っているべきです。どうしても話をしたかったり、スマホで遊びたかったら、教室の外に出て好きなことをすればいい。
驚くことに大学でも同じようなことが起きています。そんなに退屈だったら、授業にでなくていい、いやむしろ授業に来ないでほしいと私が学生だったら思っていたでしょう。授業に出席するからには、その時間くらい集中しなくてもいいから黙っといてくれよと。高校の先生もそうですが、大学で講義をしている先生もメンタルすごいなあと感心します。そういう学生を無視して黙々と授業を進めておられるのですから。私だったら、おそらくブチ切れて「出ていけ~!」と叫んでいるでしょうね(笑)。もちろんそんな学生には単位はあげませんし。
もちろん、このような話はほとんどの学校というわけではなく、一部の学校のことなのですが、やはりこういった話を聞くと高校や大学・専門学校の無償化に関しては一律にするのではなく、ある一定の基準を設けるべきだなあと思います。そうすることで学生の意識も変わるでしょうし、高校や大学の環境もよくなるでしょうし、経済的な理由で進学を諦めてしまう子どもも減っていくでしょう。
「学級崩壊」に関しては、妨害する子どもの特性も関連している場合もあり、そういう子どもを教室から追い出せば済む話ではないのですが、今回は言いたいことの本質からずれてしまうため、その部分はカットしました。
私一人がどうにか問題ができることではないのに、いろいろと書いてきましたが、こうした問題意識を持ちながら生徒たちと接することで、生徒たちにとってよりよい環境を作るためにはどうすればよいのかを考えながら勉強を教えたり、アドバイスをしたりすることができるでしょうから、今後もいろんな方の意見も聞きながら考えていきたいと思っています。
ONE-SのHP
前回の続きです。
最後の疑問点は、無償化制度です。
大阪では一定の基準はありますが、私立高校に進学する場合、大阪府と国からの補助金を受け取ることができます。私が中学生だった頃よりは、ずいぶんと私立高校へ進学する経済的なハードルは低くなったのではないでしょうか。そして昨今では、大学無償化を求める声を多いですね。日本の大学進学率が先進国と比較して低かったり、学費が高額なため経済的な問題で進学をあきらめてしまう子が多かったりしますので、そういった声が出てくるのでしょうね。
この問題に関しては、私の立場は基本的に大賛成です。やはり経済格差によって学びの機会の平等が失われてしまうことはあってはならないと思います。私の家庭も決して豊かな方ではありませんでしたから、よけいにそう思うのかもしれません。学びたい子たちが、お金のことを気にせずに学ぶことができるようにするというのは、結果的に国の利益にもなりますし、反対する理由がありません。塾の卒業生の中にも多くの奨学金を借り、卒業と同時に大きな金額を何年にもわたって返済しなければならない子はいますが、国の制度としてなんとかならないものかといつも悲しい気持ちになります。
ただこれは、あくまで学ぶ場である学校の話であって、無法地帯のような学校の無償化には反対です。
「学級崩壊」
小学校や中学校だけではなく、高校でも起こっています。大学でさえ、それに近いほど騒がしい授業をしている大学もあります。
小学校や中学校では、授業中に離れた席の子たちが大声で話をしたり、立ち歩いたり、先生をからかったり、そんな例はいくつもあります。先生も注意をすると授業が止まってしまうし、難しいところですが、授業を受けたい子が受けることができない環境になっていることが大きな問題です。中にはそんな雰囲気の教室には入りたくないと、学校に行けなくなる子もいるでしょう。授業妨害があまりにひどい場合には、強制的に教室から出すくらいのことはできないものでしょうか?追い出された生徒の教育の機会を奪っているだとか、体罰だとか言いますが、他の学びたいと思っている子の機会を奪ってしまっては学校の存在意義がなくなってしまいます。まずは、きちんと授業ができる環境にすることを最優先しなければなりません。授業妨害する子たちもなんらかの原因があるでしょうから、そこは先生が対応するのではなく、カウンセラーなどの専門家に任せて、保護者を交えてゆっくりとその原因を取り除いていくことが必要なのではないでしょうか。
そういった「学級崩壊」が高校でもあります。授業中にお菓子を食べたり、スマホでゲームしたり、大声でしゃべったり。うーん、高校は義務教育ではありませんよね。しかも、高校3年生ともなると、もう大人ですよね。そもそも高校は自分で行くと決めたわけで、嫌だったら辞めればいいんです。
私は勉強するためだけに高校に行け!と言ってるわけではありません。高校に行く目的が、勉強以外のもの、たとえばクラブ活動であっても、友達との交流であっても、高校卒業の資格を取るためであっても、どれもが大切なことなので、どれだっていいのだと思います。ただ、どうして黙って授業を受けることができないのか、どうして周りへの迷惑を考えられないのか。大学に進学しない場合は高校の勉強へのモチベーションが維持できないことはよくわかります。「こんな勉強、なにに役立つねん」と思ってもしかたないでしょう。ですが、だからといって授業妨害していい理由にはなりません。勉強しなくたっていい。ただ授業中は他の生徒の迷惑にならないように黙っているべきです。どうしても話をしたかったり、スマホで遊びたかったら、教室の外に出て好きなことをすればいい。
驚くことに大学でも同じようなことが起きています。そんなに退屈だったら、授業にでなくていい、いやむしろ授業に来ないでほしいと私が学生だったら思っていたでしょう。授業に出席するからには、その時間くらい集中しなくてもいいから黙っといてくれよと。高校の先生もそうですが、大学で講義をしている先生もメンタルすごいなあと感心します。そういう学生を無視して黙々と授業を進めておられるのですから。私だったら、おそらくブチ切れて「出ていけ~!」と叫んでいるでしょうね(笑)。もちろんそんな学生には単位はあげませんし。
もちろん、このような話はほとんどの学校というわけではなく、一部の学校のことなのですが、やはりこういった話を聞くと高校や大学・専門学校の無償化に関しては一律にするのではなく、ある一定の基準を設けるべきだなあと思います。そうすることで学生の意識も変わるでしょうし、高校や大学の環境もよくなるでしょうし、経済的な理由で進学を諦めてしまう子どもも減っていくでしょう。
「学級崩壊」に関しては、妨害する子どもの特性も関連している場合もあり、そういう子どもを教室から追い出せば済む話ではないのですが、今回は言いたいことの本質からずれてしまうため、その部分はカットしました。
私一人がどうにか問題ができることではないのに、いろいろと書いてきましたが、こうした問題意識を持ちながら生徒たちと接することで、生徒たちにとってよりよい環境を作るためにはどうすればよいのかを考えながら勉強を教えたり、アドバイスをしたりすることができるでしょうから、今後もいろんな方の意見も聞きながら考えていきたいと思っています。
ONE-SのHP