こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
もう10年ほど前になるでしょうか、高速道路で大きい事故に遭いました。弟が運転していて私は助手席、後部座席には母親が乗っていました。
久しぶりの休みで家族で遊びに行った帰りで、車内でもいろんな話題で盛り上がっていました。高速道路は渋滞もなく快調に追い越し車線を走っていたのですが、ふと前方を見ると、遠くに見える前の車がなんだかすごくゆっくり走ってるように見えました。ゆっくり走ってるのではなく、停車してるんだと気付いたときには、もうずいぶん距離が縮まっていて「危ない!プレーキ!」と叫び弟が急ブレーキを踏んでも間に合わず、あっという間に前の車が目前に迫ってきました。ぶつかる瞬間、これはもしかしたら死ぬかもしれないなと思ったことは覚えてるのですが、追突した衝撃で意識を失い、その直後のことは記憶にありません。
警察官が近くにいて、すぐに助けてくださり目が覚めました。目を開けるとそこに見えたのは、グシャッとつぶれた車の姿。母親と弟は大丈夫だろうか、「おかん!いけるか!」後ろの席から「ううう…あかん」血の気が引きましたが、このとき母親は肋骨が何本か折れてしまってたようです。
母親は救急車で病院に運んでもらって、無事だった弟と私は追突してしまった前の車の人のところへ、慌てて走っていきました。中年のご夫婦でしたが幸運にも大きな怪我はされておらず、念のため病院に行ってもらい、私と弟だけ残り、警察と事故の原因についての話をしました。
なぜ前の車が停車していたのかというと、なんと大きいソファが落ちていたのです。それを車線変更で避けることができなかったため、止まってしまっていたようなのです。まさか、高速道路の追い越し車線に車が止まっていると考えていなかった私たちは、プレーキが遅れ追突してしまったのです。
もちろん、プレーキが遅れたのは弟のミスでしょう。ですが、あの状況でしたら弟でなく他の人でも事故になっていた可能性が高いと思います。それなのに、弟は一発免停の処分で、しかも車は廃車に、そして相手方の車の修理や治療費などすべて負担しなければなりませんでした。私は警察に猛抗議しました。この事故の最も大きい原因は、高速道路という特別な場所にソファを落とした人だと思ったからです。一歩間違えれば、この事故で誰かが命を落としていたかもしれません。そうなっていたら、弟はこの先どんな人生を歩んでいたでしょうか。それほど大きな事故なのに、一番責任を負わすべき人は何の罪もないなんておかしいですよね(落下物が原因で事故になった場合は落とした人も罪になるのですが、落とした人が見つかりませんでした)。
最近も落下物が原因で不幸な事故のニュースがありました。あの事故から10年も経っているのに、結局何も変わってないのですね。これは、落下物が悲惨な事故を引き起こす原因となるということを甘く考えて、落下物が落ちてるときには注意を呼びかけたり、過積載を厳しく規制したりしてるだけで、落下物そのものを絶対に無くそうという取り組みをしていない証拠です。
私たちは、どうしても結果だけに目がいきやすく、それだけで判断したり評価したりする傾向があります。
子どもの成績においても、「テストの点数が悪い→勉強時間が足りないからだ」とすぐに思いがちです。本当に勉強時間が足りないのが原因なのかを考えなければなりません。子どもに合った勉強方法をしているのか、集中して勉強しているのか。あるいは能力的にこれ以上伸びないのではないかなど。そうでないと、ただ勉強時間を増やしただけでは効果が現れず、結局子どもが苦しむだけになってしまいます。
そうして考えた結果勉強時間が足りないことが原因だとしたら、次はなぜ子どもは勉強しないのかを考えなければなりません。きっと勉強したくない理由があります。これを解決しない限りは、いくら「勉強しろ」と言っても勉強時間は増えませんし、スマホやゲームを取り上げたとしても、それ以外のことに時間を使ってしまい勉強時間が増えることはまずありません。
結果には必ず原因があります。望む結果を出すためには、原因を見きわめることが一番の近道です。そういった原因を見つけ出すのが塾の役割であり、それを本人や保護者に伝えていくことが私たちに求められている最重要課題だと私は思います。
ONE-SのHP
もう10年ほど前になるでしょうか、高速道路で大きい事故に遭いました。弟が運転していて私は助手席、後部座席には母親が乗っていました。
久しぶりの休みで家族で遊びに行った帰りで、車内でもいろんな話題で盛り上がっていました。高速道路は渋滞もなく快調に追い越し車線を走っていたのですが、ふと前方を見ると、遠くに見える前の車がなんだかすごくゆっくり走ってるように見えました。ゆっくり走ってるのではなく、停車してるんだと気付いたときには、もうずいぶん距離が縮まっていて「危ない!プレーキ!」と叫び弟が急ブレーキを踏んでも間に合わず、あっという間に前の車が目前に迫ってきました。ぶつかる瞬間、これはもしかしたら死ぬかもしれないなと思ったことは覚えてるのですが、追突した衝撃で意識を失い、その直後のことは記憶にありません。
警察官が近くにいて、すぐに助けてくださり目が覚めました。目を開けるとそこに見えたのは、グシャッとつぶれた車の姿。母親と弟は大丈夫だろうか、「おかん!いけるか!」後ろの席から「ううう…あかん」血の気が引きましたが、このとき母親は肋骨が何本か折れてしまってたようです。
母親は救急車で病院に運んでもらって、無事だった弟と私は追突してしまった前の車の人のところへ、慌てて走っていきました。中年のご夫婦でしたが幸運にも大きな怪我はされておらず、念のため病院に行ってもらい、私と弟だけ残り、警察と事故の原因についての話をしました。
なぜ前の車が停車していたのかというと、なんと大きいソファが落ちていたのです。それを車線変更で避けることができなかったため、止まってしまっていたようなのです。まさか、高速道路の追い越し車線に車が止まっていると考えていなかった私たちは、プレーキが遅れ追突してしまったのです。
もちろん、プレーキが遅れたのは弟のミスでしょう。ですが、あの状況でしたら弟でなく他の人でも事故になっていた可能性が高いと思います。それなのに、弟は一発免停の処分で、しかも車は廃車に、そして相手方の車の修理や治療費などすべて負担しなければなりませんでした。私は警察に猛抗議しました。この事故の最も大きい原因は、高速道路という特別な場所にソファを落とした人だと思ったからです。一歩間違えれば、この事故で誰かが命を落としていたかもしれません。そうなっていたら、弟はこの先どんな人生を歩んでいたでしょうか。それほど大きな事故なのに、一番責任を負わすべき人は何の罪もないなんておかしいですよね(落下物が原因で事故になった場合は落とした人も罪になるのですが、落とした人が見つかりませんでした)。
最近も落下物が原因で不幸な事故のニュースがありました。あの事故から10年も経っているのに、結局何も変わってないのですね。これは、落下物が悲惨な事故を引き起こす原因となるということを甘く考えて、落下物が落ちてるときには注意を呼びかけたり、過積載を厳しく規制したりしてるだけで、落下物そのものを絶対に無くそうという取り組みをしていない証拠です。
私たちは、どうしても結果だけに目がいきやすく、それだけで判断したり評価したりする傾向があります。
子どもの成績においても、「テストの点数が悪い→勉強時間が足りないからだ」とすぐに思いがちです。本当に勉強時間が足りないのが原因なのかを考えなければなりません。子どもに合った勉強方法をしているのか、集中して勉強しているのか。あるいは能力的にこれ以上伸びないのではないかなど。そうでないと、ただ勉強時間を増やしただけでは効果が現れず、結局子どもが苦しむだけになってしまいます。
そうして考えた結果勉強時間が足りないことが原因だとしたら、次はなぜ子どもは勉強しないのかを考えなければなりません。きっと勉強したくない理由があります。これを解決しない限りは、いくら「勉強しろ」と言っても勉強時間は増えませんし、スマホやゲームを取り上げたとしても、それ以外のことに時間を使ってしまい勉強時間が増えることはまずありません。
結果には必ず原因があります。望む結果を出すためには、原因を見きわめることが一番の近道です。そういった原因を見つけ出すのが塾の役割であり、それを本人や保護者に伝えていくことが私たちに求められている最重要課題だと私は思います。
ONE-SのHP