こんにちは。堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
一昨日には衆議院選挙がありましたね。私はこの日午前中から授業がありましたので、いつもより早く起きて投票してきました。台風が接近していて、すでに大雨だったのですが、朝から多くの人が投票に来ていました。若い人も高齢の方もそれぞれの想いを政治家に託すために雨でずぶ濡れになりながらも、ぞくぞくと歩いて集まっていました。このとき思ったのですが、候補者の人たちこそ、この光景を見るべきだと。こんな想いでみんなが自分に投票してくれているとわかれば、その重みがわかり、決してその想いを裏切るようなことはしないのではないでしょうか。
自分を信じて応戦してくれている人たちの気持ちを知ることも大切ですし、何か決まりやルールを作るときには、その現場の声や当事者の意見を参考にすることも必要ですよね。車の運転をしたことがない人が、車の交通ルールを作ることはできないというか、作ってしまってはダメですよね。こういう運転は危険だ・ここの交差点は危ないなど、運転している人間だからこそわかる細かい部分を考慮して交通ルールを作らないと、えらいことになってしまいますよね。
世の中にはいろいろな制度がありますが、それが出来上がっていく過程でどれほど現場の声・当事者の声が反映されているでしょうか?
100年もない人生の中で、人はそんなにいろいろな経験をできません。圧倒的に経験しないことの方が多いのです。ある分野に限ってはとても詳しいですが、それ以外のほとんどは無知に等しいのです。だからこそ、制度やルールを決定するときには、そういった専門の人の意見を参考にするべきなんです。
しかし、ここで注意しなければいけないのは、その専門家の人たちも経験しているとは限らないことです。たとえば、教育の問題については文部科学省が根本を決めています。そしてそこから全国の自治体へその指示が伝えられ、さらに各学校へと流れていきます。
知人がいないのでわかりませんが、たぶん決定している文部科学省の人たちは、勉強がとてもよくできるのでしょう。有名大学卒業の人たちばかりかもしれません。識者の方々の意見も取り入れているでしょう。しかし、その中に学校の教育現場で指導経験のある人、特に現役の先生はどれくらいいるでしょうか。このような人たちに、不登校の子どもの気持ちや勉強ができない子どもの苦しみがわかるとは思えません。
たとえば学力の低下が問題になっていますが、実際にどれほどの学力低下が起こっていて、どれほど危ない状況なのか直接その子どもたちと接しないとわからないですよね。データでは見えない部分が多いのが教育問題の難しいところです。学級崩壊が起きている学校を見たこともなく、授業の光景すら見たことがないのにどうやって子どもたちにとって適切な学校や授業を用意するのでしょうか?
「学力低下? じゃあ、1クラスの人数を少し減らせばいいんじゃないですか」「国際化?じゃあ、小学校から英語の授業を取り入れればいいのでは」「考える力が足りない? じゃあ、総合学習の時間を入れて、あれこれ学ばせればいいのでは」といった、いわば安易で、現場を知らない頭のいい人が都合よく作っていっているようにしか見えません。
今、子どもたちに起きている問題を一番わかっているのは現場の先生です。そして、子どもたちに勉強を直接教えている塾の先生であり、もちろんその保護者です。この人たちの意見を吸い上げてくれる仕組みには当然今はなっていません。それで子どもたちのための学校なんて作れるはずもありません。
定期的に現場の先生たちの要望や意見をじっくり聞き、意見交換するべきです。不登校の子どもたちの悲痛な声を聞くべきです。勉強がわからず、毎日苦しんでいる子どもたちの顔を見るべきです。子どもたちのために教育があるとするならば、最低限これくらいはしなければなりません。
大人にとって都合の良い制度ではなく、子どもが生きる喜びを感じることができるような、そういった教育になってほしいですし、そうなるように少しでも役立ちたいと思っています。小・中学生、高校生というまだまだ幼い子どもたちが、毎日なんの目的も持たずにただ学校に行き、そこに楽しみや希望を見つけることもできず、ときには苦しみすら感じ、このような若さで人生に絶望し、不幸にも命を失ってしまう子どもさえいます。教育を無償化するといった形だけを変えるのではなく、中身を伴った変革をこれからも期待していきたいと思います。
ONE-SのHP
一昨日には衆議院選挙がありましたね。私はこの日午前中から授業がありましたので、いつもより早く起きて投票してきました。台風が接近していて、すでに大雨だったのですが、朝から多くの人が投票に来ていました。若い人も高齢の方もそれぞれの想いを政治家に託すために雨でずぶ濡れになりながらも、ぞくぞくと歩いて集まっていました。このとき思ったのですが、候補者の人たちこそ、この光景を見るべきだと。こんな想いでみんなが自分に投票してくれているとわかれば、その重みがわかり、決してその想いを裏切るようなことはしないのではないでしょうか。
自分を信じて応戦してくれている人たちの気持ちを知ることも大切ですし、何か決まりやルールを作るときには、その現場の声や当事者の意見を参考にすることも必要ですよね。車の運転をしたことがない人が、車の交通ルールを作ることはできないというか、作ってしまってはダメですよね。こういう運転は危険だ・ここの交差点は危ないなど、運転している人間だからこそわかる細かい部分を考慮して交通ルールを作らないと、えらいことになってしまいますよね。
世の中にはいろいろな制度がありますが、それが出来上がっていく過程でどれほど現場の声・当事者の声が反映されているでしょうか?
100年もない人生の中で、人はそんなにいろいろな経験をできません。圧倒的に経験しないことの方が多いのです。ある分野に限ってはとても詳しいですが、それ以外のほとんどは無知に等しいのです。だからこそ、制度やルールを決定するときには、そういった専門の人の意見を参考にするべきなんです。
しかし、ここで注意しなければいけないのは、その専門家の人たちも経験しているとは限らないことです。たとえば、教育の問題については文部科学省が根本を決めています。そしてそこから全国の自治体へその指示が伝えられ、さらに各学校へと流れていきます。
知人がいないのでわかりませんが、たぶん決定している文部科学省の人たちは、勉強がとてもよくできるのでしょう。有名大学卒業の人たちばかりかもしれません。識者の方々の意見も取り入れているでしょう。しかし、その中に学校の教育現場で指導経験のある人、特に現役の先生はどれくらいいるでしょうか。このような人たちに、不登校の子どもの気持ちや勉強ができない子どもの苦しみがわかるとは思えません。
たとえば学力の低下が問題になっていますが、実際にどれほどの学力低下が起こっていて、どれほど危ない状況なのか直接その子どもたちと接しないとわからないですよね。データでは見えない部分が多いのが教育問題の難しいところです。学級崩壊が起きている学校を見たこともなく、授業の光景すら見たことがないのにどうやって子どもたちにとって適切な学校や授業を用意するのでしょうか?
「学力低下? じゃあ、1クラスの人数を少し減らせばいいんじゃないですか」「国際化?じゃあ、小学校から英語の授業を取り入れればいいのでは」「考える力が足りない? じゃあ、総合学習の時間を入れて、あれこれ学ばせればいいのでは」といった、いわば安易で、現場を知らない頭のいい人が都合よく作っていっているようにしか見えません。
今、子どもたちに起きている問題を一番わかっているのは現場の先生です。そして、子どもたちに勉強を直接教えている塾の先生であり、もちろんその保護者です。この人たちの意見を吸い上げてくれる仕組みには当然今はなっていません。それで子どもたちのための学校なんて作れるはずもありません。
定期的に現場の先生たちの要望や意見をじっくり聞き、意見交換するべきです。不登校の子どもたちの悲痛な声を聞くべきです。勉強がわからず、毎日苦しんでいる子どもたちの顔を見るべきです。子どもたちのために教育があるとするならば、最低限これくらいはしなければなりません。
大人にとって都合の良い制度ではなく、子どもが生きる喜びを感じることができるような、そういった教育になってほしいですし、そうなるように少しでも役立ちたいと思っています。小・中学生、高校生というまだまだ幼い子どもたちが、毎日なんの目的も持たずにただ学校に行き、そこに楽しみや希望を見つけることもできず、ときには苦しみすら感じ、このような若さで人生に絶望し、不幸にも命を失ってしまう子どもさえいます。教育を無償化するといった形だけを変えるのではなく、中身を伴った変革をこれからも期待していきたいと思います。
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