
「おもしろ☆本棚」の3代目講師を担当していただいている
K先生こと菊池仁さんの著書です。ぜひご覧ください。
ぼくらの時代には貸本屋があった―戦後大衆小説考
新人物往来社 (2008-08-05出版)
菊池 仁【著】 2,940(税込)
第1章 貸本屋一二三堂と昭和三〇年代
第2章 柴田錬三郎―花も実もある絵空事
第3章 五味康祐―剣豪が斬ったのは戦後思想
第4章 村上元三―名もなき庶民の歴史参画
第5章 角田喜久雄―伝奇ロマンへの招待状
第6章 富田常雄―『姿三四郎』だけではない
第7章 松本清張―『かげろう絵図』と『西海道談綺』の違い
第8章 井上靖―ロマンの香り高い恋愛小説
第9章 白川渥―明朗、清潔な学園もの
菊池仁[キクチメグミ]
1944年横浜生まれ。明治大学文学部卒業。椎名誠、目黒考二らと「本の雑誌」の創刊にたずさわる。風俗小説・時代小説の書評を中心に、評論活動を展開。
紀伊國屋書店BookWebより
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<おしらせ>
8月の課題本はコレ! 7月例会レポはもう少しお待ちください。
「どちらでもいい」
アゴタ・クリストフ/著
堀茂樹/訳
ハヤカワepi文庫
714円(税込) 2008年5月
読書界を感動の渦に巻き込んだ『悪童日記』著者アゴタ・クリストフによる初短篇集
夫が死に至るまでの、信じられないような顛末を語る妻の姿が滑稽な「斧」。廃駅にて、もはや来ることのない列車を待ち続ける老人の物語「北部行きの列車」。まだ見ぬ家族から、初めて手紙をもらった孤児の落胆を描く「郵便受け」。見知らぬ女と会う約束をした男が待ち合せ場所で経験する悲劇「間違い電話」。さらには、まるで著者自身の無関心を表わすかのような表題作「どちらでもいい」など、アゴタ・クリストフがキャリアを通じて書きためた全25篇を収録。祖国を離れ、「敵語」で物語を紡ぐ著者の絶望と喪失が色濃く刻まれた異色の短篇集。 (ハヤカワ・オンライン)
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