『源氏物語 九つの変奏』(江國香織、角田光代、金原ひとみ、 桐野夏生、小池昌代、島田雅彦、 日和聡子、町田康、松浦理英子)
新潮文庫 2011年
時を超えて読み継がれ、日本人の美意識に深く浸透した『源氏物語』。紫式部が綴って以来千年を経た「源氏物語千年紀」に際し、当代の人気作家九人が鍾愛の章を現代語に訳す。谷崎潤一郎、円地文子らの現代語訳により、幾たびも命を吹き込まれてきた . . . 本文を読む
連城三紀彦『戻り川心中』
光文社文庫 2006年
大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。岳葉が真に愛したのは?女たちを死なせてまで彼が求めたものとは?歌に秘められた男の野望と道連れにされる女の哀れを描く表題作は、日本推理作家協会賞受賞の不朽の名作。耽美と詩情―ミステリ史上に輝く、花にまつわる傑作五編。
=例会レポート= . . . 本文を読む
山内マリコ 『ここは退屈迎えに来て』
幻冬舎 2012年
地方都市に生まれた女の子たちが、ため息と希望を落とした8つの物語。フレッシュな感性と技が冴えわたるデビュー作は、R-18文学賞読者賞受賞作「十六歳はセックスの齢」を含む連作小説集。=例会レポート= 一気に寒くなった10月最後の木曜、男性4名、女性13名、計17名の参加でした。隣の部屋から漂ってくる美味しそうな匂いに気もそぞろに . . . 本文を読む