<読書会> おもしろ☆本棚

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2018会員のベスト本 7

2019-04-04 11:15:44 | ・怒涛のベスト本
ぼやぼやしてたら、もう4月。平成さえも終わってしまいそうですが、 昨年の会員ベスト本第7弾です。 読みやすくて、楽しそうな2冊をご紹介。   『未必のマクベス』 早瀬耕 ハヤカワ・ミステリワールド今年はこれだ!という感じのものを思いつかなくて、一番印象的だったので。この物語に出てくるBei Xuという歌手のCD買っちゃいました。顔もかわいいのですが、声がとても好き。『老後の資金が . . . 本文を読む

2018会員の選ぶベスト本6

2019-02-18 11:15:51 | ・怒涛のベスト本
今回ご紹介するのは3冊です。青春時代小説と翻訳物のフィクションとノンフィクション。守備範囲の広さがおもしろ本棚会員の魅力です(自画自賛)。 『青山に在り』 篠 綾子 KADOKAWA幕末の川越藩が舞台の青春小説。青山とは死所の意。全編に清新の気がみなぎっており、読後に清涼感があふれ出てくるいい作品に仕上がっている。動乱の幕末を目線を低く設定し農兵を梃に身分格差による歪み、軋轢とそれを使用しよ . . . 本文を読む

2018会員の選ぶベスト本5

2019-02-07 11:27:38 | ・怒涛のベスト本
  今回ご紹介するのは2冊とも河出書房新社の本ですが、2018ベスト本に一番多く選ばれたのが河出書房新社の本でした。河出さんに「おも本ベスト版元賞」を差し上げたいです。   『AM/PM』 アメリア・グレイ 河出書房新社他にあまりガツンと来るものがなかった。期待している『自転車泥棒』(呉明益)はこれから読む。 『さざなみのよる』 木皿泉 河出書房新社久々にしみる小説 . . . 本文を読む

会員の選ぶベスト本4

2019-01-22 11:11:23 | ・怒涛のベスト本
4回目にご紹介するのは、昨年の新刊の日本の小説2冊です。楽しそうな要素てんこ盛りだったり、時代や国家について考えさせられたり。 『雪の階』 奥泉 光 中央公論新社 戦前の昭和、友人の心中事件の謎を追う令嬢と実働役の元「お相手役」の女性カメラマン。謎のドイツ人ピアニスト、革命を目指す若い士官、昭和十一年二月二十六日、銀世界の朝。 とくると、北村薫の「ベッキーさん」シリーズを思わせますがそこは奥 . . . 本文を読む

2018 会員の選ぶベスト本 3

2019-01-16 09:14:50 | ・怒涛のベスト本
3回目は良い小説の条件を考えさせる1冊と、昨年の芥川賞受賞作からの1冊です。 『風土』 福永武彦 新潮文庫 何が良いかを語る時に、自分のボキャブラリーの無さをひしひしと感じます。小説を読んでおもしろかった、わくわくしたというのは、良い小説の条件だとは思います。ただし、心に残るとか、ベスト本だというものについては、何かそれとは違う感動が必須なのでしょう。 『風土』にはそれがあります。それは何な . . . 本文を読む