とあるスナックで
ママ
コー
ママ
コーさん、この間お客さんで、有名な大学の経済を出たらしんだけど、その人にも聞いたのよ、銀行って、何もないところからお金を作って、人に貸しているんですかって。
そしたら、そんな詐欺みたいなこと銀行がするわけ無いでしょうというのよ、贋金作りじゃあるまいし、そんな泥棒みたいなこと出来るわけないじゃないですかって。
そしたら、そんな詐欺みたいなこと銀行がするわけ無いでしょうというのよ、贋金作りじゃあるまいし、そんな泥棒みたいなこと出来るわけないじゃないですかって。
コー
じゃ、もう一度考えてみよう。
まずママが、100万円を銀行に預けたとするよ。その100万円には目印として、赤い印をつけておくとしよう。そして預金準備率を10パーセントとしよう。銀行は10万円をとっておくんだね、ママの100万円の中から。その時に、僕が銀行からママの90万円を借りたとしよう。
さあ、その時だ問題は。
僕がママのお金の90万円を借りたあとで、ママが銀行に行って、今月のお酒の仕入れ代金や、従業員の給料を払うためにそのお金を引き出したり、別の人の口座に振り込んだりできるんだろうか。
ママまずママが、100万円を銀行に預けたとするよ。その100万円には目印として、赤い印をつけておくとしよう。そして預金準備率を10パーセントとしよう。銀行は10万円をとっておくんだね、ママの100万円の中から。その時に、僕が銀行からママの90万円を借りたとしよう。
さあ、その時だ問題は。
僕がママのお金の90万円を借りたあとで、ママが銀行に行って、今月のお酒の仕入れ代金や、従業員の給料を払うためにそのお金を引き出したり、別の人の口座に振り込んだりできるんだろうか。
出来るわよ、出来なかったら困るでしょ。定期預金じゃないんでしょ。
コーでも僕はママの100万円のうちの90万円を借りているんだよ。まだぜんぜん返していないんだよ。僕の90万円は赤い印が付いているんだよ。その時にママはどうして100万円を使えるんだろうか。使えたとしたらそのお金は一体どこから来たんだろう。または、ママが引き出したとき、前と同じように赤い印がついた100万円だったとする。じゃそのときは、僕が借りた90万円はどこからきた90万円なんだろうか。
その90万円こそ、無から作り出されたお金なんだよ、やっぱり。
<無>から作り出せるお金は無限には作り出せないけど、支払い準備率を10パーセントとし、最初の預金を100万円とすると
(最初の預金)÷(支払い準備率)-(最初の預金)=100万÷0.1-100万=900万円
信用創造総額=900万円
この900万円はやっぱり(無)から創られたお金(預金通貨)なんだよ。
この事を教科書を勉強して理解できるのかということだ。教えている先生はこの事を理解しているのかという事だ。
その90万円こそ、無から作り出されたお金なんだよ、やっぱり。
<無>から作り出せるお金は無限には作り出せないけど、支払い準備率を10パーセントとし、最初の預金を100万円とすると
(最初の預金)÷(支払い準備率)-(最初の預金)=100万÷0.1-100万=900万円
信用創造総額=900万円
この900万円はやっぱり(無)から創られたお金(預金通貨)なんだよ。
この事を教科書を勉強して理解できるのかということだ。教えている先生はこの事を理解しているのかという事だ。
小林
ところでコーさん、面白そうな本が手に入りましたよ。
G・エドワード・グリフィン著 <マネーを生み出す 怪物 > 2005年10月 草思社
この本のカバーには、こんなことが書かれていますよ
マネーとは壮大な幻想であり、実体は債務、借金である
不換紙幣そのものが、バブルの崩壊や、「隠れた税」であるインフレを生み出す
戦争が恒常化したのは、中央銀行と不換紙幣を通じて軍資金が簡単に調達できるようになったからだ
金利はすべて人間の労働で支払われ、不換紙幣を創っている人々の懐に入る
G・エドワード・グリフィン著 <マネーを生み出す 怪物 > 2005年10月 草思社
この本のカバーには、こんなことが書かれていますよ
マネーとは壮大な幻想であり、実体は債務、借金である
不換紙幣そのものが、バブルの崩壊や、「隠れた税」であるインフレを生み出す
戦争が恒常化したのは、中央銀行と不換紙幣を通じて軍資金が簡単に調達できるようになったからだ
金利はすべて人間の労働で支払われ、不換紙幣を創っている人々の懐に入る
コー
(お金)、(金融)、(経済)の秘密は<信用創造>だけではなく、そこからとんでもなく奥が深く、深刻だという事だ。
でもこの秘密を探る旅は、ミステリー小説を読むより、はるかにおもしろいね。
でもこの秘密を探る旅は、ミステリー小説を読むより、はるかにおもしろいね。