とあるスナックで
コー
じゃここでこの本をもっと読んでいってみよう。
いわゆる<300人委員会>とか、<イルミナティ>とか、<世界寡頭銀行家>とか言われる人間が、有り余るお金を集めるだけでなく、<世界統一政府>、<ワンワールド>とか言ってなぜ人類を支配しようとするのか、そのことを考えるうえで参考になると思うんだ。
この物語は旧約聖書の物語なんだな。
p-40
この世の生き物は洪水以前の至福を取り戻したが、ノアはハムの罪を思い悩みつづけた。あまりの憂さに彼は葡萄酒を大量に飲み、酔っぱらって裸で寝入ってしまった。<創世記9:24~27>に記されているように、ハムの息子カナンは裸の祖父を見た。とはいえ、一箇所で、彼は正しくは孫と呼ばれるところを「ノアの末の息子」と記されている。ハム以外のノアの息子、セムとヤフェトは裸の父親を見て、慌てて着物で彼の体を覆った。が、目を覚ましたノアは寝ているあいだに生じたことに激怒し、カナンに呪いの言葉を発した。
「カナンは呪われよ。奴隷の奴隷となり、兄たち(セムとヤフェト)に仕えよ」
ここもどうにも釈然としない。セムとヤフェトはカナンにとっては伯(叔)父であって兄ではないからだ。この「謎」はおそらく故意のもので、この節を特に研究させ、未来の世代すべてへのこの重大メッセージ、警告を理解させたかったのではないだろうか?
カナンに対するノアの激怒について、カナンに対する呪いについてさまざまな説明がなされてきた。たとえば、ほとんど信じられていないが、ハムがノアの妻と寝たか、あるいはそうしようとしたため、という説もある。この推測を裏付ける根拠は存在しない。また、箱舟の生き物に下された神の命令(船内にあるあいだは性行為を禁じるという命令)をハムが破ったことを、ノアは依然として思い悩んでいたために、カナンに呪いの言葉を発したという説もある。ハムが前アダム人の女と寝たことに対する怒りがカナンへの呪いという形でついにぶちまけられたというわけだ。だが、これも信憑性に欠ける。
旧約聖書に登場する人々は、その行為を見るかぎり、きわめて直接的である。ノアがハムのことで悩んでいたのであれば、呪いはカナンではなく、直接ハムに向けれられていたはずだ。どちらの説も(ノアの)カナンへの呪いーーー3000年のあいだ人類に災いをもたらしてきた呪いーーーーの激しさの説明としては妥当とはいえない。
唯一、ノアの怒りの説明として納得できる説があるとすれば、それはカナンが祖父を激怒させるだけの「何か」をしたとする説である。裸の祖父を見たことで、呪われるほどの逆鱗に触れるとは考えにくい。聖書研究者の結論は、カナンが何か実に下劣なことしたのではないかということだった。それはいったいどのようなことだったのだろう?
現在、翻訳されている聖書にその手がかりは実際のところ存在していない。この研究者たちは、カナンは混血種であり、それゆえアダムの子孫の厳格なモラル規律に束縛されなかったため、祖父に対して同性愛的行為に及んだのではないかと考えたのである。ノアは純粋種であるがゆえに、その行為に対して激怒し、あのような呪いの言葉を発したのではないか、と。
(ママ 注:ノアという人が酔っぱらって裸で寝てしまったの、よくあるわ。その裸をカナンという人が見て、いたずらをしたんでしょ。どんないたずらをしたのかしら。たとえば体にマジックでいたずら書きをしたとか、またはノアのチンポにリボンをくっつけたとか。)
(小林 注:ママ、ちょっとそれはないですよ。真面目に考えてください!!)
p-44
カナンの呪いは彼の名にちなむカナンの地にも及んだ。その地の人々、つまりカナンの子孫自身が人類の最大の災厄となり、そのまま今日に至っている。悪魔崇拝、オカルト的儀式、幼児の人身供養、人肉̪嗜食といった慣習を始めたからというだけでなく、異邦に出て、移民先の各地にこうした淫乱な慣習を持ち込んだからだ。エジプトにその悪魔的カルトを持ち込んだばかりか、フェニキア人(彼らののちの名であり、紀元前1200年以降そう呼ばれた)として、さまざまな出来事を続発させて文明の悪魔化をはかった。また、ベネチア人(中世においてはこの名で知られている)として、ビザンチン帝国のキリスト教文明を破壊したばかりか、のちには、「黒い貴族」としてヨーロッパ諸国に侵入し、策略や革命、金融的策謀を通じて、次第に実権を掌握していった。
小林
「カナンの呪い」とは、ノアのカナンへの呪いだったんですね。
ママ
もともとは、ノアさんが酔っぱらって寝てしまったのがいけないんでしょ?
小林
ちょっとママさん、お願いしますね。
ママ
はいはい、わかりました。
じゃこの辺でまた一服しましょう。今日は弘前の桜ですよ。