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イッピンNHK 「彩りを生み出す超絶技巧~香川漆器~」

2023-07-15 09:06:07 | イッピンNHK

 第83回 2015年2月17日 「彩りを生み出す超絶技巧~香川漆器~」リサーチャー: 南沢奈央

 番組内容
 江戸時代から続く「香川漆器」は、常識を覆す斬新な器を生産し続けてきた。中でも今人気なのが、カラフルで鮮やかなカップ。定番の朱や黒とは異なる「黄緑」や「水色」などパステル調の色漆はどう作られるのか?また、刷毛でなく指で漆を操って、器に繊細な模様をもたらす驚異の技とは?そして東南アジアに起源を持つ、緻密な動植物文様を生み出す超絶技巧とは?女優・南沢奈央が高松を訪ね、知られざる“漆器王国”の魅力を探る。

*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201502171930001301000 より

 詳細不明につき、勝手に調べてみました。

 「香川漆器」

 漆の味わいを日々の暮らしに。
 長い歴史の中で培われた香川漆芸は、伝統技術を大切に育て上げた、こだわりぬいた逸品

 漆器の魅力
 華やかさの中にしっとりとした落ち着いた味わい。透明な輝きと奥からにじみでる光沢のある艶は、使い込むほどに味わいを深めていく。そして、手に持った時の確かな肌触り。しっとりと手になじみ、その張りと量感を感じ取ることができる。そんな様々な魅力をもつ器、それが漆器です。他にも漆器には、熱を伝えにくく、傷みにくいという大きな特徴があります。熱い汁やスープを入れた器を手に持って召し上がることができ、衝撃や摩耗にも強い耐性を持っています。
また、漆器はガラス器や焼き物などと一緒に並べても、違和感なく調和するため、自由な組み合わせを楽しむことができます。普段使いの感覚で使える器だからこそ、本当に気に入った漆器を毎日楽しむことができる。日々の暮らしに、漆の味わいを取り入れられる。ひとつ上の味わい深い暮らしを、香川漆器とともにはじめてみませんか。


 香川の漆芸

 香川の漆芸は、江戸時代に藩主の保護と理解のもとに発展し、幾多の名工・巨匠を輩出してきました。そして昭和24年には、商工省から重要漆工業団地として指定され、また昭和51年には、「蒟醤、彫漆、存清、後藤塗、象谷塗」など五つの技法が四国で初めて国の伝統的工芸品の指定を受けました。高松を中心にした香川の漆器・漆塗家具に携わる企業は約60社、販路は北海道から沖縄まで、というように文字通り漆器王国を誇っています。


 蒟醤(きんま)
 蒟醤は、タイの植物の実の名称だと言われています。何回も塗り重ねた漆の上にケンで模様を線彫りし、そのくぼみに色漆を象嵌する技法です。色ごとに彫りあげ、充填させる作業を繰り返し、全部の充填が終わると表面を平らに研ぎ出す独特の技法を使い、類を見ぬ味わい深く美しい漆器が完成します。


 後藤塗(ごとうぬり)
 後藤塗はもともと彫抜盆や茶道具に塗られる技法でしたが、その塗りの堅牢さと優雅さから広く愛用され、座卓、小箱、盆などにも塗られるようになりました。後藤塗の渋い文様は、使えば使うほどに「渋」と「味」が美しさを増し、いつまでもその味わいを楽しむことができます。


 存清(ぞんせい)
 存清の技法は、約700年前に中国から伝えられたとされています。その技法に日本独自の技法を加えたものが存清です。黒地、赤地、黄地などの上面に、色漆で模様を描き、その輪郭をケンで毛彫りしたり金泥で隈取りして仕上げます。かつては欧米にも数多く輸出され、世界中で親しまれた漆器です。

*https://www.kensanpin.org/product/craft/1000/ より

 江戸時代に高松藩主である松平家が、茶道・書道に付随して振興・保護したのが始まりです。江戸後期には、香川漆器の始祖と言われる玉楮象谷(たまかじぞうこく)が、中国伝来の漆技法に独自の技を加えて新しい手法を創案。現在まで受け継がれ、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、彫漆(ちょうしつ)、象谷塗(ぞうこくぬり)、後藤塗(ごとうぬり)の5つの技法は、国の伝統的工芸品に指定されています。

 香川漆器五つの技法
 蒟醤(きんま)

 竹や木の素材の上に黒漆、又は朱漆を数十回塗り重ねた表面に、きわめて緻密な文様を彫刻刀で線彫りし、その凹面に色漆を填めて(はめて)、これを研ぎ出す方法で、一種の漆象嵌(うるしぞうがん)です。この技法は、東南アジアから中国を経て、室町時代にわが国に伝わったもので、典型的な彩色は黒地に朱の線彫りをあしらったものです。肉池(にくち)・花活・菓子器・座卓・飾棚まで、その格調の高さと華麗な文様は、香川漆器の王者そのものです。

 存清(ぞんせい)

 黒地・赤地・黄地などの漆面に色漆で絵を描き、その輪郭部や漆絵の主要部分を彫刻刀で線彫りし、細部は毛彫りして仕上げる技法です。室町中期にわが国に中国から伝わったもので、「存星」の名もありますが、香川では漆芸の始祖、玉楮象谷が箱書きに印した「存清」を用いています。文庫、茶櫃、丸盆など、調度品や生活用品として人気があります。

 彫漆(ちょうしつ)

 漆を何回も塗り重ねてその表面をケンと呼ぶ彫刻刀で彫り、美しい模様を作り出すのが彫漆です。香川の彫漆の特徴は、色漆を塗り重ねて彫るところにあります。例えば、赤漆三十回、緑漆三十回といった具合に塗り重ね、欲しい色層まで表面を彫り下げることにより、埋もれていた漆の色が表れ、芸術性豊かな絵模様が描き出されます。室内インテリアとしても広く親しまれています。

 後藤塗(ごとうぬり)

 「梧桐塗」の別名もありますが、創始者・後藤太平翁にちなみ、「後藤塗」として広く知られています。朱を基調にした飽きのこない文様は、使えば使うほど漆の持つ独特の渋さと深い味わいが増すもので、日用品から家具に至るまで、香川の代表格の漆器です。

 象谷塗(ぞうこくぬり)

 蒟醤・存清の芸術性にくらべて、民芸的味わいの深いのが象谷塗です。玉楮象谷が始めたところからその名が生まれました。木地に漆の塗りを繰り返し、最後に池や川辺に自生する真菰(まこも)の粉をまいて仕上げます。使い込むほどにつやが出て渋味の増す特色があります。

*https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/smph/jigyosha/sangyou/tokusan/monodukuri/shikki.html より


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