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<東京パラリンピック> 日本人のメダリストたち9-トライアスロン

2021-09-15 07:47:47 | 東京パラリンピック

 「宇田 秀生-うだ ひでき」 トライアスロン男子(運動機能障害PTS4) 銀メダル

 34歳、滋賀県甲賀市出身。NTT東日本・NTT西日本所属。

 16年リオデジャネイロ大会から採用された同競技で日本勢初のメダル獲得。

 13年5月、宇田は就業中の事故で右腕を切断した。わずか5日前に結婚したばかり。新妻亜紀さんのおなかには第1子もいた。周囲の支えで何とか前を向き、半年後にはリハビリで水泳を始めた。これが、トライアスロンへの第1歩だった。

 子どもの頃からサッカー一筋、滋賀・水口高では県選抜で1学年下の野洲高・乾貴士ともプレーした。基礎体力と根性はあった。ランもバイクも得意だった。15年に本格的にレースに出場すると、すぐに世界レベルになった。世界選手権シリーズやW杯を転戦して結果を残し、パラリンピックのメダル候補になった。

 新型コロナ禍の昨年は、健常者のトップ選手と沖縄で長期合宿を行った。五輪を目指す若手が練習パートナーを務めてくれた。だからこそ「障がい者としてではなく、アスリートとして見てほしい」と話す。「健常者と同じ量と質のトレーニングをしてきた。競技力を評価してほしい」。自信を込めて、力強く言った。

*https://news.yahoo.co.jp/articles/8ac44ee00b86fd22f19fe885987876b7a45f8f4a より

 

 「米岡 聡-よねおか さとる」 トライアスロン男子-PTVIクラス

 35歳、神奈川県愛甲郡出身。三井住友海上火災保険所属。

 視覚障害のため「ガイド」が必要。そのガイドを同じ所属先の椿浩平(29)が務めた。

ガイドなくして競技は成立しない。

 パラから五輪へ トライアスロン椿浩平、ガイド経験&知識生かしパリ挑む

 パラリンピックをステップに、オリンピックへ-。「世界でも僕だけかもしれない」と、トライアスロンの椿浩平(29=三井住友海上)は笑った。視覚障がい者に必要なガイド。五輪経験者もいるし、五輪を断念した転身者もいる。ただ、椿のように「五輪のためにガイドをする」選手は、世界でも異例中の異例だ。

 椿は29日、トライアスロン男子視覚障害銅メダルの米岡聡(35)のガイドとして、一夜明け会見に同席した。運動機能障害で銀メダルの宇田秀生(34)と米岡と並んで「次は自分自身の目標へ」と、パリ五輪を目指すことを明かした。

 東京五輪を目指していた16年、脳に腫瘍が見つかった。小児がんの一種の髄芽腫。手術で摘出後、抗がん剤と放射線治療は1年に及んだ。筋肉は落ち、体力もなくなった。復帰した18年日本選手権は29位。国際大会でのポイントが必要な東京五輪が遠くなった。

 「米岡のガイドをやってみないか」。三井住友海上の川合貴紀監督から提案された。チームメートだったが、一緒に練習をしたことはない。ガイドのことも知らない。それでも、五輪へプラスになるとは思った。「米岡さんのためでなく、自分のためにガイドをやらせてほしい」と言う申し出は快く了解された。19年、異色のペアが誕生した。

 16年まで五輪強化チームにいた椿は、19年からはパラ強化チームに移った。自分を鍛えながら、ガイドについても学んだ。「自分は病気を言い訳にしかけていた。でも、みんな障がいを言い訳にしない。学ぶ点は多かった」と話した。

 米岡との立場は対等。自分自身も成長するため、言いたいことは言った。衝突もした。「うるさいと思われたはず」。それでも、トップレベルのレース分析や試合勘は抜群。「目」と同時に「頭脳」にもなった。28日のレースでは後続との差を考え、ランの3周目に「この1周でケリを」と声をかけた。ギアチェンジして4位以下を引き離し、銅メダルを確定させた。

 日本トライアスロン連合(JTU)が五輪もパラも統括するからこそ、この競技は五輪とパラの距離が近い。五輪強化とパラ強化は並列。パラの合宿に、五輪を目指す若手を帯同させることもある。だからこそ、選手とガイドが対等になれた。椿は「この競技のいいところ。間違いなく、ともにプラス」と話した。

 髄芽腫の完治は「発症年齢×2+2年」だという。3歳ごろの発症が多いから通常なら8歳。椿の完治は50歳だが「そんなに待てませんよ」と笑う。「5歳になる息子とゆっくり遊びたい」と言いながらも「9月中旬から合宿、10月の日本選手権を目指します」。のんびりする時間はない。

 東京五輪出場の夢はかなわなかったが、パラで選手村を体験し、メダルも手にした。「(パリ五輪への)アドバンテージですね」と笑ったが、本当のアドバンテージはガイドで得た経験と知識。そしてパラリンピアンから学んだ強い気持ちかもしれない。

 *https://news.yahoo.co.jp/articles/9c2eb50f9fcd7fe2d1b0bab978a9d5754d8047b0 より

 

 「選手」だけがメダリストではない。「ガイド」もメダリストとして表彰してもらいたいものだ。

 また「ガイド」だけでなく、パラ選手のサポートする人全てに感謝するべきだろう。


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