「祝い肴-いわいさかな」
「祝い肴」とは、めでたい時の膳に出す料理の一種、酒の肴。
「口取り」ともいう。
「口取り」とは、古くは、饗膳の最初に座付き吸い物とともに出される酒の肴(さかな)をいい、かち栗・昆布・のしあわびを三方にのせたものだった。饗膳が儀礼的なものから楽しみ味わうものになるに従い、食味を重視した料理を用いるようになり、後に江戸時代・明治時代の会席料理などではかまぼこ・きんとん・だて巻き・寄せ物・魚や鳥や野菜などを甘く煮たものなどを用いるようになった。この甘いものを中心とした料理は、多くの場合その場では食べずに折詰にして土産とするものだった。また、婚礼の祝儀の膳などの引き出物として用いるようになったが、こんにちではその習慣も変わりつつある。◇「口取り物」ともいう。「口取り」と略す。
*コトバンク より
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