「どまんなか」
どまんなかは、「庄内29号」を父、「中部42号」(のちの「イブキワセ」)を母として、山形県農業試験庄内支場で人工交配された品種です。
現在では山形県のブランド米となっている「はえぬき」と同じタイミングで、1992年にデビューしました。
“山形県が米どころの中心であり続けること、おいしさのどまんなかを突き抜ける味わいの米であること” を表現して「どまんなか」という名前が付けられたと言います。
中山間地向けのお米として、山形県最上地方を中心に作付けされていましたが、デビューした次の年の1993年に大冷害という不運に見舞われます。
冷害に負け、ほとんど収穫ができなかったどまんなかは、寒さに弱い品種として生産者から避けられるようになり、平成16年には県奨励品種から除外されるという結果を迎えました。
今ではすっかりと希少品種となってしまったどまんなかですが、食味の良さは、20年連続で食味ランク特Aの「はえぬき」を凌ぐほどといわれています。
大きな特徴は、大粒のご飯と、粘りが控えめですっきりとした食感でしょう。
他の食材や丼もののタレに絡みやすいので、おかずと一緒に食べると、より美味しさを感じられます。
冷めても美味しく食べられるため、お弁当にも適しています。山形新幹線開業と同時に開発された「牛肉どまんなか弁当」には、どまんなかのご飯が使用されており、お米の生産量が少なくなった今でも全国的に人気の高い駅弁として多くの人々に親しまれています。
どまんなかには、認知症予防効果のある成分「フィチン酸」が多く含まれることが明らかになっています。
山形大学農学部と県水田農業試験場の研究グループ が、全国の主なお米の品種について調べた結果、どまんなかのフィチン酸含有量が最も多く4%余りで、コシヒカリの1.3倍に当たることが分かりました。
食味の良いどまんなかが、これを機に注目を浴び再評価されることを期待したいですね。
*https://rice-freak.com/articles/971 より
*農研機構HP より
上記にあるように不運に見舞われたお米でありますが、復活を望みたいと思っているのはごく一部の人たちだけ。
正直、米どころ山形の品種迷走は進め方にあるのかも?
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