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< 郷土料理 > 千葉 いわしのだんご汁

2024-10-01 08:19:55 | 郷土料理

 「いわしのだんご汁」

 主な伝承地域 北総地域、九十九里地域

 主な使用食材 イワシ、大根、人参、里芋、長ねぎ

 歴史・由来・関連行事
 九十九里地域は、海の幸、里の幸の宝庫であり、特に古くから知られる好漁場である。九十九里地域を代表する海の幸であるイワシは、江戸時代から漁獲量が多く、「海の米」とも例えられる。九十九里地域の食卓でなじみの魚であるイワシのおいしさと栄養を生かした料理は多種多様である。その中でも11月~3月頃にとれるイワシを使ってつくられる「いわしのだんご汁」は、定番料理である。
 例年2月~3月に開催される「九十九里浜大漁イワシまつり」では、イワシのごま漬けやイワシの丸干し、イワシのみりん干しなどの加工品が販売されている。また、地元住民によるイワシのさばき方教室が開催されるほか、その場で揚げるイワシのてんぷら即売会などイワシを使った料理が多々味わえるのである。

 食習の機会や時季
 「いわしのだんご汁」は通年食すことが可能であるが、イワシのすり身を味噌で味付けただんご、大根などの具沢山の汁は体が温まるため、寒い冬によく食べられている。11月~3月頃の冬が旬の背黒イワシを使ってつくられることが多い。

 飲食方法
 大根・人参はいちょう切りにし、里芋は食べやすい大きさに切る。3枚におろしたイワシを粗く叩き、すり鉢に入れ、摺る。すりおろした長いもと溶き卵、味噌をすり鉢に加え、摺り混ぜる。鍋に水を入れ、大根、人参を加え火にかける。煮立ったら里芋を加える。摺ったイワシをスプーン2本でだんご状に形成し、鍋に落とし、煮る。醤油を加えて味をととのえ、最後に長ねぎを散らし、火を止める。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 現在も家庭でつくられ、親から子へと継承されている。学校でも給食としてふるまわれており、若い世代にも親しまれている。また、九十九里町では、毎年1月1日に「元旦祭」が開催されており、「いわしのだんご汁」や丸干しなどが振舞われているなど、イベントを通して食す機会がある。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/iwashino_dango_jiru_chiba.html より


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