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恵庭OL殺害、名誉棄損で文庫販売差し止め

2007-01-25 21:00:05 | ニュース
2000年に北海道の恵庭市でおきたOL殺人事件で、昨年末に有罪判決を受けた大越美奈子受刑者が月刊誌「新潮45」の記事や、それを再録した文庫本で名誉を傷つけられたとして、出版元の新潮社などに文庫本の販売、増刷差し止めや550万円の損害賠償などを求めていたようです。
その判決で東京地裁は23日、新潮社側に文庫本の販売、増刷差し止めと220万円の支払いを命じたようです。

理由は「殺人以外に、放火や窃盗も犯したと指摘する部分は取材もなく真実と異なる可能性がある」ということらしいです。

ただ、差し止め対象を上記の放火や窃盗だけに限定しているため、ここを削除すれば販売、増刷は可能と言うことだそうで…。

これに対し新潮45編集部は「非常に不服なので控訴する」そうです。


やっと刑が確定したこの事件、事件発生から6年も経っているんですねぇ。
その理由は、行動や回りの証言が明らかに「黒」なのに、検視から見ると「あり得ない!」というような内容で無罪を主張していたからなんですねぇ。

その無罪であり冤罪であると主張してきたのが元社会党の「伊東秀子」弁護士。
どんな人かはあまり詳しく書きたくないですが、まぁ…な。

事件の詳しい内容は「恵庭OL殺人事件」でググればすぐにで来ると思いますが、これだけ証拠らしいものが揃っておきながら冤罪と言えるのは凄いですよね。
しかも、長い間犯人扱いされても精神的も負けず無実を通す…。
凄い人です。

で、それだけ長く世間を騒がせた事件なので話題にされるのは当然と言えば当然。
週刊誌などで特集が載ったりしていました。
その中に、この受刑者がOLのときに噂されていた放火や窃盗の犯人ではないかという件を書いたために今回の名誉棄損で訴えたようです。

問題となった文庫本のタイトルは「殺ったのはおまえだ 修羅となりし者たち、宿命の9事件」というもので、2002年11月に発売されたものです。
この中に「恵庭美人OL社内恋愛殺人事件」という見出しで事件の背景などが説明されています。

この本はすでに購入して読みましたが、「放火」や「窃盗」の件が載っている部分は本当に少ないです。
改訂版として出してもさほど変わらないでしょう。

それよりも受刑者の奇行の方がインパクトが強かったですね。
そんなことしていたら放火や窃盗の犯人に間違えられても仕方ないでしょう…って思えますが…。

だいたい、結局「有罪」になるような人は何かと悪い噂までされるものでしょう。
調べていないだけで、調べたら実際は犯人なんじゃないのかねぇ…。

それでも確証のとれないことを書いたら名誉棄損なのでしょうね。
しかも、雑誌などの紙面に書いたらすぐに修正できないために賠償金なども要求されてしまうのでしょう。
今回も数行の「噂話」を載せただけで元は1100万円を請求していましたからねぇ…。

やっと有罪が決定して天国の被害者や残された家族の方も少しは救われたと思います。
あとは受刑者に心から罪を償ってもらいたいものですね。

恵庭事件の被害者の方に合掌