■ 山手線の緑化
“緑化”といっても、造園工事ではなく、車体塗装のグリーン化のこと。
先日の記事で、戦後間もない頃京浜東北線との共通線路使用時代、誤乗防止のために山手線が一時的に緑色に塗られていた事実を知りましたが、その時点ではどんな緑色なのかわかりませんでした。
ところが、なんと分かりました!
ズバリその色は、手元の本に載っていました。
JTBキャンブックス「旧型国電50年Ⅱ」の中で、カラーイラストで紹介されていました。
今日は時間も無かったので、工作のほうへ手が伸びず、写真でも見て刺激を受けようと思い、取り出した本位いきなり載っていた、という次第です。昭和23年から26年と年代まで併記されており、「山手線緑色」と明記されていました。
こうなると、いろいろと調べたくなり、とりあえずパートⅡであるこの本の前身のパートⅠをめくると、なんと写真が載っているではありませんか!
しかしながら、山手線を走っている緑色の電車の絵ではなく、工場の側線に佇む性能試験車クヤ99の写真。キャプションが無ければただの緑色の職用車の写真に成り下がってしまうところ。写真だけ見ても山手線の緑色を想像することはできなかっただろう。
その色は、ダークグリーン。湘南色の緑色に黒を混ぜたような色で、重厚に感じる色だ。カラフルな色なんか考えられなかった時代でもあり、今のウグイス色とはほど遠い緑色ですが、ウグイス色との遠いつながりを感じることが出来ました。
続く??