■動力ユニット3にデコーダを搭載
ここから先の記載内容は、自らの責任において行っている作業です。
また、あくまでも一つの事例であり、工夫次第でさらにいろいろな方法があると思われますので、記載内容に囚われることのないようにお願いします。
重ねて伝えます。分解は自己責任ですよぉ~
バンダイ製動力を使い倒そぉ~と、いろいろと弄った今年の初めに動力ユニット2へのデコーダ搭載を行いましたが、その後なかなか頼りになりそうな全軸駆動の動力ユニット3がリリースされたので、再びいろいろと研究?と試用?を行ってきました。
最後の仕上げは、我々のクラブには欠かせないDCC運転のためのデコーダ搭載です。
動力ユニット3は、今までのものよりは全体的にかなりスリムとなって、構造的にも簡素なものになったようです。
両端にあるビスを取ると一気にバラバラになるのかと思いきや、何もおきません。
モーターカバーはきちんと四隅の爪で固定されており、ビスは予備的な固定方法なのではないでしょうか。
四隅の爪を慎重に押してカバーを片側ずつ引き上げると分解できます。
▲集電板を除くと、わずか4つのパーツに分かれるだけ
台車は90度回転させると固定爪がはずれます
モーターカバーは裏返しの状態です。
上の青い矢印が表側に付いているヒューズ(モーター端子に繋がっている)から伸びてきた配線で、下の青矢印の集電板の突起に圧着されています。
上の緑の矢印は、もう片方のモーター端子で、下の緑矢印の集電板に圧着されています。
台車集電板が車体側集電板を押す力は、カトー製動力の微妙なタッチとは違い結構な力で押しており、再組み立て時に気を使う必要はなさそうですが、それが台車の回転抵抗に繋がるのかどうかは不明です。
集電板とモーター端子の間にデコーダを挿入するわけですが、ヒューズ側は簡単です。
DCC化にあたってはヒューズは不要なので撤去しますが、その撤去跡にデコーダからの配線を取り付ければ容易に加工できます。
▲ヒューズ側
黄緑丸印がヒューズをカットした箇所で、前後の配線は、デコーダからの配線の半田付け用に残しました。
この残した配線は、モーター端子には半田付けされているので固定されていますが、集電板側はカットしたことで固定力を失ってしまいますので、モーターカバーへの突起に接着して固定してしまいました。
その後、緑矢印箇所にデコーダからの配線を半田付け。
さて悩んだのがモーター端子が下になる方。
集電板はカットできないので、モーター側は端子へ半田付けするしかありません。
圧着していた集電板の張り出しはそのままとして、絶縁のためにマスキングテープを巻いておきました。
圧着していることで、モーターが固定されている可能性もあったので、そのままとしました。
集電板側への半田付けは、カバーから配線を引き出しやすい位置へ半田付けしてあります。
▲上の矢印は端子の位置ですがカバーの内側です
下矢印が集電板への半田付け箇所
デコーダを取り付ける前に半田付けした配線を仮結線して駆動するかどうか確認して、最終的にデコーダを半田付けします。
そして試運転。
調子よく走ります。
DCC運転特有の超低速もスムーズにこなしました。
ここでなんと、全軸駆動の威力を発見!
ウエイトなしでたまたま留置してあった荷物客車10両編成を牽かせてみたら……
なんとスムーズに牽引して発車し、グルグルと走り回りました。
▲DCCと全軸駆動の組み合わせは以外な力を発揮するかも…