Bトレイン お気楽プロジェクト Vol.2

異色の鉄道模型Bトレの工作記録 ほか…

プロジェクト24 JNR最後の通勤車205系 その7

2011-06-17 23:59:52 | プロジェクト21~25

 ■ヤテの田の字

205系と言えば、やはり最初に投入された山手線をモデライズすることは定番ではないでしょうか。
6扉車を組み込んでスカートが装着された形態での編成は以前製作しましたが、ここはぜひ第1編成から第4編成までの初期仕様の編成にこだわってみたいと思います。

何が一番の特徴かと言えば、窓が二段式のユニットサッシとなっていること。
二段の2連窓から通称「田の字」。
何のことはない201系の窓です。
第5編成以降は一段下降窓に変更されましたが、これにはエピソードがあるそうです。

205系を製造している東急車輛に視察に行った国鉄幹部が、工場内の横浜市営地下鉄の車両を見て下降窓が気に入ってしまったそうで、このタイプに変更せよとなったそうです。
国鉄としては、157系で下降窓に懲りていたのですが、ステンレス車体となった205系では雨水の侵入があっても大丈夫となったと判断したのでしょう。
この方が東急車輛に赴かなければ、205系は203系のように全車田の字窓ということになっていたのでしょうか…

さて、そんな一時代前の形態を残す初期編成がこれです。
残念ながらヤテ時代の画像ではありませんが…
  
  ▲ケヨの205系トップナンバー編成

そして問題の田の字窓がこれ。
  
  ▲ユニットサッシの外枠は連続している


さて、Bトレでどう表現するか…
究極、サッシをどう表現するかということですかね。

ガラスパーツをマスキングし、直接シルバーを塗装してしまおうかとまず考えましたが、中央の間柱とのバランスや立体感に欠けると考え、却下。
次に考えたのが、シルバーを印刷したステッカーを細切りして貼る事。
でも直線に貼るのは以外と難しそうだし、色がはがれてしまう危険性もありそうです。
シルバーではなくグレーでの印刷となってしまうし。
ということで、これも却下。(実はインクジェットプリンターが故障中という最大の問題があったのだが…)

あとは薄いプラ板かケント紙を細い短冊状にカットして貼る事。
まぁ、これが一般的と言えばそうなんですが。
腰があるので、ステッカーよりはるかに貼りやすいと思うのですが…
今度は逆に極力薄いものを使わなければなりません。

そして、たまたまいいものを見つけました。
  
  ▲0.14mm厚しかも0.5mm幅にカットされたプラ素材


このプラストライプを使って、ちょっと試作してみました。
サッシの縦部分は実車写真を見ても分かるとおりほとんど見えないので、あえて無視。
サッシの横部分は、下窓の下端はそのままの幅の0.5mmとします。
下窓と上窓の重なり部分は若干細くなっているので、0.3mm程度の幅にカットしたプラストライプを使用。
上窓の上端も同じく0.3mm幅のものを使用。
  
  ▲貼った状態
長めにカットしたプラストライプの端に流し込みタイプの接着剤を軽く塗布し、それを間柱に押し付けるように当て、そのまま降ろすようにして接着。
そして余分な部分をカット。
写真は接着後にフラットアルミで塗装。

側面に付けるとこんな感じに。
  
  ▲なかなかいい感じに
    細かいことを言うと、サッシの外枠の形状がもう少し大きく、角ばっていますが、
    まぁこれは無視とします
    窓枠があることだけでも“よし”としないとね


205系の小窓車は現在手に入れるのがなかなか難しく、組み立て済み中古を以前から探してポツポツと入手していました。
必然的に先頭車は余り気味なので、その1両を使って一旦ばらして試作しています。
再度組んで様子を見ると…
  
  ▲それなりに雰囲気出ている…  かなぁ~

この工法の課題は、約0.3mm幅にカットする作業。
はっきり言って目検討での作業なので、10両分均一にカットできるかがポイントとなりそうです。

 

続く… 


プロジェクト24 JNR最後の通勤車205系 その6

2011-06-15 23:59:56 | プロジェクト21~25

 ■205系500番代 完成

組み上げ、そしてステッカー貼りを行い、とりあえず完成。

ステッカーは、方向幕がGMキット付属品、相模線特有の半自動ドアボタンはペンギンモデル製、車番はBトレのものを切り貼りしています。

編成番号は最終編成のR13としています。
この編成はなんと伝統の大船工場製(今は無くなってしまったが…)。
形態的には、車体側面の裾に帯板が増設されているのが見極めのポイントですが、ほとんど分かりませんし、ましてやBトレサイズでこの差異の表現は困難なので、番号だけのお楽しみということです。
  
  ▲近年の姿を再現したのでパンタはシングルアームを搭載


編成にしてみました。
 
 ▲顔だけ見ると205系一族とは思えない
   GMキット付属のスカートは上り下りでちゃんと作り分けされている


 
 ▲台車は通勤2をフラットブラックで塗装

こちらが橋本方の クハ204。
最初に豊田に配置された関係なのか、ハマ線205系とは向きが逆となっており、クハ204が橋本方となっている。
つまり、八王子まで乗り入れる運用の時は、橋本~八王子間では同じ205系でも反転している状態で走っていることとなっています。


第2弾へ続く…


プロジェクト24 JNR最後の通勤車205系 その5

2011-06-13 23:59:31 | プロジェクト21~25

 ■500番代らしくなった…かな

問題のスカート取り付け。

ナイロン製シャーシはその柔軟性でパス、台車側はさすがに昔のNゲージの首を振ってしまうスカートとなってしまうのでパス、残るは車体側。
側板にはスカートの幅が届かないので無理というわけで、前面への取り付けしかありません。
取り付けの土台となる床板を張り出すしかなさそうです。
幸い、前面裏側にはちょうどいい突起があります。
床板はGMキットの床板の端から調達。
  
  ▲裏側の突起にプラ板を付け足して床板を接着

この床板にスカートをダイレクトに接着。
気になるカプラーとの干渉は何とかクリア。
ただし、ダミーカプラー下の本来のカプラー部分(電連のように見える部分)をカットしないと、
スカートと干渉してしまいます。
ということで、連結機能はあきらめです。
  
  ▲首が振れるようポケット下端を少しカットしています


さて、その取り付け状態は…
  
  ▲おっ! やっと出た500番代の顔


  
  ▲組みあがり

続く…
  


プロジェクト24 JNR最後の通勤車205系 その4

2011-06-12 22:50:47 | プロジェクト21~25

 ■スカートが付かない…

最後の塗装は屋根のベンチレーターの塗り分け。
ガイアノーツ新商品の鉄道用ねずみ色1号を使用。
  
  ▲信号煙管と無線アンテナは交換予定


さて、前面ですが、
塗装も終わったので後は楽チンだなと思っていたら、なんと最後の最後のガラスはめ込みがえらい事に……
このガラスパーツ、
上下に突起が付いていて、突起をはめ込む穴が前面側に開いています。
ガラスをはめ込むためには下の突起を前面にはめ込み、ガラスをしならせながら上の突起を穴に入れ込むという手順なんですが、しならせるといっても透明パーツなのでそうは簡単にはいきません。
下手をすれば割れてしまいます。
上の突起もすんなり入りません。ましてや塗装済みのパーツに滑らせながら透明パーツの突起を入れ込むなんて無理そうです。

案の定、やってしまいました(泣)
上の突起により前面側の塗装が剥がれてしまいました。
2個目の前面は、
上の突起は削ってしまい、そのまま単純にはめ込むだけにしました。
何のことはない、これで充分でした。
  
  ▲運転台側窓の上辺中央部が剥げてしまった!


  
  ▲スカートがないと間が抜けてしまいますね

このスカートですが…
取り付けにうまい方法が見つかりませぇ~ん
さて、どうしたものか。

続く…


プロジェクト24 JNR最後の通勤車205系 その3

2011-06-11 23:59:56 | プロジェクト21~25

 ■前面塗装は複雑

え~、FRP素材の前面は塗装で銀としています。
実車は…

ということで、本来別塗装とする予定でいた前面を側面と一緒に塗ってしまった前回までの工程でしたが、当初の予定を貫くべく塗りなおしました。
と言っても、再度ラインカラーの調色をしての塗り直し作業はさすがに元気が無いので、ラインカラー部分を何とかマスキングして塗る事に。
  
  ▲窓周りと左ライト周りをフラットブラックに塗装
    肝心の前面本体はガイアノーツのライトステンレスシルバーに白を混ぜて吹き付け

ライトリムは車体色とは微妙に違うので、左はセミグロスブラックを、右はスカイグレーに白を混ぜて塗っています。


さて、このGMの前面で一番手ごわいのがガラスパーツです。
実車を見るとガラスはブラックの枠材で止められています。
そいつを表現してみました。
マスキングしてフラットブラックを吹き付け。
  
  ▲ワイパー下の手すりはクロムシルバーで塗装し、近年の姿としました

ワイパー根元部分の黒は表側から塗装。
左ガラスの下端の黒は裏側から塗装。
という実車どおりに表現。


側面ですが、
車側灯にクリアレッドを、扉の戸当たり部分のゴムをフラットブラックのスミ入れで表現
  
  ▲車側灯の扉閉め表示灯の方(上側の方)は、
    500番代の場合縦長ではなく円形なので削ってらしくしています
    
なお、戸閉め表示灯が円形となったことでビードの途切れはなくなっていますが、その部分の再現はとても無理なのでオミットしています。
  

続く…