■小田急も空中にいたことがある 小田急500形
空中、と言ってもモノレールですが…
ロッキードと言えば、私の年代ではアメリカ空軍のセンチュリーシリーズの5番目となる最後の有人機と呼ばれたF104スターファイターなんですよ。
同じロッキード製とは露知らず、小学生の頃は夏はプール、冬はスケートと、小田急の駅からモノレールに乗ってよく向ヶ丘遊園に行っていたわけで。
このモノレールにはかなりお世話になった記憶があるが、手元には全く写真が残っていないのが残念。
初めて乗ったモノレールは大船から出ていたドリームランドへ行っていたやつだが、数多く乗ったのはこの小田急だろう。
まさか、そのモノレールがあのトレインズから出してくれるとは思いもよらなかった。
しかも設計、製造が鉄道模型とはほとんど無縁だった京商とは。
鉄道模型のノウハウをトレインズの担当の方がここぞとばかりに伝授し、かつ京商のテクニックを引き出したものとなったようです。
パッケージデザインが凝ったものなのは置いておいて、
今回は隠し味が…
モノレールを下車し、空中?から地上に降りると、目の前には大階段が聳えており、そこを登るのが向ケ丘遊園のお出迎えの儀式。
その大階段をモチーフにした背景シートが添えられている。
これにはかなり感動。
そう、そう、花時計って当時はやりだったんだよね。
多摩川の河岸段丘地形を生かし、シンボリックなものへとした好例。
今なら、バリアフリー上敬遠されてしまうので、そういう意味でも遺構となってしまったというわけか…
そんなこと考えながら、早速撮ってみた。
▲大階段を前に
(車両の向きが逆ですが…)
向ヶ丘遊園は閉園となり、モノレールの駅があった箇所にはドラえもんが居るようになったわけですが、この大階段は今でも残っています。
大手デベロッパーによる宅地開発が予定されているようですが、この遺構となった階段はどんな形で残されるのでしょうか……
▲2011年ころの大階段 閉鎖させれていたが柵の外からは見えた
小田急が所有していたロッキード社製のブツですが、なかなかのデザインでした。
廃止の原因が構造的損傷とは言うものの、30年以上孤軍奮闘し運行されていたわけで、それを思えばやむを得ないことなんでしょう。
▲特徴的なお面
小田急の向ケ丘遊園駅では、鉄道線と交差はしていなかったし、位置関係から鉄道車両と一緒にカメラに収めるのは困難なモノレールでしたが、そこはせっかく同一スケールによるモデル化がされたわけなので、ちょっと雰囲気を味わえるアングルで撮ってみた。
▲まさに空撮状態ですが…
パッケージ裏の
「ひっそりと引退した名車にもう一度「ありがとう」の気持ちを込めて」
という解説文の〆に、小田急の500形への思いが伝わる。
さて、
誰もが思う動力化…
何年後かに製品化なんてことになるのか否か……