昨日の続きだが、店で着る着物の事で女の子に注意
したことがあった。
夏のある日、Ａ子ちゃんは薄緑色地の絽着物を着て
出勤してきた。リリオーの好きな色合いだ。
「いや、綺麗な着物やね、良く似合っているわ」
着物を着てくれる女の子は全くと言っていいほど無かった
のでリリオーは嬉しかった。だが・しかしだ。良く見ると・・
「絹では無いわね」
「ハイ」
「割烹などでは家で洗える着物で十分だけど・・・うちの店
ではダメだわ。着ないで頂戴、無理してでも絹の着物を買
ってね」
「やっぱりダメですか、そうかなの気持ちもあったんですが、
やめます」
リリオーの店は高級なクラブでは無いが、プライドのある
店と自負してきたからダメと言った。
絹でなくとも、そこそこの値段はしただろうに、気に入って
買ったであろうにね・・・。
素直に認めてくれた事に気も少しは安らいだが見栄を張ら
ずに許せば良かったか悪かったかなと後で後悔。
昨日の記事で今でも引っかかっていているリリオーがいる
ことが分かった。Ａ子ちゃん・元気ですか。