こんばんは。Dr.Waveです。
02/13のケースカンファレンスは「粟粒結核」と続発性「血球貪食症候群」の一例でした。
今回のケースでは診断に至るまで特に難はありませんでしたが、粟粒結核は診断学的に難しいプレゼンテーションで来る場合があります。
結核自体あらゆる臓器で病態を形成するため、全症状について結核の関与を一度は考えてみることが肝要です。
そして粟粒結核の関与を疑ったら骨髄生検をためらわず行う必要があります。
また結核診療が難しい理由の一つに、慢性的な結核感染で徐々に体力が低下し誤嚥性肺炎など他の疾患を発症して搬送されることがあるということです。
もしくは悪性腫瘍などにより免疫低下が誘発され潜在性結核感染が粟粒結核に至り、そのうえに誤嚥性肺炎などを起こすなど三重に病態を作ることもあります。
診断の基本は、まず一元的に病態を考え(「Occum's Razor」)、一元的に説明がつかない場合や治療経過が合致しない場合に複合的な病態を考えていきます(「Hiccum's Dictim」)。
要は「確定診断は治癒に至って初めて得ることができる」というスタンスをもって、普段から診療に臨むことが重要です。
今回の考察では結核と血球貪食症候群の基本的な知識(疫学や診断、治療など)を盛り込んでくれました。
参加した研修医達は今回のカンファレンスで、結核は「すぐそこにある」疾患であることを再認識してくれたと思っています。
S尾先生、プレゼンテーションありがとうございました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/42/47b01687a45a052346dead1147ca4f32.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/61/f5195366faaaab7f0929788deb9c1536.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/36/3b7b3e85601fe4691ddee975d87f1edb.jpg)
02/13のケースカンファレンスは「粟粒結核」と続発性「血球貪食症候群」の一例でした。
今回のケースでは診断に至るまで特に難はありませんでしたが、粟粒結核は診断学的に難しいプレゼンテーションで来る場合があります。
結核自体あらゆる臓器で病態を形成するため、全症状について結核の関与を一度は考えてみることが肝要です。
そして粟粒結核の関与を疑ったら骨髄生検をためらわず行う必要があります。
また結核診療が難しい理由の一つに、慢性的な結核感染で徐々に体力が低下し誤嚥性肺炎など他の疾患を発症して搬送されることがあるということです。
もしくは悪性腫瘍などにより免疫低下が誘発され潜在性結核感染が粟粒結核に至り、そのうえに誤嚥性肺炎などを起こすなど三重に病態を作ることもあります。
診断の基本は、まず一元的に病態を考え(「Occum's Razor」)、一元的に説明がつかない場合や治療経過が合致しない場合に複合的な病態を考えていきます(「Hiccum's Dictim」)。
要は「確定診断は治癒に至って初めて得ることができる」というスタンスをもって、普段から診療に臨むことが重要です。
今回の考察では結核と血球貪食症候群の基本的な知識(疫学や診断、治療など)を盛り込んでくれました。
参加した研修医達は今回のカンファレンスで、結核は「すぐそこにある」疾患であることを再認識してくれたと思っています。
S尾先生、プレゼンテーションありがとうございました。
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