岡山市立市民病院 総合診療グループ(ER+GIM)

岡山市立市民病院の総合診療グループである『総合内科』と『救急総合診療科』の日常の雰囲気を伝えていきます。

第7回岡山MUSCATフォーラム『smile力ー明日を拓くエネルギー』(2016/11/03)

2016-12-09 11:15:49 | 院外イベント
こんにちは。Dr.Waveです。

女性医師は妊娠、出産、育児、家事と兼ね合わせたキャリアパスを築いていきます。
育児と家事は夫と共有することはできますが、妊娠・出産は肩代わりできません。
男性医師より女性医師がキャリアパスが途中でプライベート中心となり診療スキルの空白期間が生じます。
また生活区域も夫との勤務先とのすり合わせを要することが多いとされています(女性の勤務先が中心となることもありますが、男性医師独特の単身赴任は女性医師の場合めったにないと思います)。

女性医師数が増加した現在、医師の勤務形態やキャリアパス形成のパラダイムシフトが求められています。

管理職にはまだまだ男性医師が多いなか、男性医師はこうした女性医師のキャリアパスや勤務形態を理解することが求められています。

毎年MUSCATプロジェクトでは女性医師をテーマとしたフォーラムやシンポジウムを開催しています。
Dr.Waveも毎年参加していますが、自分で勉強する以上の多くの事を学ぶことができます。

今回の第7回岡山MUSCATフォーラム『smile力ー明日を拓くエネルギー-』も非常に多くの示唆を得ることができました。

最初は産休明けの片岡教授よりMUSCATプロジェクトの説明がありました。
このMUSCATプロジェクトは岡山大学が誇るキャリア支援プロジェクトです。
当初は女性医師のキャリアサポートを中心に展開していましたが、男性医師も介護や育児を担うキャリアパスが必要となってきたため、全医師に対象は広がっています。
そして溝尾先生から新見中心で展開しているPIONE プロジェクトの説明がありました。

そして特別講演として 『JOYの心得』のタイトルで白石裕子先生(西ノ島町国民健康保険浦郷診療所 所長/隠岐島前病院 小児科科長)から女性医師と地域医療とキャリアパスをキーワードに講演がありました。
地域医療の魅力から、女性医師ならではのストロングポイントなどを紹介いただきました。

パネルディスカッションでは『女性医師の生き方と今後必要なキャリア支援とは』をタイトルにパネリストとして服部祥子 先生(大阪人間科学大学 名誉教授/前 頌栄短期大学 院長・学長)、津田喬子先生(名古屋市立東部医療センター 名誉院長/公益社団法人日本女医会 監事)、樗木晶子先生(九州大学大学院医学研究院保健学部門 教授/きらめきプロジェクトキャリア支援センター 副センター長)、白石裕子先生(西ノ島町国民健康保険浦郷診療所 所長/隠岐島前病院 小児科科長)を招き様々な事案について討論・提議しました。

このMUSCASTプロジェクトの一つである毎年開催のフォーラムは岡山の医療界の宝だと認識しています。
今後も参加して色々学んでいきたいと思っています。













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