岡山市立市民病院 総合診療グループ(ER+GIM)

岡山市立市民病院の総合診療グループである『総合内科』と『救急総合診療科』の日常の雰囲気を伝えていきます。

岡山市立市民病院 卒後臨床教育研修センター

2016-02-12 14:42:40 | システムやプログラムの紹介
こんにちは。Dr.Waveです。
今日は連投です。

今回は『岡山市立市民病院 卒後臨床教育研修センター』の紹介をします。

岡山市立市民病院では2014年度より「臨床教育研修センター」を正式に設置しました。
初期研修プログラムの整備とリクルート部門の設置を主目的として始動しました。

臨床教育は医療と切って離せないものですが、診療スキルと教育スキルは全くの別物です。
岡山県自体職人気質の強い県民性であり、伝統ある岡山大学医学部もその影響を少なからず受けています。
師匠の背中を通して学ぶ。まず姿勢を学ぶ。
師匠は教えるが不器用でもいい。いい作品を真摯に作り続けていればいい。
克己心をもって自分を成長させることが後輩への教育となる。
いい表現をすれば、このように表現されます。
厳しい表現をすれば、教えることから離れているとも言えます。

初期研修プログラムの充実を目標にスタッフが臨床教育について向き合い教育スタッフとして成長していくことが「臨床研修センター」の潜在的な設立目的としました。
そして初期研修医を患者のニーズを答える「医師」に育成することが、岡山市立市民病院の地域貢献の大きな柱の一つとしたいと考えています。

またリクルート部門の充実は専属の事務スタッフをつけると同時にいいスタッフと研修医をリクルートすることが病院の診療サービスの向上に直結するということを病院全体として認識することを主目的としています。

「リクルート」と「臨床教育プログラムの充実」は背中合わせです。
何故なら臨床研修においては給与的な高待遇よりも教育環境の充実が一番の魅力となるからです。
スタッフはリクルート活動をすると同時に教育プログラムの充実を図らなければなりません。
そしてリクルートで獲得した研修医に対しては報酬としての臨床教育を約束したこととしてより一層努力をせねばなりません。

この2年間で岡山市立市民病院は大きく成長の一途をたどっています。
来年度は専属初期研修医数の増員と後期研修医の増員があります。
来年度は後期研修医の臨床教育という大きなチャレンジを迎えます。

2016年度より「臨床教育研修センター」から『卒後臨床教育研修センター』として一回り規模を大きくします。
構成メンバーを一部のスタッフだけでなく、各部門の医師スタッフに広げ、事務スタッフも拡張します。
「初期研修医」「後期研修医」そして「スタッフ」も卒後臨床教育の対象とする予定です。

何を教育目標とすべきか。
そのためにどんな教育環境やプログラムが必要か。
そして各スタッフが「まず」何をすべきであるか。

2週間に1度各スタッフが膝を交えながら真剣に議論し実践に向けて動き出しています。
スタッフや研修医が其々の段階において「患者のニーズに答えれる医師」として成長していける岡山市立市民病院に成長していきたいと考えています。
















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