サボタージュって美味しそう

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女性が土俵に上がること (2005年3月2日)

2008-07-03 10:20:57 | マイアーカイブス その他
大相撲3月は毎年大阪で行われる。ここ数年大阪場所直前になると、めがねをかけたおばちゃんが何だか言っている。この人こそが大阪府知事太田房江さんである。この房江さん名前の通り女性です。なぜ、話題になるかというと知事からの表彰を渡す時に土俵に上がるか上がらないか討論がいまだに決着がつかないからです。古来から土俵は神聖なところで力士しか上がることが出来ない。力士は皆もちろん男。女性は上がれないということです。

ここでちょっと相撲の起源についてお話しましょう。日本での起源は天照大神の時代に物事の方向性を神様に決めてもらうために男同士が一対一でお捧げの力比べをすることから始まりました。この時はいまのように裸にまわしのスタイルではなく大昔の因幡のしろうさぎに出てくるような白装束をつけたまま戦っています。奈良、平安時代にも朝廷の前で天皇や位の高い人達の前で男達が決闘をしています。平安時代の絵巻を見ると今の裸にまわしといういでたちで勝負をしているのがわかります。織田信長を前にして戦う男達は、ほぼ今の力士達と同じ感じのまわし姿で組み合う型も今と変わらないです。まわりの武士達のひとりが行司をしています。軍配もこの時すでに持っています。このような感じで、昔は天やお上といった偉い人達の前で戦いを奉納する意味合いがあったようです。ブッタがお妃を選ぶ時にも相撲が行われていたと言いますから2500年以前には何らかの形で相撲に近い格闘技があったものと思われます。中国に太極拳、西欧にレスリングやボクシングがあったように男同士の戦いなのです。

今では新相撲という女性だけの相撲大会があります。国技館で女子プロレスが開催されたとしてもそれは土俵をしまい体育館の形にしてその上にリングを設営していくわけですから、やはり土俵に女性格闘家でさえあがれません。

ここに心あたたまる話があります。美形力士として人柄も良くとても人気のあった寺尾が引退相撲を行った時のこと「実は内緒で土俵に女性を上げてしまいました」と。観客一同ハッとして何のことか一瞬わかりませんでしたが、寺尾は自分が子供の頃若くして亡くしたお母さんの写真をポケットに入れて土俵に上がったのでした。しんみりさせられるものがありました。

土俵に女性が上がる日はいつの日か来るのでしょうか?
(2005年3月2日)

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