じぶんの足でたつ、それが教養なんだ

「われこそは」と力まないで、じぶんの歩調でのんびりゆったり歩くのがちょうどいい。

学校はなにをするところか?

2005-07-18 | 歴史(history)
 明治五年に学校教育に関する法律(学制)が出されて以来、およそ百三十年が経過しました。その間にたくさんの戦争があり、また決定的な敗戦がありましたが、気がつけば学校の姿も形もまるで変わっていないようにおもわれるのはどうしてなんでしょうか。(昔の名前で出ています)スズメの学校かメダカの学校かはともかく、学校はいつも先生が教える人で生徒は教えられる人たちでしたし、試験は学校(勉強)の代名詞のようでもあったし、宿題もあれば体罰もありました。そのような事態や状況は少しも変わっていないように見えます。
 近年は「教育特区」とやらで、これまでにない変化の波が学校教育をおそっています。小中一貫、中高一貫、学校選択の自由化、学区制の撤廃、会社やNPOが経営する学校の出現、はては不登校児童・生徒が通学する学校の誕生、その他あれこれと枚挙にいとまナシの活況を呈しています。
 この先、学校教育がどのように変容し変貌するのか、じゅうぶんな見通しのないままで目先の改革まがいが進行していくようですが、そこには「こどもの視線」がまったく感じられないのは、いつもながらですけど、困ったことだとおもう。いっそのこと、こどもたちが学校をつくったらどうかな。