じぶんの足でたつ、それが教養なんだ

「われこそは」と力まないで、じぶんの歩調でのんびりゆったり歩くのがちょうどいい。

言葉は旗に、歌も旗に

2005-06-04 | 教育(education)
 軍旗はためく下に―ああ、なんとをなつかしい景色(風景)と感じるひとは今では少なくなりました。「軍旗」とは<旧陸軍で、歩兵・騎兵連隊の創立の際、天皇から下賜された旗。連隊旗>(大辞林)でしたから、戦時の経験や体験を経た方が減りつつある現在、これまでとはちがったおもむきで「旗」をとらえる向きがあるのはとうぜんのなりゆき。日の丸にかぎらず旗は強烈な象徴なんですね。それで表されるものはさまざまです。
 白旗、赤旗といろとりどりですが、もの言わぬ徴だと認めれば、こんなに頼もしい(便利な)ものはなさそうです。赤・青・黄は信号だというように、それでもって人も車も、時には犬猫までも動かしたり止めたりします。それだけ無言の力をもっているのは、旗の背後に力をもった存在がかくされているからでしょう。
 学校における唱歌(音楽)にもさまざまな意味合いがあるのでしょうが、まずは人をまとめたり固めたり、というようにつよく感情(むしろ情念)に訴えることによって、児童・生徒を問答無用の心境に引き込むことにあったようです。歌もまた、ひとつの旗であったということです。
 唱歌や童謡などと軽く考えてはいけにということをよちよち歩きで考えようとしています。