じぶんの足でたつ、それが教養なんだ

「われこそは」と力まないで、じぶんの歩調でのんびりゆったり歩くのがちょうどいい。

ひとのうわさも七十五日?

2006-11-25 | 随想(essay)
 師範学校を卒業し、大阪は泉南郡田尻小学校に勤務していた宮本常一が胸を病み、周防大島に帰郷して長期の療養をしていた時期のことでした。昭和五、六年ころです。ようやく健康を回復して野山を歩き回ったり、浜や田んぼで寝ころがったりしていたら、そのうちに近所のひとびとの間に宮本は「気が狂ったといううわさ」がひろまった。「道行く女が顔をそむけ、道をさけ、子供に石を投げられるようになって」はじめて、自分のことが . . . 本文を読む

主流ではなく傍流に、中心ではなく周辺に

2006-11-18 | 随想(essay)
 「大事なことは主流にならぬことだ。傍流でよく状況をみていくことだ。舞台で主役をつとめていると、多くのものを見落してしまう。その見落されたもののなかにこそ大切なものがある。それを見つけてゆくことだ。人の喜びを自分も本当に喜べるようになることだ。人がすぐれた仕事をしているとケチをつけるものが多いが、そういうことはどんな場合にもつつしまねばならぬ。また人の邪魔をしてはいけない。自分がその場で必要を認め . . . 本文を読む

星月夜

2006-11-11 | 歴史(history)
 65年前の「里の秋」  きれいな きれいな 椰子の島  しっかり 護って 下さいと  ああ 父さんの ご武運を  今夜も 一人で 祈ります  大きく 大きく なったなら  兵隊さんだよ うれしいな  ねえ 母さんよ 僕だって  必ず お国を 護ります  これは小学校教師であった斎藤信夫さんが作られた詩です。昭和16年のことでした。帝国はアメリカとの負け戦に突入、教室では少国民をあおりにあお . . . 本文を読む

身体をはって、キャンペーンを?

2006-11-04 | 随想(essay)
 撲滅キャンペーン中、東武鉄道社員が自社線で痴漢  東武鉄道(本社・東京都墨田区)の男性社員(26)が、東武伊勢崎線の電車内で痴漢をしたとして、警視庁西新井署に都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕されていたことが1日わかった。/同社は10月2日~今月5日まで痴漢や盗撮行為の撲滅キャンペーン中で、同社広報センターは「痴漢撲滅をお客様に呼びかけていたのに申し訳ないことをした」とコメントしている。(読売 . . . 本文を読む