いまどきの主婦の目

秋の壁紙にかえました。(2020.9)

“I” message

2011-12-03 09:38:18 | コミュニケーション
頭で分かっていることと、実際にできることとはチガウ。。。


昨日は会社で「メンタルヘルス研修」なる名目で2時間の講演会を聴講しました。
講師は河合隼雄氏のカウンセリングで自身が救われた・・・という心理カウンセラーの方でした。


2時間の講演で、いろいろなことを仰っていたけど「You Messageでなくて、I Messageで話せ」という言葉が印象に残りました。一例では、「(お前がかけてる)ラジオがうるさい」と言うんじゃなくて、「(私は)本を読みたいけど、そのラジオの音のお陰で、本に集中ができなくて困っている」というものを取り上げていて、その場ではフンフンと納得。


でも、よぉーく考えると、結構難しい。
使い方を間違えると、単なる「私がこーしたい」「私はこう思う」という自己主張になってしまいそう。。。上っ面だけを捉えて「“I” messageか~」なんて早吞込みすると大やけどしそうな気がして、もうちょっと奥が深そうだよなぁ・・・とツラツラと思っていたら、とある小説のあるフレーズが蘇りました。


では、そのお友達に、あなたが死んだら私は困る、と言ってあげなさい。
自殺という行為が、善か悪かという議論をする必要はどこにもありません。
個々の死について、その一つ一つについて、貴女がどう感じるのか、
そのときそのときで、判断すれば良いでしょう。



これは、森博嗣の「そしてふたりだけになった」の中の一節です。
ミステリーの本筋とはあまり関係のないくだりですが、
これがI Messageの一つのシーンなのかなぁと。
でも、果たしてこのような究極なシーンに
そんな冷静にその言葉が出てくるかどうか・・・。


むしろ、相手に向かって発するというよりも、
“怒り”や“恐れ”などから
感情的、あるいは、道徳的な言葉を発しそうになる自分に
「あえて一呼吸させるため」の考え方なのではなかろうか・・・と思いました。


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12月になって急激に寒くなってきたけど、調子を崩す人がチラホラ。
気づいてあげられない“もどかしさ”があるのかも。

メンタルヘルス云々については、先月も書いたので繰り返しませんが、
10代の頃、ほんのちょっとだけ
カウンセラー的な職業が自分には向いているのではないか・・・
て思ってた時期があったんですよね~。

「ヒトの話を聴くのは嫌いな性質ではないし~」って思ってたり、
周りの人からも「向いてるんじゃない?」と言われて、
そうかも・・・なんて思ったりしたこともあったけど、
今考えると・・・やっぱり向いてなかったなぁと思う今日この頃デス。