東京の田舎から

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情報は安易に信じるな

2020-03-04 15:53:42 | 時事問題

 トイレットペーパが品薄である。報道などによれば、SNSで発信された「嘘」情報を信じてしまって、多くの人が買い占めに走った結果だとのこと。そして、発信した人物が特定されて、その人物の勤務先が謝罪をし、「当該者に対して厳正な対応をする」とのことである。

 しかし、今回のことは、SNSの情報を、そのまま安易に信じてしまった方にも問題があるのではないか? 少しだけ検索してみれば、簡単に関連産業のホームページが表示される。例えば、「日本製紙連合会」などの頁を確認すれば、「紙が中国製」などはおかしいことはすぐに確認できる。

 今回のことについて、この情報を流した人物を擁護するつもりはないが、特に「専門家」を名乗ったわけでもない。従って、「まともに取る情報ではない」と理解すべきであった。そして、この情報を流した人物の目的が何であったのかである。

すなわち、

・「知っていて嘘を流したのか」、

・「単に無知で、自分でそう思ったこと」を「親切心から」流したのか。

この何れかによって、評価が全く異なってくる。

 すなわち、無知で流したとすれば、情報を鵜呑みにして拡散した人たちにも責任があろう。情報を流した時、専門家を名乗っていたわけでもない。「そう思って」気楽に書いたのであろう。仕方のないことではないか。その程度ことであろう。それとも、ネット上の記事はそれ程に正確か?

 しかし、もし流した目的が、「不安を煽り」、「転売目的であった」とすれば、厳しく糾弾されるべきである。勿論、付和雷同して、拡散した人たちも同罪であろう。

 何れにしても、少しだけ調べれば判るガセ情報に、調べもしないで安易に飛びつくことの方が問題である。

 ところで、筆者が何か書く場合についてのことをいえば、「勘違い」、「無知」で「書こうとしてしまうこと」がある。勿論、「騙してやろう」などのことは絶対にしない。そうであるから、間違えないように、調査に手間取り、時間が掛かってしまい、遅筆となるのである。

 しかし、今、流行中の武漢肺炎ウイルス(新型コロナウイルス)の、テレビ等の報道は安易が過ぎる。すなわち、

・「インフルエンザに比べても、死亡者の数も格段に少ない」「大したことはない」との趣旨のことを発言するコメンテータがいる。今日も、そのようなコメントをしていた。

しかし、その一方で、同じ番組で

・「どこで感染者が何人出た」と「専門家と称する人」を出演させて、防止法や治療法、その他の雑多なことなどを報道している。これらを延々と流している。

 これを視ていると、「大変なことが起こっているのか・・・」、と思う一方、「大したことではないのか?」とも受け取れて、何が何だか判らない。このような具合であるから、テレビを見ているだけでは、何が本当のところか、判らないであろう。

 本当に「インフルエンザ以下」なのであれば、テレビは騒ぎすぎとなり、ある種のデマ情報を垂れ流していることになる。そうでないとすれば、「インフルエンザ以下」「心配ない」と言っている人はデマ情報を流していることになる。

 筆者は、インターネットで見る、チャイナの惨状と、そもそも「未知のウイルス」であり、感染して後の経過も良く判っていないこと、また、「治療薬がない」という観点から、そして、日本では未だ、集団感染・感染爆発に至っていない(と、信じたい)ことから、最大限の警戒をすべきと考えるものである。このような得体の知れないものに対して、筆者は、最悪の場合を想定して対処すべきと考えている。しかし、テレビは何を伝えたいのかさっぱり判らない。ただ、騒いでいるだけのようにも感じる。

 情報は「いかにも正しい」と思われることでも虚偽のこともあり、自分で考え、調べ、そして、判断すべきものである。勿論、日常生活の中で、いつもそのようにはできないが・・・。

 情報の取り扱いにの基本として、インターネットの情報は、玉石混交であることを知っておくべきである。これは基本中の基本である。執筆者は、極めて立派な知識人でも、最悪なアホでも、誰でもがなれて、発信できるのである。

 今回、トイレットペーパの買い占めに走った人々は、今回のことを教訓にして、反省すべきであろう。

 因みに、筆者は、非常に遅筆である。その理由は、その内容について、必ず別の情報を調べて、確認して書くからである。別の情報だと思っても、それが前に調べたことの孫引きであることも多々ある。そして、インターネットから得た情報は、玉石混交である。必ず別の資料による確認が必要である。

 余談であるが、トイレットペーパの包装には、「日本製」と書かれている。不安なら、この包装に表示してある「お客様相談室」等に問い合わせることもできた筈である。なお、ボックスティシュの裏側にも「日本製」とある。チャイナ製の紙が使用されているのは、ほんの一部である。

 情報には正しく接して、惑わされないようにすべきである。

 これから、仮に、もし感染爆発が起きれば、流通なども混乱してしまう。買い溜めたトイレットペーパが役に立つかもしれない(笑) 

 ただ、今回の武漢ウイルスが、通常のインフルエンザなどと同じような特性であり、気温の上昇と共に、ウイルスの活性化が失われて、流行が収まることを祈るばかりである。ただし、暖かい地域での状況と照らし合わせると、その望みは薄いように思えるところである。

了 



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