東京の田舎から

日々の雑感や思いを書いています。

詐欺電話の通報は警察にとって迷惑なようである

2019-10-08 12:27:03 | ぼやき
 昨日、本日と、何とも不可解な電話があった。
 途中から「これは詐欺電話」と気づいた。しかし、その話の構成は、ニュース等で報じられるよりも、真実性も感じられる見事なものである。これでは引っ掛かるであろう。
 そして、筆者は「何もしないで親切ができるのであれば・・・」と、瞬間、引っかかりそうになった。
 因みに、筆者宅の固定電話は自動録音機能付きであり、音声、電話番号も記録されている。
 ところで、詐欺電話について、地元の市役所からの防犯情報が時々ある。昨日も配信されていたので、ここに引用する。
 
***** 以下、引用 *****
 
【家電量販店の社員をかたった詐欺の電話にご注意ください!】
現在、市内において、家電量販店の社員をかたった詐欺の電話がかかってきています。犯人は、「あなたのクレジットカードが悪用されている」「悪用されている口座を止めるため、カードを受け取りに行きます」などと言い、自宅を訪ねようとしてきます。このような電話がかかってきたら、直ちに110番通報をしてください。
 
問合せ ××警察署防犯係 042×-×2-0110 内線2612
発信元 ××市市民安全課 042×-×2-1111 内線2311
 
***** 引用、ここまで *****
【注、上記で「××」は実際には文字、数字が入っている】
 
とある。
 筆者の受けた、詐欺であろう電話は、昨日は、大手の金融機関を名乗り、「××会社の債権を集めている」「なかなか集まらずに困っている」「持っていないか?」というものであった。
 今日の電話では、まず、昨日の私の対応に対するお礼の言葉があり、その後、筆者が××会社の「債権の優先購入枠を持っていることが判った」とのことであった。そして、もし、「購入するつもりがないのであれば」、それを「使わせてもらえないか? 」というものであった。「使わせてくれれば、後に、営業の電話も来なくなる」との趣旨であった。
 ここで、親切心を出して、困っているのであれば「どうぞお使いください」と言ってしまったら、後で、「刑事事件になった」「解決にはウン万円が必要だ」と脅迫される筋書きであろう。
 
 債権を集めているとの詐欺電話は初めてであったので、これは、他の方が騙されないように通報しておくべきと考えた。
 そこで、××警察署の代表番号に電話したが「出ない!!」
 そこで、案内にある110番を考えたが、緊急でもないのに110番に電話しては迷惑であろうと、そのとき、緊急の連絡をした人に迷惑がかかるであろうと、「気を使って」、相談などを扱う#9110 に
電話した。
 ところが、その応答が酷い。こちらが話そうとすると、聞きたくもないのか? 迷惑そうな顔が目に浮かぶような、面倒くさそうな声での応答である。そこで、「電話はご迷惑ですか?」と思わず聞いてしまった程である。
 そして、「管轄の警察署へ電話するように」とのことで、代表電話を案内された。筆者は、「その番号にかけても出ないのです」と言っても、そのようにしてくれという。
 
 ここまでの会話でアホらしさを感じて、「私には被害も生じていないので、もう結構です」、「有り難うございました」と言うと、相手も「そうですか」とのこと。そして電話を切った次第である。
 警察は、このような情報の提供を呼びかけるが、それは、建前であって、本音では、「聞きたくもない」のであろうと理解した。そうであれば、「如何にも」「仕事しています」と誤解させるような通報を勧めることは、却って不信感を招くことにつながる。
 
 なお、今回の、警察の相談番号 #9110と対照的な出来事があった。過日、筆者は救急車のお世話になった。そのとき、「この程度でお世話になって良いものか?」とも考え、消防の相談番号である #7119へ電話をした。そのときの応答は、親切そのものであり、且つ、的確であった。
 まず、応答した方は、筆者の声の様子から感じ取ったのであろう。話しているうちに、「救急車の方が良いでしょう」「こちらで手配して宜しいですか? 」と、救急に転送してくれたのである。後日談であるが、その結果は、「後少し、遅れたら」「大手術が必要になるところであった」とのこと。お蔭で簡単な手術で済んだ次第であった。消防の方の対応には感謝している次第である。
 まさに、警察の対応とは対照的である。
 
 ところで、今回、詐欺電話の通報という、些末なことを書いたのは、実は、以前から、警察の対応について、幾人かの人から聞いていたからである。筆者にとっては、「聞いていた通り」だったからである。
 前述のような対応をされたら、情報提供はアホらしくなる。かくして、詐欺犯の証拠は集まらず、蔓延る。
 そして、警察は、「事件にならないと対応はしない」と理解した。本来は、犯罪を防止することが、社会の安定のためには良いと考えるが、そのようには、法制度、法律も含めてなっていないように感じる。抜本的な改定が必要であろう。
 かくして、全国で詐欺犯に泣かされる人は後を絶たない。
 
 なお、上記の記事を書いた後に、詐欺被害者を少しでも減らしたいと考え、電話番号検索サイトに、この経緯を記入しておいた。不審な電話があったときは、「検索」で電話番号を入力して調べることをお勧めする。
【了】
◆後日談
 令和2年11月に「警視庁特殊詐欺対策センター?」と(名称、うろ覚え)のMさんという方から電話があった。非常に丁寧な言い方で、しかもテキパキとした話し方である。そして、「最近はまた  "オレオレ詐欺"も増えている。そのようなとき、「必ず、前から使っている電話番号に電話して確認して下さい」、「これから多くなるので注意して下さい」とのこと。電話番号が0120から始まる電話であったので、少し警戒しながら話していたが、どうやら本物のようである。そこで、上記に書いた「#9110」の顛末を話したところ、「所轄署には、電話が殺到していることもあるので、110番に電話して下さい」とのこと。また、上記の「#9110」の件は、「連絡しておく」とのことであった。警察の中でも、詐欺の対策担当と、その他の部署とでは、全く意識が違うのであろう。
*******
 話が変わるが、昨日、 SMS で、「お客様の利用状況について連絡事項があるので、本日中に連絡を」とのメールが来た。電話番号は03-6907-××××が表示されている。番号の検索をすると、何と、都内のカラオケ店」と表示された。怪しい番号は、必ず検索することをお勧めする。
 さらに、PCを起動すると、画面の右下に「当たりました」と大手の宅配便会社の名前の表示がされたときがあった。こんなのもインチキである。これは、ネットで調べて、このような表示がされないようにした。詐欺が跋扈しているのは困ったことである。
【了】