goo blog サービス終了のお知らせ 

華の会

日本文化を考える

西行と桜

2006年03月22日 | 文学
この3月14日は満月でした。
夕方、まんまると東の空を昇る大きな月はきれいでした。
翌日の15日は旧暦の2月16日、西行の命日です。

 願わくば花のしたにて春死なん その如月の望月の頃

丁度、2月15日釈迦入滅の満月の頃、
桜の花の下で死にたいものだ、と西行は歌に詠みました。

西行の命日は自らの死を見事に予言するかのように、
文治6年(1190)2月16日であったといいます。
2月如月の望月の頃、桜の花の満開の下で、死にたいと願った通りに、
西行が往生したのを知った人々は感動し、深い感銘を受けたそうです。
この瞬間から、西行伝説が始まりました。

藤原俊成は西行の死に感じてつぎの歌を詠みました。

 願ひおきし花の本にて終りけり蓮(はちす)の上もたがはざらなむ

今年の3月15日の晩は、北海道では月がきれいだったそうですが、
東京の空は曇り空で十六夜の月を見る事は出来ませんでした。
そればかりか、早咲きの彼岸桜系の桜が咲いていましたが、
西行が見ていたであろう山桜は固い蕾のままで、
いつ咲くとは予測が付かないような状態でした。
何か、西行に騙されたような気がしてなりませんでした。

和歌山にお住まいの『かわうそさんの暦』のHPには
暦の事がいろいろ書いてあります。
旧暦から新暦に、反対に新暦を旧暦に計算してくれるページもあります。
http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0726.htm

それによると西行の命日の文治6年(1190)2月16日を
新暦に直すと、1190年3月23日に当たるそうです。

http://www.saigyo.org/saigyo/html/nyujyaku.html
このHPでは西行の命日を3月30日と計算しています。

東京は昨日(21日)、気象庁から、東京の桜の開花宣言が出ました、
明日は満開の桜には少し早いですが桜の花は開いています。
西行の死んだ日も桜の花が咲いていた事でしょう。

桜を愛した西行には沢山の桜の歌があります。

 吉野山梢の花を見し日より 心は身にもそはず成にき

 おのづから来る人あらば諸共に眺めまほしき山桜かな

 花にそむ心のいかで残りけむ捨てはててきと思ふわが身に

 願わくば花のしたにて春死なん その如月の望月の頃
  
 仏には桜の花を奉れ 我が後の世を人とぶらはば

 木(こ)のもとに旅寝をすれば吉野山 花のふすまを着する春風

 風さそふ花の行方は知らねども惜しむ心は身にとまりけり
 
 花ざかり梢をさそふ風ならでのどかに散らむ春はあらばや


西行は月と桜の歌人と言われ、桜の歌を200首以上残しましたが
月の歌は600首以上だと云われています。
来年の御題は「月」なので、月の歌を作ろうと考えています。
それで、最近、「山家集」を読んでいるのですが。

以上


古今集の歌

2006年03月19日 | 文学
「万葉集」を纏め始めたのは奈良時代(759年)、
東大寺や唐招提寺が建立された頃で、
「梅」の歌118首、桜の歌は44首で梅の歌が多かったのに
平安時代(905年)紀貫之に選ばれた「古今和歌集」では
「梅」の歌が18首に対して、桜の歌は70首と桜の割合が増えた。
桜の花が春を歌う花の主役になった。
 
有名な「伊勢物語」の中で、文徳天皇の皇子の惟喬親王は
水無瀬(現在の大阪府三島郡島本町)の別荘に
度々、馬頭(馬を司る役所の長官)であった在原業平など、
気のあった仲間を誘って、鷹狩に出かけられた。
ある年の春、水無瀬の対岸の交野という所の桜が
見事に咲いていたので、一行は狩を中止して、馬をおり、
桜の木の下で、宴会を始めてしまった。
宴会の余興に誰だか名前を忘れたが一首を詠んだという。

 世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし
                           
この歌を古今和歌集では在原業平朝臣の歌としている。
この歌に答えて「他の人」が次の歌を詠んだ

 散ればこそいとど桜はめでたけれ、浮き世になにか久しかるべき

この歌を詠んだ「他の人」の名前は今でも、わからないが
古今和歌集には惟喬親王が僧正遍昭に贈った歌として
次の歌が載っている。

 桜花散らば散らなん散らずとて ふるさと人のきても見なくに

惟喬親王は後に出家して不遇の生涯を送ったといわれている。
親王と「男の友情」で結ばれていた業平も、晩年は不運であった。

太政大臣藤原基経が40歳を祝う席で業平が詠んだ歌に

 桜花散りかひくもれ 老いらくの来むといふなる道まがふがに
                           在原業平朝臣

古今集は桜の花が散ってゆく様を詠んだ歌が多い。
平安時代の中頃から、藤原氏全盛の時代になり、
菅原道真に代表されるように、藤原氏以外の貴族たちには
名門の出でも出世の道は閉ざされてしまうようになった。
そのような自分達の境遇を貴族たちは
散りゆく桜の花びらに託したのではないだろうか。

  
 久方のひかりのどけき春の日に しづ心なく花のちるらむ
                            紀 友則

 桜花ちりぬる風のなごりには 水なき空に浪ぞたちける
                             紀 貫之

 花の色はうつりにけりな 徒に 我が身世にふるながめせしまに
                             小野小町

これらの歌は日本語として、軽やかなリズムがあり、美しい、
咲いた桜の花の下で、どの歌でも、つぶやいて見てください。
隣にそっと、業平が、小町が訪ねてくるかもわかりません。
以上

桜餅

2006年03月19日 | 
「花よりだんご」向島・長命寺の桜餅の話題です。

 江戸時代、春になると隅田川の向島堤は
江戸で一番、花見客を集め、大いににぎわいました。
花見客を相手に、向島の長命寺で門番をしていた
山本新六が桜の葉を塩漬けにして、
小麦粉の餅で包んで売り出したのが桜餅の始まりと言われています。

当時、桜の葉の塩漬けは「山桜」の葉を使用したので硬く食べられなかった。
長命寺の桜餅は塩漬けの葉を伊豆に自生する「大島桜」の葉を使用したので、
葉が柔かく、香りも良く、葉まで食べられると評判になりました。
長命寺の桜餅の評判に、他の店も真似して、桜餅を製造しましたが
どうしても、長命寺の桜餅に適わなかったといわれています。

長命寺の桜餅屋で大島桜の葉を選んで塩漬けに使う事は
明治時代の中頃まで企業秘密にしていたといいます。

作家の樋口一葉や永井荷風は母上のお土産に
長命寺の桜餅を買いに行ったと日記に書いております。
正岡子規は学生時代、一年ほど、長命寺の桜餅屋の
2階に下宿した事があります。
一葉や荷風を真似て長命寺の桜餅をお土産にした事があります。
母は葉まで、食べられると感激していました。

三つ食へば葉三片や桜餅  高浜虚子

虚子は桜餅を食べた時、葉まで食べなかったようです。


関西の桜餅は京都、車折(くるまざき)神社の境内の
茶店「琴きき茶屋」が考案した「道明寺」が有名。
糒(ほしい)のもち米を乾燥させ、細かく砕いた粉を道明寺粉という、

関西の桜餅は餡が中に有るのと無いのがあり、原料はもち米
関東の桜餅は漉し餡と粒餡があり、原料が小麦粉という大きな違いがあります。


以下読売新聞の記事から、

桜もち 300年の味 「花びら」にモッチリ感

浅草から向島に至る隅田川沿いに桜並木が続く。
向島の「長命寺(ちょうめいじ) 桜もち」は、土手沿いにある店で、
江戸時代に桜もちを考案し、現在も、一年中、桜もちだけを作っている。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/food/kanmi/20060316gr01.htm?from=os1
http://osaka.yomiuri.co.jp/sakura/read/sr_read04.htm

東京・銀座各店の桜餅
http://www.ginza.jp/tokushu/vol-14/index.html



クラシック音楽へのおさそい

2006年03月10日 | モーツァルト
インターネット図書館「青空文庫」を開けると
インターネットで繋がってPCで名作が読めるように
http://www.aozora.gr.jp/

クラシック音楽をPCで聞けるHPをお知らせします。
音源はSP時代の録音が多いのですが
演奏は今では伝説的演奏家の名演奏です。

{クラシック音楽へのおさそい}
  ~ユング君のホームページ~
http://www.yung.jp/index.php
http://www.yung.jp/yungdb/kousin.php

最近、更新された
Vn:シュナイダーハン P:ケンプ 1952年9月録音
ベートーベンのヴァイオリンソナタ全集は
どの演奏も素晴らしいですが5番のスプリング・ソナタは
今の季節にぴったりです。
http://www.yung.jp/yungdb/kousin.php
この他にクライスラーの演奏もあります。

シュナーベルの「ハンマークラヴィーア」 1935年録音
現代のポリーニの演奏と比べると「長い、飽きちゃう」という
批判が聞こえてきそうですがじっくり聞いていると
微妙な緊張の上にのっかって進む音のつながりは
六世歌右衛門が「政岡」の飯炊きを演じた時のように、
舞台に一点の揺るぎも見せない、考え抜かれ、無駄のなかった、
一連の所作の動きに通じるような演奏に思えてなりません。
http://www.yung.jp/yungdb/op.php?id=175

プッチーニでは今、流行りの「トゥーランドット」は聞けないけれど
「蝶々夫人」「トスカ」「ボェーム」の抜粋が聞けます。
http://www.yung.jp/yungdb/index.php?cent_id=4&comp_id=38&category_id=9

ショパンやブラームスも入っています。
http://www.yung.jp/yungdb/index.php?cent_id=3&comp_id=27&category_id=4

さて、モーツァルトは
http://www.yung.jp/yungdb/index.php?cent_id=2&comp_id=10&category_id=1

協奏曲ではクラリネットの「グットマン「ウラッハ」「ケル」
ピアノは「ハスキル19.20番」「リパッティの21番」「カサドジュ24番」その他
フルートは「モイーズ」 それにホルンの「デニス・ブレーン」
ヴァイオリンは「ティボー」に「ハイフェッツ」と
懐かしい名前の往年の名演奏家の独奏で聞けます。
http://www.yung.jp/yungdb/index.php?cent_id=2&comp_id=10&category_id=4

オペラは抜粋ですが「魔笛」「フィガロ」「コジ」「ドンジョバンニ」が聞けます。
特にフリッツ・ブッシュ指揮 グラインドボーン祝祭管弦楽団&合唱団の
「コジ」「ドンジョバンニ」は聞き物です。
http://www.yung.jp/yungdb/index.php?cent_id=2&comp_id=10&category_id=9

なによりも嬉しいのはギーゼキングが演奏するピアノソナタの他に、
リパッティが演奏するK310のピアノ・ソナタも入っています。
http://www.yung.jp/yungdb/index.php?cent_id=2&comp_id=10&category_id=7

アンコールはリパッティのピアノでバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」
http://www.yung.jp/yungdb/op.php?id=79

何かのおり、覗いてみてください。
下記のアドレスです。
{クラシック音楽へのおさそい}
  ~ユング君のホームページ~
http://www.yung.jp/index.php
http://www.yung.jp/yungdb/kousin.php


モーツァルト生誕250年記念演奏会のお知らせ

2006年01月11日 | モーツァルト
日本モーツァルト協会例会のお知らせ
モーツァルト生誕250年記念演奏会
 2006年1月27日はモーツァルトの250回目の誕生日です。

日 時:平成18年1月27日(金)  午後6時15分開場
                      6時45分開演
場 所:東京・上野 東京文化会館小ホール
出演者:アンサンブル・アマデウス・メトロポリタン
     坂本 徹指揮 東京クラシカルシンガーズ+会員有志
     小泉惠子(S) 佐久間由美子(Fl) 吉野直子(Hf)

曲 目:Ⅰ 合唱  モテット「神はわれらの避け所」 K.20
            アンティフォナ「まず、神の国を求めよ」 K.86

     Ⅱ 交響曲 ヘ長調 K.Anh.223(19a)
        交響曲 変ロ長調 K.22

     Ⅲ コンサート・アリア「誠実に身を保つて」 K.23他

     Ⅳ フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K299他

臨時会員券 4500円

主 催: 日本モーツァルト協会  電話03-5467-0626
「日本モーツァルト協会のHP」
http://www.mozart.or.jp/home/home.html



「花の会」のお知らせ

2005年12月31日 | 歌舞伎
「花の会」古典芸能鑑賞講座のお知らせ

「花の会」は20年前、古典芸能大好きの主婦たちが
狂言師の善竹十郎さんに世阿弥の『花伝書』の講義を
お願いした事から始まりました。
「日本の古典芸術をより身近なものとして理解し、
人生の糧とすべく共に学び楽しむ」をモットーに
21年になった古典芸能鑑賞公開講座です。

講師の方がたは何らかの形で芝居の現場の経験がある方です。
私のように芝居を客席からしか見た事がない人間は
芝居小屋の内側から見るお話が聞けて、とても勉強になります。


Ⅰ 1月12日(木)午後2時~4時  
              演題:「今年の文楽展望」
              講師:歌舞伎・文楽解説者 高木秀樹氏
              会場:世田谷文学館 2階会議室

Ⅱ 1月26日(木)午後2時~4時
              演題:「源平争乱のはざまに生きた人々」
              講師:花の会会員 矢口シゲ氏 
              会場:烏山区民センター第四会議室

Ⅲ 2月2日(木)午後2時~4時
             演題:「琵琶の伝来について
             講師:薩摩琵琶演奏家 籐内鶴了氏
             会場:未定

Ⅳ 2月16日(木)午後2時~4時
            演題:「座元の家々Ⅲ」
            講師:国立劇場文芸室長 石橋健一郎氏
            会場:未定

Ⅴ 3月9日(木)午後2時~4時
            演題:「新歌舞伎Ⅰ」
            講師:明治大学教授 神山 彰氏
            会場:未定

Ⅵ 3月23日(木)午後2時~4時
            演題:「新歌舞伎Ⅱ」
            講師:明治大学教授 神山 彰氏
            会場:未定

第一期分会費 4000円 (単独受講は1回900円)


365匹の犬のカレンダー

2005年12月31日 | ペット
来年のカレンダーはもう用意できましたか?
来年は犬年です。
「親馬鹿愛犬家」というMLで毎年、作成しております、
愛犬カレンダーをお知らせします。
下記のHPのアドレスをクリックしてください。
毎日、365匹のわんちゃんの写真を楽しめます。
http://www.lovelydog.net/cal2005/index2.html
これらは全て「365日愛犬カレンダー」のサイトよりご覧いただけます。
■ カレンダーの印刷&ご利用方法
カレンダーは自宅のプリンターで簡単に印刷してお使いいただけます。
印刷方法は以下にありますので、参考になさってください。
http://www.lovelydog.net/howto.html
また、今回は大判用紙の印刷用データーもご用意いたしましたので、
大判印刷も可能です。
新しい使い方、楽しみ方などのアイデアがございましたら、
掲示板やメールでお知らせください。
皆様にご紹介させていただきたいと思います。
■ 著作権と転載、再配布について
365日愛犬カレンダーは愛犬家の皆様に無料で自由に印刷し、
ご利用いただける愛犬カレンダーです。
お友達へのプレゼントなどにもご利用ください。
営利をともなわないご利用に関しては制限はありません。
365日愛犬カレンダーの画像及びカレンダーのデーターの著作権は
親バカ愛犬家大集合! Lab-parkにあります。営利目的での使用、転載、
再配布は固くお断りいたします。この件に関しては おちゃちゃ まで
お問い合わせください。
■ お問い合わせ及びご意見、ご感想
ご意見、ご感想はサイト内の画像掲示板にお願いいたします。
http://www.lovelydog.net/cgi-bin/upp/upb.cgi
たくさんのワンちゃんのご参加、ありがとうございました。(^^)♪
回回回回回回回回回回回回回回回回回回回回
365日愛犬カレンダー・メールマガジン 
  http://www.lovelydog.net/
企画・製作
親バカ愛犬家大集合!Lab-park
  http://www.lab-park.net/
  企画・作成 : おちゃちゃ
担当スタッフ:Megumama、マックのママ
 Mail to : calendar@lovelydog.net

財界にあって護憲を叫ぶ

2005年11月21日 | 憲法
品川正治氏講演会のお知らせ

と き :2005年11月27日(日)
     午後6時30分~8時30分
ところ: 石神井公園区民交流センター2階
     (西武池袋線石神井公園駅北口下車徒歩1分)
      地図はこちら
講 師: 品川正治氏(元経済同友会副代表幹事、日本興亜損保相談役)
      「財界にあって護憲を叫ぶ」
資料代 :300円
主 催:   ねりま九条の会

  戦後六十年重大な転換に直面している日本
 戦後六十年の日本は今、重大な転換をしようとしている。
平和憲法下の日本と違った形になる危険性が強くなっている。
アメリカとの2プラス2協議で、台湾問題まで日米共通の戦略目標にした。
こうなると、アジアにおける日本のあり方そのものも変わってしまう。
太平洋戦争の悲惨な経験から何ら教訓を得ていない国に戻ってしまうのではないか。
それだけはやめてくれ。今、私はそう思っている。
戦争を始めるのも人間なら 戦争を止めるのも人間
http://www.kokuminrengo.net/2005/200504-sngw.htm


品川さんは、日本興亜損保(旧日本火災海上保険)の社長、会長を経て、相談
役。経済同友会副代表幹事、専務理事を経て、終身幹事。また双日株式会社監査役。
国際開発センター会長をされています。品川さんは、財界の中から、『憲法を変えて
戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』〔岩波ブックレット〕や、
「損保九条の会」の呼びかけ人として、憲法改悪の動きに対する警鐘をならしてい
らっしゃいます。



加藤周一さんの講演会のお知らせ

2005年11月15日 | 憲法
加藤周一さんの講演会のお知らせ
テーマ:「二つの学生時代 ~戦争または平和とともに~」

日時:11月30日 水曜日 午後5時からと変更
    開始時間が予定時間よりも30分早くなりました。

場所:早稲田大学大隈講堂
    東西線早稲田駅から徒歩五分です
主催:早大九条の会。
    入場無料。

加藤周一さんは1919年生まれで、御歳86才。
わざわざ早稲田までご足労いただいてしまいますが
講演料はいらないとのこと。太っ腹。
あと二週間しかないのに大隈講堂キャパ1500人を
埋めなければなりません。だから、来てください。

http://d.hatena.ne.jp/YELTSIN/20051114/1131967393


永井路子氏の講演会のお知らせ

2005年11月11日 | 文学
永井路子さんの講演会のお知らせ
    Memorial Museum「 海音寺潮五郎記念館」主催

講師:作家 永井 路子 氏
演題:女性の日本史 ―そのプロフィールを覗く―
日時:11月26日(土)    
      午後1時30分   開場
      午後2時       開演 
        (午後4時  閉会) 

場所:東京品川区上大崎
         三州倶楽部 2階ホール

参加費: 無料(定員200名 先着順)

問合わせ先  (財) 海音寺潮五郎記念館
   住所  東京都世田谷区経堂2-12-9
   電話  03-3429-1338          
   FAX  03-3426-5145     
 詳しくは↓
http://www.geocities.jp/mayako_0684/nagaimichikokouennkai.htm

加藤木昭氏死去(日本モーツァルト協会会員)

2005年11月05日 | モーツァルト
悲しい事をお知らせしなければなりません。
日本モーツァルト協会会員の加藤木 昭さんが
この9月28日、肺がんの為72歳で亡くなりました。

モーツァルト生誕200年の記念の年を一年後に控えた
昭和30年(1955)、まだ学生だった加藤木さんは
協会設立案内の新聞記事を見て、協会に参加されました。
それから50年、会員を継続され、
協会の発展のために力を尽して頂きました。

「日本モーツァルト協会のHPから」
http://www.mozart.or.jp/home/home.html

『日本モーツァルト協会は、1955年1月27日
 オーストリアの "ザルツブルク国際モーツァルテウム財団" の
 日本支部として、堀内敬三氏を会長に迎え、設立されました。
 この会は専門家を正会員、一般の聴衆を準会員とするものでした。
 3年間に5回の例会を開催しただけで早くも運営する
 人手がなくなり危機に立たされました。
 これに苦慮した属 啓成(さっか けいせい)氏が
          (当時副会長、1983年より第2代会長)
 準会員に手助けを呼びかけて、運営ボランテイア活動が始まりました。』

会が始まった頃はまだ会員数が少なく会員の増加が目標になりました。
モーツァルトの作品番号の最後の曲のレクイエムにあやかり、
会員数増加の最終目標を 626名 と立てたそうです。
電話局に勤めていた加藤木さんは初めて協会が協会室を開室した時、
末尾番号が 626 となる電話番号を取ってくれました。
その後、部屋を引っ越すたびに 626 を取ってくれて、
現在の渋谷に引っ越す前の日本橋の電話番号は03-3666-6260でした。
現在の渋谷の協会室の電話番号は03-5467-0626で、
FAX番号は03-5467-0466とピアノ協奏曲の21番と20番の番号が並びます。

現在、日本モーツァルト協会の会員には専門家と一般聴衆の区別はなく、
モーツァルトの作品番号の会員数 626名と会員番号待機会員の25名です。
月に一度開かれる例会は今年の10月で通算472回を数えました。

加藤木さんはドイツ系の音楽がお好きだったようで
その中でも特に歌物がお気に入りでした。
外来のオペラやリートの演奏会で良くお会いしました。
20年程前、1950年代に 二期会が日本で初演した時の
『フイガロの結婚』や『薔薇の騎士』等のプログラムを
見せていただいた事があります。

NTTを退職されてから、新国立劇場の資料室に通われ、
オペラ全曲のCDやDVDを楽しまれていました。
5年ほど前、『モーツァルトのオペラ全曲を聞いたので、
今度はワグナーに挑戦する』と話されていました。
しばらくして、『ワグナー全曲を聞いた、疲れた』と、
とても、満足そうでした。
資料室の記録を元に、ご自分で今まで聞きに行った
演奏会の記録も整理されていたようです。
その記録を元に昭和30年代からの日本の音楽会の思い出を
MLに書いて頂こうと思っていたのですが実現しませんでした。

「加藤木さんのコレクションの一部です。」
http://www.asahi-net.or.jp/~tk2k-fkc/mozartfever1.htm

モーツァルトの命日に当たる今年の12月5日(月)の例会は
モーツァルトが死ぬ直前まで作曲していたという
K.626 『レクイェム」(死者の為のミサ曲)を演奏します。
協会ではこの例会を協会設立50周年の最後の行事と位置付けています。
協会が50年も続けてこられたのは、様々な形で支えてくれた
すべての会員の力によるものです、
中には故人となられた方も多いので、レクイエムを演奏して、
モーツァルトとともに、これらの方々のご冥福をお祈りする会となる予定でした。
まさか、加藤木さんまで、その中に入るとは思ってもいませんでした。

加藤木さんの会員番号はK.20で モテット「神はわれらの避け所」です。

モテット「神はわれらの避け所」の作品解説
http://www.marimo.or.jp/~chezy/mozart/op0/k20.html

K20の曲は RealPlayer で再生できます。
http://switchboard.real.com/player/email.html?PV=6.0.12&&title=God%20Is%20Our%20Refuge%2C%20KV%2020%3A%20Motette%20%28Ps.%2046%3A1%29&link=http%3A%2F%2Fwww.content.loudeye.com%2Fscripts%2Fhurl.exe%3Fclipid%3D008085004010700020%26cid%3D600111

又は下記のアドレスをクリックして、 Disc: 4で曲の一部を聞く事が出来ます。
沢山の曲が並んでいるので、スクロールして画面を少し下げてください。
画面の下のほうに、Disc: 4が出てきます。

See all 9 tracks on this disc Disc: 4
1. God Is Our Refuge, KV 20 - Motet (Ps. 46:1)
Listen をクリックしてください。い。

http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B000004111/102-7208227-0012122?v=glance

音が出ないときは下記のHPをあけて
windows media playerをダウンロードしてください。
http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/9series/player.aspx

来年の1月27日(金)はモーツァルトの250回目の誕生日になります。
協会も、お誕生日をお祝いして、1月27日に例会を開く予定です。
例会の冒頭で加藤木さんの作品番号の曲が演奏される予定になっていました。
http://homepage3.nifty.com/ClassicalSingers/
坂本徹さんの指揮 東京クラシカルシンガーズ+会員有志で演奏されるので
加藤木さんに「一緒に歌ったら」、と申しましたら、
「いや、ぼくは歌わない」と否定されておりました。
奥様のお話では演奏を楽しみにしていたとの事です。
歌好きの加藤木さんはきっと舞台で歌いたかったと思います。
さぞ、心残りだった事でしょう。
12月の「レクイエム」どころか、1月の「モテット」の演奏までもが
加藤木さんの「追悼」の曲になってしまいました。
ご冥福をお祈りします。合掌

取ってだし 世田谷文学館の公開講座案内

2005年11月04日 | 歌舞伎
取ってだし 世田谷文学館の公開講座案内
http://www.setabun.or.jp/

①日時 :11月17日(木)午後2時から、
      古典芸能鑑賞講座『花の会」主催
       「坂田藤十郎襲名について」
 講師 :松竹歌舞伎プロデュサー 岡崎哲也氏
 会場 :世田谷文学館 会議室
会費 :900円

② 12月4日(日)
 午後2時~5時50分 【シンポジウム】
 映画を支えるシナリオという文学
   (協力:シナリオ作家協会)
 「シナリオというお仕事PART6」
 高山由紀子(シナリオ作家・世田谷在住)、
 西岡琢也(シナリオ作家・世田谷在住)、
 渡辺千明(シナリオ作家・世田谷在住)、
 寺脇研(映画評論家・司会)
 【上映作品】
 『娘道成寺 蛇炎の恋』
 (「娘道成寺 蛇炎の恋」製作委員会/平成16年/110分
 監督・脚本:高山由紀子
 脚本:たかやまなおき
 出演:中村福助、牧瀬里穂、
須賀貴匡、真矢みき、風間トオルほか
 【会場】世田谷文学館
 【定員】先着150名
 【\】500円
 【申込】当日12時より当館にて入場券を販売

③ 12月11日(日)
 無声映画鑑賞会『滝の白糸』
 (協力:マツダ映画社)
 午後2時~3時50分
  【上映作品】
 『滝の白糸』(入江ぷろだくしょん/昭和8年/98分
 監督:溝口健二/原作:泉鏡花
 脚色:東坊城恭長、増田真二、館岡謙之助
 出演:入江たか子、岡田時彦、菅井一郎、村田宏寿ほか
 【出演】澤登翠(活動弁士・世田谷在住)
 【会場】世田谷文学館
 【定員】先着150名
 【\】1,000円
 【申込】当日12時より当館にて入場券を販売
 (世田谷区報10月25日号折込の「文化・生活・スポーツ 情報ガイド」に
 参加費を500円と記載しましたが、正しくは1,000円です。
 訂正してお詫び申し上げます。

藤原肇著「小泉純一郎と日本の病理」

2005年10月24日 | 政治
今日、最近、発行された下記の本を読みました。
藤原肇著 
「小泉純一郎と日本の病理」光文社1.000円
  Koizumi's Zombie Politics
国民を地獄へ導く「ゾンビ政治」と「資本主義」
 「国民は貧しくなればなるほど強いリーダーを求める、
  たとえ、彼が『偽改革者」であろうと
  そして、『独裁者」であろうと」

下記のアドレスは藤原肇さんのHPです。
本の序文と目次、あとがきを読む事が出来ます。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/dappan/fujiwara/books/koizumi.htm

読み終わって、しばらく、何も云えませでした。
昭和49年に雑誌「文芸春秋」11月号の「田中金脈」を
扱った記事を読んだ時以上の衝撃です。
小泉総理の事を考えるのに良い本です。
是非、読んでください。
再版はされないだろうと噂されています。
まだ、アマゾンから注文できるようです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334933688/qid%3D1128613526/sr%3D1-2
参考
1れんだいこさんのHP
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/daitoasenso/koizumiseikenco/top.htm
1①小泉純一郎の首相資質考
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/2003seihendrama/koizumiseikenco.htm
1②小泉首相の履歴考
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/daitoasenso/koizumiseikenco/rirekico.htm
Ⅱ① 多国籍軍参加表明暴行犯小泉と日本大手メディアは
多国籍報道と中小メディア挟み撃ちで正体暴露
http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku799.html
Ⅲ「きっこの日記」2004年12月8日号
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20041208


岡崎哲也歌舞伎講座『坂田藤十郎襲名について』

2005年10月22日 | 歌舞伎
古典芸能鑑賞講座『花の会」のお知らせ

「花の会」は古典芸能大好きの主婦達が集まり、
20年続いている古典芸能鑑賞公開講座です。

①日時 :11月17日(木)
      「坂田藤十郎襲名について」
 講師 :松竹歌舞伎プロデュサー 岡崎哲也氏
 会場 :世田谷文学館 会議室

②日時 :12月8日(木)「未定」
 講師 :演劇評論家      藤田 洋氏
 会場 :烏山区民センター 第四会議室

 会費 :一回分 900円

能楽鑑賞会 国立能楽堂 
        11月13日12時半より
 金春流  『通小町』  高橋 汎
         狂 言   野村 萬
        『初 雪』  桜間右陣   
        『野 守』  辻井八郎
         全自由席 5.000円
         学生    2.500円

連絡先、 nmwtg303@ybb.ne.jp 長谷川まで
                      

加藤周一の講演会『今、なぜ戦後か』

2005年10月15日 | 政治
加藤周一さんに聞く  『今、なぜ戦後か』 

先日、『加藤周一の講演会』に行って来ました。
大きな教室のような部屋は満員で150名ほどの方が集まり、
86歳の加藤さんは以前よりも腰が曲がっておりましたが
助けも借りず、自分で歩かれて演壇に向われました。
お元気で、相変わらず、眼光は鋭く、言葉もよどみなく、
2時間に渡り、憲法第9条の大切さを話されました。

期日:平成17年10月11日火曜日
時間:午後1時から3時」
場所:朝日カルチャーセンター(新宿住友ビル48階)

演題:『加藤周一さんに聞く  今、なぜ戦後か』
http://blog.goo.ne.jp/tbinterface.php/e132d6acc7e2df4b1898b68fbd8553fc/37 (英語版) 

講師:加藤 周一    
聞き手:成田 龍一 日本女子大教授

加藤氏の講演の要約   

加藤さんは前置きで『今日の題は「今、なぜ戦後か」ですが
後に、今日のこの時を表現する時、戦前と言うかもしれません』と話された。

第一章 今回の総選挙について

①小選挙区制は多数党に有利な選挙制度である。
 他国では政治の安定を目差して小選挙区制を導入したが
 日本では自民党への投票が減少してきたので保身の為導入した。

②日本は財政赤字・外交の行き詰まり等重要な問題が山積みしている。
 劇場型選挙になり、これらの問題に比べて、あまり重要性、緊急性のない
 郵政民営化をスローガンにあげて選挙は行われた。

③小選挙区制は第一位の人だけが当選するシステムである。
 現在の日本の社会的弱者の比率は失業率5%から換算して、
 20%以下ではないだろうか?
 小選挙区制は一部の人を切り捨てても、当選できる制度である、
 国民の20%に当たる弱者を切り捨て、80%を相手にする選挙をした。
 80%の人は昔に比べれば、良い生活をしていると思い、
 小泉改革を信じず、望まず、現状を変えたくないと考えた。
 野党の改革ではどのような社会になるかわからないと思い、
 政権交代を選ばなかった。

④選挙の結果、与党は国会の議席の3分の2以上を占めた。
 国会は、どのような法案でも、成立させる事ができる議席数になった。
 郵政民営化だけを選挙の争点にして行われた選挙なのに
 公約にもなっていなかった憲法改正を掲げるようになった。 
 
 憲法改正で一番問題になるのは第9条の改正です。。

第二章 憲法第9条について、

日本国憲法第9条 全文
『1日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
  国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
  国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 2前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
  これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。』

①憲法を押し付けられたと言うが日本側にも理由はあった。
外国は15年戦争の結果、日本が再び戦争が出来なくなる事を望んだ。
大部分の国民は、これで戦争をしなくて済むのだと思い賛成した。

②私(加藤)はすべての戦争を否定しているわけではない。
 他国から侵略されそうになったり、侵略されたら戦争をしなければならない。
 この場合は憲法を改正して、強力な軍隊を持たなければならないだろう。

 現在のアジア諸国の状勢を見て、日本が直にも侵略される危険性はない。
 例えば中国は急速な経済発展をしている、人々の経済格差は拡大している。
 社会の安定のため、人々の生活水準を向上させなければならない。
 現在10億人とも云われる人口を抱えているのだから、
 現在の中国は外国を侵略する余力も時間もない。
 仮に中国が外国に侵略するとしたら、まず、ベトナムかロシア方面であろう。

 軍事的脅威はないのだから、憲法9条を改正する必要はない。

第三章 憲法9条を改正した場合の危険性

①軍事予算は増大し、強力な武器を持つようになる。持てば必ず使いたくなる。
 多額の軍事予算の世論議会対策として、武器を使用する機会を作るだろう。
 例として、原爆を作ったマンハッタン計画をあげた。
 原爆が完成した昭和20年の7月、ドイツは負け、日本の敗戦も濃厚であった。
 アメリカはあの時点で日本に原爆を投下する必要はなかった。
 何故、アメリカは原爆を投下したか、
原爆を使って見たかった。原爆の威力を試して見たかった。
莫大な予算を使ったので、どこかに理由をつけて使わなければ、
 議会から突き上げられる可能性があった。

②日米同盟を結んでいるので、米国が行う戦争に参加せざるを得なくなる。
 例えば、仮に中国が台湾に攻め込んだ時、
 アメリカは米台軍事条約のために中国を攻めるかもわからない。
 その場合、日本は9条を改正していなければ
 「中国が台湾を攻める事は中国の国内問題です、
  他国の国内問題に軍事介入はできない」と主張できます。

③アジア諸国は日本が再び侵略してくるだろうと警戒するようになる。
 アジア諸国との友好協力、平和共存の障害になる。

第四章
   今、日本国憲法9条を改正しても良い事はない。
                         以上      
参考文献
①加藤周一 「選挙の後に」  『夕陽妄語』
 平成17年(2005)9月21日 朝日新聞夕刊

②最近、加藤さんが書かれた憲法9条の本
  書 名:『9条と日中韓』
  著 者:加藤 周一 著
  定 価:630円(本体価格600円)
  出版社: かもがわブックレット157
  2005年9月  A5判 64頁
 内容
 1 周辺国にとっての九条
  ①日本の憲法は最初から国際問題
  ②日本の対外関係と九条
  ③十五年戦争の靖国的解釈 ほか
 2 もし九条がなかったら
  ①参戦しなかった日本
  ②朝鮮戦争と九条
  ③現実に働きかけてきた九条
 3 なぜ“いま”改憲なのか
  ①「戸締り論」
  ②確率の問題
  ③軍事的脅威が成立するための二つの条件 ほか
  出版社: かもがわブックレット157のHP
http://www.kamogawa.co.jp/moku/tyosya/ka/kato_syuiti.html

③加藤さんの講演録音です。
    『日本平和憲法9条の試練』
 加藤周一氏を囲んでその問題提起と懇談会(日本語、英語)~
 日時: 2005年5月30日(日) 午後6時半より9時まで
 場所: バンクーバー日本語学校並びに日系人会館
      (487 Alexander St.,Vancouver)
 この講演の録音は、以下のアドレスで聞く事が出来ます。
 加藤さんの講演の録音の欄は
 2005年6月3日の日付で18項目ほど下にあります。
http://ladio.livedoor.jp/mystation/?lid=czoom_am1320&cr=czuMWO6JQphkg

それから、憲法の事、英文の日本国憲法、
加藤さんの憲法9条に関する意見は
下記の二つのHPからも求める事が出来ます。
9条の会 http://www.9-jo.jp/
憲法会議 http://www.kenpoukaigi.gr.jp/

立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」から

第15回 自民党改憲案に異議! 憲法は誰を縛り誰を守るのか
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/050509_kenpo/

第16回 憲法第9条を死守して「崇高な理想」を貫け (2005.05.12)
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/050512_shisyu/

第17回 日本を軍国主義へ導く「普通の国」論の危険性 (2005.05.17)
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/050517_futunokuni/

第18回 靖国問題の決着へ向け 小泉首相、豹変せよ! (2005.06.02)
第19回 東京裁判を蒸し返す政治的愚行を繰り返すな! (2005.06.02)
第20回 靖国問題でいま改めて問う! 国立追悼施設以外に解決の道なし
(2005.06.02)

第21回 日本経済も血を流す アメリカとの軍事同盟許すな! (2005.06.10)
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/050610_usbase/

講師:加藤 周一    
1919年東京生まれ。評論家。
東京帝国大学医学部卒。医学博士。
一高在学中に福永武彦、中村真一郎らを知り、
医学部進学後、マチネ・ポエティックに参加。
1951~55年、給費留学生として渡仏し、
医学研究のかたわら、フランスを中心にヨーロッパ各地の文化を研究。
帰国後「日本文化の雑種性」などを発表。ベルリン自由大学教授、
エール大学講師、上智大学教授などを歴任。
1980年「日本文学史序説」で大仏次郎賞を受賞。
ほかに評論「文学と現実」「抵抗の文学」
「現代ヨーロッパの精神」自伝「羊の歌」など多数。
社会、文化の面で幅広く活躍をし、戦後社会に多大な影響を与える。
 
聞き手・日本女子大教授
成田 龍一(なりた・りゅういち)
1951年大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。
専攻は、近現代日本史。現在、日本女子大学人間社会学部教授。
主な著書に、「故郷という物語 都市空間の歴史学」
「戦争はどのように語られてきたか」(共著)
「歴史学のスタイル-史学史とその周辺」
「〈歴史〉はいかに語られるか-1930年代「国民の物語」批判」
「司馬遼太郎の幕末・明治-『龍馬がゆく』と『坂の上の雲』を読む」
「日露戦争スタディーズ」(共著)などがある。