この3月14日は満月でした。
夕方、まんまると東の空を昇る大きな月はきれいでした。
翌日の15日は旧暦の2月16日、西行の命日です。
願わくば花のしたにて春死なん その如月の望月の頃
丁度、2月15日釈迦入滅の満月の頃、
桜の花の下で死にたいものだ、と西行は歌に詠みました。
西行の命日は自らの死を見事に予言するかのように、
文治6年(1190)2月16日であったといいます。
2月如月の望月の頃、桜の花の満開の下で、死にたいと願った通りに、
西行が往生したのを知った人々は感動し、深い感銘を受けたそうです。
この瞬間から、西行伝説が始まりました。
藤原俊成は西行の死に感じてつぎの歌を詠みました。
願ひおきし花の本にて終りけり蓮(はちす)の上もたがはざらなむ
今年の3月15日の晩は、北海道では月がきれいだったそうですが、
東京の空は曇り空で十六夜の月を見る事は出来ませんでした。
そればかりか、早咲きの彼岸桜系の桜が咲いていましたが、
西行が見ていたであろう山桜は固い蕾のままで、
いつ咲くとは予測が付かないような状態でした。
何か、西行に騙されたような気がしてなりませんでした。
和歌山にお住まいの『かわうそさんの暦』のHPには
暦の事がいろいろ書いてあります。
旧暦から新暦に、反対に新暦を旧暦に計算してくれるページもあります。
http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0726.htm
それによると西行の命日の文治6年(1190)2月16日を
新暦に直すと、1190年3月23日に当たるそうです。
http://www.saigyo.org/saigyo/html/nyujyaku.html
このHPでは西行の命日を3月30日と計算しています。
東京は昨日(21日)、気象庁から、東京の桜の開花宣言が出ました、
明日は満開の桜には少し早いですが桜の花は開いています。
西行の死んだ日も桜の花が咲いていた事でしょう。
桜を愛した西行には沢山の桜の歌があります。
吉野山梢の花を見し日より 心は身にもそはず成にき
おのづから来る人あらば諸共に眺めまほしき山桜かな
花にそむ心のいかで残りけむ捨てはててきと思ふわが身に
願わくば花のしたにて春死なん その如月の望月の頃
仏には桜の花を奉れ 我が後の世を人とぶらはば
木(こ)のもとに旅寝をすれば吉野山 花のふすまを着する春風
風さそふ花の行方は知らねども惜しむ心は身にとまりけり
花ざかり梢をさそふ風ならでのどかに散らむ春はあらばや
西行は月と桜の歌人と言われ、桜の歌を200首以上残しましたが
月の歌は600首以上だと云われています。
来年の御題は「月」なので、月の歌を作ろうと考えています。
それで、最近、「山家集」を読んでいるのですが。
以上
夕方、まんまると東の空を昇る大きな月はきれいでした。
翌日の15日は旧暦の2月16日、西行の命日です。
願わくば花のしたにて春死なん その如月の望月の頃
丁度、2月15日釈迦入滅の満月の頃、
桜の花の下で死にたいものだ、と西行は歌に詠みました。
西行の命日は自らの死を見事に予言するかのように、
文治6年(1190)2月16日であったといいます。
2月如月の望月の頃、桜の花の満開の下で、死にたいと願った通りに、
西行が往生したのを知った人々は感動し、深い感銘を受けたそうです。
この瞬間から、西行伝説が始まりました。
藤原俊成は西行の死に感じてつぎの歌を詠みました。
願ひおきし花の本にて終りけり蓮(はちす)の上もたがはざらなむ
今年の3月15日の晩は、北海道では月がきれいだったそうですが、
東京の空は曇り空で十六夜の月を見る事は出来ませんでした。
そればかりか、早咲きの彼岸桜系の桜が咲いていましたが、
西行が見ていたであろう山桜は固い蕾のままで、
いつ咲くとは予測が付かないような状態でした。
何か、西行に騙されたような気がしてなりませんでした。
和歌山にお住まいの『かわうそさんの暦』のHPには
暦の事がいろいろ書いてあります。
旧暦から新暦に、反対に新暦を旧暦に計算してくれるページもあります。
http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0726.htm
それによると西行の命日の文治6年(1190)2月16日を
新暦に直すと、1190年3月23日に当たるそうです。
http://www.saigyo.org/saigyo/html/nyujyaku.html
このHPでは西行の命日を3月30日と計算しています。
東京は昨日(21日)、気象庁から、東京の桜の開花宣言が出ました、
明日は満開の桜には少し早いですが桜の花は開いています。
西行の死んだ日も桜の花が咲いていた事でしょう。
桜を愛した西行には沢山の桜の歌があります。
吉野山梢の花を見し日より 心は身にもそはず成にき
おのづから来る人あらば諸共に眺めまほしき山桜かな
花にそむ心のいかで残りけむ捨てはててきと思ふわが身に
願わくば花のしたにて春死なん その如月の望月の頃
仏には桜の花を奉れ 我が後の世を人とぶらはば
木(こ)のもとに旅寝をすれば吉野山 花のふすまを着する春風
風さそふ花の行方は知らねども惜しむ心は身にとまりけり
花ざかり梢をさそふ風ならでのどかに散らむ春はあらばや
西行は月と桜の歌人と言われ、桜の歌を200首以上残しましたが
月の歌は600首以上だと云われています。
来年の御題は「月」なので、月の歌を作ろうと考えています。
それで、最近、「山家集」を読んでいるのですが。
以上