記日きつい思れぐま気 from バンクーバー

2012年4月から妻の海外赴任に伴い主夫業と育児に励む30代男性の日常。バンクーバー関係ないことも多々あります。

シアトルに行って来た(1)国境越え

2012-06-11 19:37:15 | 旅行
5月19日から3泊4日でシアトルに行ってきました。バンクーバーに引っ越して初めての旅行は海外旅行。といっても、移動手段は車ですが。バンクーバー-シアトル間は順調に行けば車で約2、3時間。東京から伊豆に行くのと大差ありません。ただし、国境を越える必要があるので、同じようにはいきません。
「車で国境を越える」という感覚は島国に住んでいると全くわからないものですが、国によってもだいぶ異なります。僕は以前、マレーシアとシンガポールを車で行き来しましたが、そのときは定期券を見せるくらいの感覚でした。そんな軽いノリなので、マレーシアに住んでいてオフィスがシンガポールにある人もたくさんいます。また、スイスに住んでいた方にお話を伺ったときは、犬の散歩でフランスに行くとかしてたそうです。ユーロ圏内だともうほとんど国境という感覚はないのでしょうね。

さてさて、それでは我らがカナダ君とアメリカ様との国境はというと、高い塀で区切られていて、関所には屈強な国境防衛隊の方々が配備されてかなり物々しいです。高速の料金所みたいなところに車で並び、順番が来たらパスポートを提示します。空港での検問に近い感じと言えばわかりやすいですかね。僕たちが通った日は連休初日ということもあり、朝7時の時点で1時間待ちの行列。そして、ようやくパスポートを見せると、その後は別の建物に行くように指示されます。カナダ人とかだとそのままスルーできるのか、その辺のシステムはよくわかりませんが、とりあえず僕らは駐車場に車を停めて、やはり物々しい雰囲気漂う建物に入りました。そこでまた30分ほど並び、改めて入国審査があります。審査官はみんなごついです。しかも眉間にしわを寄せていて、優しさとかそういう類いのものは微塵も感じられません。勧進帳が毎日繰り広げられる感じ。みんな富樫左衛門(しかも情がない)。ハワイに行くときみたいな軽いノリで行くとぶっ飛ばされそうな、そんな空気。怯える僕。ようやく順番が来ると、色々聞かれます。「何しに行くの?どこに泊まるの?」などなど。準備の良いうちの奥さんはさくさくとホテルのサイトのコピー等を見せます。それでも結構な時間待たされてようやく通関。結局、国境を越えるために合計2時間くらいかかりました。

ついでにお手洗いも済ませて行こうということになり、僕だけ車に戻って待ってたら怖そうな係官が寄って来て「建物の中に入れ」と言ってきました。ああ、こりゃあれだ、僕だけパスポート見せてないと思われてんだなと察して
「もう手続きは済んで、家族がトイレ、、、」
「俺が中に入れと言ったらとっとと入れ」(めっちゃ怒ってる)
「はい、すみません」
慌てて建物の中に飛び込む僕。
ところが、子犬のように震える僕に「車の荷物をチェックするために鍵は開けておかないといけないという噂がある、開けた方がいいか確認してきて」と奥さんが言ってくるわけです。いや、あのおっさんマジで怒ってたから。中に入れってすごい剣幕だったから。建物出たら怒られるから。聞くの無理だから。そう言っても「いいから確認してきて」と言われ、半泣きで聞きに行くと、
「中に入れっつってんだろ!!!!!!!!!他のことはいいから中に入れ!!!!!」
とまた怒鳴られました。僕、涙目。マジで怖かった。
そして中に入ってしばらくしたら今度は
「お前ら全員、とっととここを出て行け!」と。
「いや、でも娘がトイレで、、、」
「いいから出て行け、便所なら次の出口にあるからすぐ出て行け、さもなくば撃つぞ!」
撃つぞまでは言われませんでしたが、そんな剣幕でお手洗いに並んでる人は全員強制退去を命ぜられて逃げ出すようにそこを出て行きました。ああ怖かった。
何か事件でもあったんですかね。結局、なんでそんなことになったのかさっぱりわかりませんでした。


おまけ1
バンクーバー空港の中にはアメリカの入国管理局があります。バンクーバーにいながらにしてアメリカに入国するという不思議な感覚。
奥さんの同僚は仕事で渡米するとき、そこで「1万ドル以上持っているか?(持っていると入国できない)」と訊かれ「持ってればいいんですけどねー」と軽いノリで返したら別室で小一時間たっぷりしぼられたとか。入国審査はガチの場なので冗談は一切禁物です、気をつけましょう。

おまけ2
帰りのアメリカからカナダに戻るときは拍子抜けするくらい簡単でした。車の中からパスポート見せて、簡単な質問(何しに行ったの?→野球観戦→どことどこの試合?など)に答えておしまい。面白いというかなんというか。


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