カカポの庭

本を読んだり、お茶を飲んだり。

本の装丁と復刻

2006年05月04日 | ART
今日はGW特別講座。
神奈川近代文学館事務局長先生の「本の装丁と挿し絵」ー文学者と画家との関わりーについてです。

文学者が装丁についてどのような考えを持っていたのか、挿絵とはどのようなものか、初版本の復刻版を製作する時の苦労についてなど。
夏目漱石、芥川龍之介、谷崎潤一郎らのエピソードをふまえ、盛りだくさんの内容でした。
特に興味深かったのは復刻版の製作について。
三島由紀夫が本の装丁は時世粧と言ったそうだけれど、その時代の装いを取り戻す復刻版製作はちょっと修復にも似ているような…。
本についてはまたちょっとまとめておきたいように思います。

本は、本そのものがおもしろい。
装丁、見返し、紙、文字、天金、そして持った時の質感。
大英博物館に展示してあった古い書物の数々に惹かれてずっと眺めていたことを思い出しました。



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