冨田くんの北京

北京オリンピックも、折り返し点をとっくに過ぎましたね。
実は開会式中継を全然見ていなかったんですが、
見ときゃよかった、と思いましたねぇ‥



男子体操の冨田くん。
いつぞや「情熱大陸」（ＴＢＳ系）で拝見したのですが、
「寡黙な職人」というような印象を受けたんですよ。

団体で金メダルを獲得したアテネオリンピック。
あの‥鉄棒の‥
「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だっ‥決まったっ！」。
ＮＨＫ刈屋富士雄アナの名言は、冨田くんの演技の実況でしたね。
大舞台で、団体競技のチーム最終演技者としての大役をつとめあげて
勝利に大貢献した人物は、
実に淡々としていた。
美しい体操を追求してやまなかった。




今回の北京オリンピック。
前回のオリンピックとは採点方式が変わった。
難易度の高い大技をいくつ詰め込むか、その競争のようになってしまった。
冨田くんの体操哲学は、それとは違った。
体操はサーカスにあらず。
美しい体操‥姿勢美や、トータルでの美しさを、冨田くんは貫いた。
個人総合の「つり輪」で肩から落下するアクシデントに遭うも、
その後の演目を肩にアイシングしながらこなして４位。
種目別の決勝で６位。

「エース」冨田くんは、個人でのメダル獲得には届かなかった。
あん馬で二度も落下しながらも、個人総合で銀メダルを獲得した内村航平くんとは、対照的な結果になってしまった。





でも
冨田くんは凛々しく見えた。
北京オリンピックで、やるだけのことはやった、というような充実感が
画面を通して伝わった。
オーラとなって。





冨田くん。
その一貫した体操哲学で
日本体操界を牽引した職人。

美しい足先のラインと
繊細ながらもダイナミックな演技は健在でした。

種目別の体操は、
落下する選手も少なからずいた‥そんなプレッシャーの中で、
もしかしたら個人総合のつり輪の落下事故が尾を引いていたかもしれないのに、
おりた時の惜しい膝の乱れ以外は、
実に実にきれいな体操を
披露してくださいました。





冨田洋之の名は
その体操とともに、
記憶の中で
光り輝き続けるだろうと思います。







冨田くんとは話題がはなれますが、
女子マラソンの土佐礼子さん。
愛媛の御出身だったとは。
失礼ながらも全く知りませんでした。

なんてすごい奴なんだ

・・・康介。


８８年、鈴木大地さんがソウルで表彰台のてっぺんに立ち、
そしてアジア開催地のオリンピック、０８年北京。
康介は二度も
伝説のスイマーになった。

１００でワールドレコードを叩きだして勝ったときは
インタビューでの第一声が
涙声で「ありがとうございます」だった。
そしてきょう。得意の２００。
第一声は「記録が出なくてちょっと悔しいですけど」。
自分がいま何を求められているのか
きちんと分かっている。


康介の思い、葛藤、ここまで来れたみちのり。
それは私には計り知れないことです。

♪いちばんきれいな色ってなんだろう
桜井和寿くんの書いた歌詞はこんなフレーズで始まります。
桜井くんが「ＧＩＦＴ」といううたの歌詞に
こめたメッセージは、
おそらく
メダルの色にとらわれずに、それぞれの色があっていい、という
ことではないか、と思いますが、
半面、
表彰台にあがれるかどうかで
白黒ついてしまう過酷な舞台でもあるのが
オリンピックだという気もします。


康介は
表彰台のまんなかを求められて
自らもそれを口にして
実際、勝った。
表彰式で両脇のメダリストと並んだとき
康介は上背に恵まれたわけではないのがよくわかります。
それでもなお今回
圧倒的に強かった。
安心してみていられた。

夢を目標にして
一点を見据えて目標に向かい
夢をかなえる。
記録に残り記憶に残る
プロフェッショナル泳者、北島康介さん。
ありがとうと言いたいのはこちら側です。

スピードスケートの（清水）宏保に
どこか共通しているような気もしますし、
「いや、宏保とはちがうタイプのアスリートかな？」という
感じもします。
圧倒的に強いのに
「孤高」って感じがしないんだよね・・いい意味で。
下町のあんちゃん、というような風情が
そうさせてるんでしょうかね。


とにかく、
スタートからフィニッシュまで
すばらしい光景を
二度も見せていただけました。
オリンピック開催年生まれの人間のひとりとして
同じ時代にめぐりあわせた偶然が
素直にうれしいです。

康介おめでとう！
そして
ありがとう！

いま２５歳。
やがて
プールサイドへおりる日がきてからも
素直でカッコイイ
おとなでいつづけてください。

あなたに憧れて
あなたを目標にして
やがてトップスイマーをめざす次世代の
星でいてください。
あなたがかつて林亨さんに憧れて
やがて平泳ぎを極めるレベルへ至ったように、
きっと
あなたをめざす子供たちがいると思いますから。

8月。

気がつけば８月。まだまだ暑い広島です。
北京オリンピックもすでに始まっているのに、
ケータイのウェブで結果を確認するだけです。
（北島）康介の泳ぎっぷりは見たいなぁ・・

先月下旬から調子が良くなくて、
キタナイ話ですみませんが、
勤務しながらも嘔吐を繰り返して
少し吐血もしていました。
ヴィーダーインゼリーとかスポーツドリンクが
食事代わりだったけど
それすら吐いてしまって
薬も吐いてしまって
義務感だけが支えでした。
２週間ちょっとで６キロ一気に痩せて。
そんな中で、早朝出勤前に
家のトイレが突然壊れて冠水する事件もありまして
ほんとうに「ついてない。もうダメだ・・」って思いました。
痩せるのはいいことですけど
あまりいい痩せ方じゃないんで・・。
その証拠に、食欲が少しずつ戻りはじめて
麺類かスープを少しずつ口に出来るようになったら
体重も上昇カーブを描き始めました^^;

トイレは自力で応急措置をして出勤しました。
トイレの壊れた日は
たまたま大病院さんへ行くために
時間単位で有給休暇を頂いていた日でした。
帰宅してから管理人さんに事情をお話して、
水まわりの業者さんにきていただこうと考えていたのですが、

この社宅の取り壊しが決まっていて、
先月一気にたくさんの世帯が退去された、という事情があり、
故障の原因となった、摩耗した部品の交換さえもままならず、
「そのまま様子をみてください」と。
少食になってしまった代わりに
水分だけは摂取していましたから、
水周りの心配を常にしなければならない状態とか
治安のこととか・・・。
不安が増しました。
とにかく、身体の心配だけをしていれば済む状態ではなくなりました。

時期が中途半端でなかなか難しいのですが、
一昨日から物件探しを始めました。
昨日も勤務が終わってから不動産屋さんをたずねて。
好きなアーティストさんの音源資料や映像資料、
大きな活字の書籍が家には少なからずあります。
かつては転居の際に、そういうものを手離しておりました。
「要るときにまた借りるなり買うなりすればいいから」と。
ところが、ＣＤそのものが売れない時代になり、
廃盤のサイクルも早くなって、
いったん手離した音源を再度聴くことがままならなくなった。
かつて秀樹さんが出されたアルバムを再度入手するときは
かなりかなり苦労しました・・。
いったん音源を手離したことを本当に後悔しました。

秀樹さんのアルバムに限りませんが、
貴重な音源資料は、いまや大事な宝物です・・・。
自分にもしものことがあるときに、
本当に喜んでくださるかたにお譲りしたい。
それまでは大事に保管しておきたい気持ちが強いのです。
（でもファンの方は、皆さん大事に
　ＣＤや書籍を持っていらっしゃるだろうな・・）

通勤が朝早いので、
早くから交通機関が通っている場所でなければならないですし。
不動産屋さんに足を運ぶ前に、
情報誌やウェブを丹念に見ました。
それでも、実際物件を拝見させていただいて
はじめて分かること、
図面や写真だけでは分からないことがたくさんあって。
いろいろ考えます・・。


父親は先月いっぱいで退院しました・・というか
退院させられました^^;
リハビリ病院に長居できるリミットがやってきて
退院後は自宅にいながら
別の病院に通うことになりました。
もともと出不精で動くのが億劫なひとでしたから
通院が続くのか不安ですが、
暑いんで熱中症になってもいけないし・・。
せっかくカロリー過多な食事を控える習慣を
入院先の病院でつけていただいたので、
逆戻りしないように（させないように）と思います。
父親の体質を１００％引き継いだ私自身も
気をつけなくてはなりません。

残暑厳しい折
皆様もどうか御自愛くださいませ。


ＳＥ７ＥＮ元気かぁ～～？