苦手な絵に関する手間と時間
私は20代の頃に東京デザイナー学院に在籍していたことがあった。 しかしわずか1年で辞めた。 生意気で青臭かったクソガキの私は、ここでは何も学べないと思ったからだ。 自分の著作本を教...
現実ではないモノを描く難しさ
頭に思い描いた空想の世界を紙に描き移すという作業は、現実の物を正確(リアル)に描き移すよりか、はるかに難しい。 中には好き勝手に描いた方が楽しいという人もいるが、...
生きるために妥協する道
昭和61年、私はイラストレーターになるために原宿の印刷会社を辞めた。会社を辞めてしまったからには、なんとかお金を作らなければ今月の家賃が払えないし、それどころか食費すら底をつくとい...
黄昏時に生まれる決意と野望の卵
前回お世話になった少年キングのその作家は、仮にS先生とする。 S先生に言われた通りに、僕は3日後の夕方に下落合にある仕事場に向かった。 仕事場と言っても先生の住居兼仕事場なので、先...
ひとつの時代が終わる時
私はなんとか作品を一本描いたが、どうもつまらない。 自分で読んでもつまらないのだから本気でつまらないのだ。 同人誌は遊びで描いても自分のお金で出版するのだから、つまらなくても誰にも...
2種類に別けられる漫画好き
昔の漫画家のスタイルと言ったら、裸電球の四畳半で、机の代わりにみかん箱で漫画を描く、というスタイルが定番だった。まぁ、ギャラが安いのでそれを自虐的に皮肉った誇張はされているが、その...
楽しい漫画が嫌いになる時
判らない事、知りたい事があると時間を割いて勉強する。 それに関する本を買ってきたり、図書館で調べたり、最近ではパソコンで検索したり、一日中知識を詰め込み、情報を整理し、理解する事に...
描きたくなくても描かねばならぬ、それが仕事だ。
「描ける絵と描けない絵」私が漫画のアシスタント時代で誇れるのは、資料がちゃんと揃っていれば何でも描けたということだ。 どんな複雑でややこしい背景だろうが描ける。 だが資料がなければ...
PCで漫画の背景を作る
「シッポのとれない神様たち」番外編ということで、今は使い古されたPCの技法を紹介。画像加工 編集ソフトの定番、フォトショップ (Photoshop Elements)を使って、自分...
未成熟なリアリズム(他人の絵を拝借する仕組み)
子供は大体、5〜6歳くらいまでは、自分の絵にコンプレックスを抱くことなくのびのびと自由に画を描きます。しかし、小学校の高学年(9歳から〜10歳)頃から自分の絵を幼稚な絵と判断し、リ...