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ULTIMATE SANTANA (ヴェリー・ベスト・オブ・サンタナ) / SANTANA

2008-01-28 00:12:41 | Music
ROCK

ラテンロックの大御所サンタナのベスト・アルバム『ULTIMATE SANTANA』がリリースされた。
日本盤のタイトルは『ヴェリー・ベスト・オブ・サンタナ』。
オリジナルタイトルだとベスト盤だと分かりづらいからだろうか、全然違うタイトルとなっている。

収録されている曲は全部で18曲。
懐かしい初期の名曲が7曲、99年度グラミー賞で9つのタイトルを獲得した大ヒットアルバム『スーパーナチュラル』以降の3部作と未発表を含む新曲が4曲入っている。
初期の大ヒット曲「ブラック・マジック・ウーマン」も収録されているが、大好きだった「哀愁のヨーロッパ」も当然入っている。
”泣きのギター”がいまいちよく理解出来なかった頃にこの曲を聴き、なるほど「ギターが泣いてる!」と理解したのをよく覚えている。

サンタナは『スーパーナチュラル』以降、若いアーティスト達と精力的にコラボしていて、この一連のシリーズが好きだ。
どんな個性的なアーティストとコラボしても、決して負けることなく、笑っちゃうくらいサンタナ色を主張してくれる。
誰が聞いてもサンタナとわかる独特の音色で、ボーカルの合間にいい感じのリフを次から次へと繰り出す。
このあたりは流石としかいいようが無く、まさにリスペクトに値するギタリストだ。
コラボ作品の選曲も妥当なものだが、個人的にはアルバム『オール・ザット・アイ・アム』に収録されていたミシェル・ブランチとのコラボ曲「アイム・フィーリング・ユー」が入ってなかったのは残念だ。
ミシェル・ブランチとのコラボ曲としては「ザ・ゲーム・オブ・ラヴ」の方が選ばれている。
実はこのアルバムには未発表だったティナ・ターナー版の「ザ・ゲーム・オブ・ラヴ」も収録されている。
ティナ・ターナー版はミシェル・ブランチ版より以前に収録されたものらしい。
キーは違うものの同じアレンジで演奏されているので、聴き比べが出来る。
同じ曲でもアーティストが異なり、アプローチが違うとこんなに印象が違うのかと非常に興味深かった。
ミシェル・ブランチ版の方がチャート受けしそうな感じ(実際全米チャート5位まで上り詰めた)だが、ソウルフルなティナ・ターナー版も結構好きだな。

未発表だったニッケルバックのチャド・クルーガーとのコラボ「Into the Night」がアルバムの冒頭を飾っている。
これまたカッコいい曲で、シングルカットされ、現在USでもチャートを上昇している。
他に新曲としてジェニファー・ロペスと&ベイビー・バッシュとのコラボ「This Boy's Fire」も収録されている。

本アルバムはカルロス・サンタナの偉大さをあらためて再認識させてくれた。
選曲も新旧織り交ぜ、なかなかバランスの取れた良い構成だ。
60歳を超えてもなお元気で、若いアーティストとコラボで再び光を取り戻したかのようなだ。
サンタナの今後のより一層の活躍を期待したい。

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