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LOOPIFIED / DIRTY LOOPS

2014-05-10 21:40:19 | Music
POP/FUSION


スウェーデン出身の三人組ユニット DIRTY LOOPS のファーストアルバム『LOOPIFIED』がリリースされた。
彼らのリードシングルとなる「HIT ME」をラジオで聴いた時、そのクールなサウンドにすっかり魅了されてしまった。
それ以来、アルバムの発売をとても楽しみにしていたのだ。

DIRTY LOOPS は スウェーデン王立音楽アカデミー出身のキーボード&ボーカル(ジョナ)、ベース(ヘンリック)、ドラムス(アーロン)の3人からなる超音楽エリートによるユニットだ。
サウンドは基本的にはジャズ・フュージョンをベースとしている。
曲の中ではこれでもかと言う位にスーパープレイを繰り広げている。
特にヘンリックのマーカスミラー並みのスラップベースとアーロンのパワフルなフィルインが気持ちいい。
そしてジョナのスティービー・ワンダーを彷彿とさせるハイトーンのボーカルが絡んでいく。
このボーカルをとっても超一流だし、彼のキーボードのセンスもいい。
ここに流行の EDM の要素を取り入れていたりして、とても今っぽいクールなサウンドに仕上げている。
ジャズ・フュージョンの場合、インストゥルメンタルが多く、各自のソロも長めなので1曲の長さが割と長い。
しかし彼らはロックや R&B のアルバムのようにソロも短めで 1曲の長さが 4分前後だ。
フュージョントリオというより、むしろヴォーカルをメインとしたスリーピースバンドという方がしっくりくる。

もともと彼らはジャスティン・ビーバーやレディ・ガガ、アデル等のヒット曲をカバーした映像が YouTube にアップし、話題になっていた。
どの曲を聴いてもフュージョン的アレンジのアプローチは非常に面白い。

こういった映像があの名プロデューサーのデヴィッド・フォスターの目にとまり、自らがチェアマンを勤めるジャズの名門レーベル Verve でのデビューとなった。

彼らの魅力はアルバムのリードシングルとなる「Hit Me」を聴けば伝わるだろう。
とてもキャッチーな曲で個人的には早くも今年のお気に入りの曲ベスト3に入るだろうと確信している。


DIRTY LOOPS - Hit Me




他にEDM的なアプローチの曲の中では変化に富んでる「Die For You」が気に入っている。
この曲、ピアノソロもなかなかいい。
他にもミドルテンポでシャッフル気味なビートのR&B ナンバーの「Lost in You」、ストリングスが加わり躍動的なビートの「Take On The World」なども結構好きな曲だ。

このアルバムではオリジナルの曲に加えて、カバー曲も含まれている。
1曲は昨年秋にリリースされた AVICII のアルバムからヒット曲「Wake Me Up」だ。
この曲を早くもカバーしたのはちょっと驚きだった。
原曲はジョビジョバな雰囲気も漂うフォークカントリー調から EDM への展開だが、彼らはアコースティックでジャジーなアレンジから EDM +フュージョン的展開で締めている。
そういえば AVICII も同じくスウェーデン出身の DJ だった。なるほど。

他にジャスティン・ビーバーの「Roller Coaster」、加えて日本版には宇多田ヒカルの「Automatic」がボーナストラックとして収録されている!
なんとも興味深い選曲だ。


ダーティ・ループス - Automatic




さてこのグループ、ライブで観て見たい。
つい先日プロモーションで来日していたし、近々Billboardでのライブも予定されている。
出来れば今年の東京ジャズとかで来日してくれるとうれしいなぁ。
まだ出演アーティスト調整中なので、是非検討して欲しい。
これからも彼らの活動に注目して行きたい。


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