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The Dio Years / Black Sabbath

2008-02-03 23:56:35 | Music
ROCK

昔よく聴いた曲を何かの拍子に思い出し、無性に聴きたくなることってありませんか?
先日ブラック・サバスのギタリスト、トニー・アイオミが、ゲスト出演していたTV番組を観て、久しぶりにブラック・サバスが聴きたくなった。

高校時代、アマチュア・バンドのライブを観に行った時にブラック・サバスのコピーをやっていたバンドがいた。
その時の曲がカッコ良くて、ブラック・サバスに興味を持つようになった。
確か、初期の名曲「N.I.B」や「アイアン・マン」なんかを演奏していた。
それがきっかけとなり、初期のアルバムを数枚買ってよく聴いていた。
バンドの世界観が悪魔や黒ミサだったりで、特にボーカルのオジー・オズボーンがおどろおどろしかった。
こういった世界観にはあまり興味は無かったが、ズシンと心をえぐるようなハード・ロックそのものは結構好きだった。

オジー・オズボーンがボーカルだった頃も好きだったが、元レインボーのロニー・ジェームス・ディオに変わってからリリースしたアルバム『ヘブン・アンド・ヘル』はかなりのお気に入りとなった。
それまでのおどろおどろしい路線から、ストレートでノリのいいヘビー・メタル・サウンドと変わっていた。
すっかり垢抜けたハードロックとなったが、彼ら独特の世界観はそのまま残っている。
賛否両論はあったが、個人的にはこれはこれでいいと思っていた。
このアルバムの中ではタイトル曲の「ヘブン・アンド・ヘル」が大好きだった。
スローテンポだが、印象的なヘビーなギターコードで始まる。
ベースが確実にリズムを刻みながら、緊張感みなぎる重苦しい雰囲気の中、ロニーのハイノート・ボーカルが絡んでくる。
クラシック音楽の雰囲気をどこかに漂わせながら、このペースは守られていく。
そしてエンディングに突入し、急にテンポが速くなり、クライマックスを迎える。
最後は打って変わったかのように、アコースティックギターの静かなアルペジオで幕を閉じる。
ブラック・サバスの中では一番好きな曲がこの曲で、当時ベースラインをコピーし、レコードに合わせてよく弾いていた。

あの曲が無性に聴きたくなり、アルバム『ヘブン・アンド・ヘル』を買い直そうと探していた時に、このアルバムを見つけた。
『ヘブン・アンド・ヘル』以降のロニー・ジェームス・ディオが在籍していた時代のベストアルバムだ。
『ヘブン・アンド・ヘル』に収録されていた好きだった何曲かは収録されているので、結局こちらを購入した。
ブラック・サバスは昨年、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラー、ロニー・ジェイムス・ディオ、ヴィニー・アピスの4名で、"ヘブン・アンド・ヘル"というバンド名で復活した。
それに合わせて発表されたベスト盤には復活メンバーで収録された新曲が3曲追加されている。
驚くべきは御歳65才になるロニーのボーカルだ。
ブラック・サバス加入から27年経っているが、伸びのある高音はほぼ昔のまんま。
最初に聴いた時は最近の収録曲とは全く気がつかなかった。
恐るべし、ロニー・ジェームス・ディオ!

久々に聴いたブラック・サバスに興奮したが、結局「ヘブン・アンド・ヘル」に匹敵するような曲は無かった。
でも、やっぱりこのバンドは偉大なヘビー・メタル・バンドだ。
今度はオジーが在籍していた初期の頃の曲を再び聴きたいと感じている。


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