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ツレがうつになりまして。

2011-10-10 21:22:09 | Movie
宮崎あおいと堺雅人が夫婦役で主演する『ツレがうつになりまして。』を観てきた。
うつ病になった夫と暖かく支える妻の夫婦愛を描いた映画だ。
このコンビといえば、そうNHKの大河『篤姫』で、篤姫と徳川家定で夫婦役を演じていましたね。
その二人がともすると暗くなりがちな、うつ病という現代の病に苦しむ夫と二人三脚で支える妻の姿を真摯に、なおかつちょっとコミカルに演じている。

原作は細川貂々の同名のベストセラーエッセイで、『陽はまた昇る』、『半落ち』の佐々部清監督がメガホンを取る。

そのあらすじを紹介すると・・・。

几帳面に仕事も家事もこなすサラリーマンの夫・高崎幹男(堺雅人)がある日突然、うつ病と診断される。
夫の変化に気づかなかった妻の晴子(宮崎あおい)は反省しつつ、ストレスの原因となった会社を辞めさせる。
夫は主夫となり、自宅で療養し、妻は夫を支えつつ、養うために漫画家である自分の新たな一歩を踏み出す。
一進一退の闘病生活の中で、この夫婦が見つけたものはなんだったのか?


うん、なかなか清清しく、優しい気持ちになれるいい映画でした。
映画の冒頭のシーンで、宮崎あおいが夫のことを「ツレ」と可愛く呼ぶ。
なるほどタイトルのツレは一般的な伴侶を指す代名詞である連れではなく、夫に対するニックネームだったのか。
この宮崎あおいが堺雅人を「ツレェー」と呼んだ瞬間、作品にスーっと引き込まれた。
伴侶のことをツレと呼ぶ夫婦が増えるかもしれない。

しかし、うつ病って、大変な病ですよ。
自分の周りで、また自分自身がいつかかるともわからない病気です。
そんな病気に真摯に向かっていて、なおかつ決して暗くならないのがいい。
うつ病を取り扱っていて、暗い作品だったら決して観たくはならない。

この作品が暗くならないのは原作によるところが大きいのかも知れないが、宮崎あおいという役者のキャラクターによるところも大きい。
『少年メリケンサック』の時もそうだったが、とっても明るく可愛い女性を演じるのがうまい!

そして堺雅人も神経質でうつ病に悩むツレをうまく演じている。
こういうちょっと線が細くクセあるキャラクターを演じることも多いけど、いい味だしてますね。
この夫婦のキャスティングが決まった時点で、この映画の成功は決まったようなものだ。

こういうほのぼのした映画って、やはり日本映画ならではって感じがする。
洋画のSFアクション大作を好んで観ていたが、気がつくと最近は邦画を見ている回数が増えているような気がする。
こういう作品をたくさん観たいなぁ。

さて、この映画、夫婦でも、恋人同士でみるのもいい大人の映画です。
とってもハードウォーミングで、観た後やさしい気持ちになれます。
とってもオススメの1本です。


映画『ツレがうつになりまして。』予告編



ツレがうつになりまして。 公式サイト


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