おやぢタイプ

音楽とマラソンと、時々、映画と府中

STEPS AHEAD LIVE IN TOKYO 1986

2010-09-12 18:11:24 | Music
JAZZ

先週、東京JAZZで渡辺香津美のTOCHIKA2010を観たので、その流れでヴィブラフォンプレーヤーのマイク・マイニエリが参加するSTEPS AHEADのライブDVD『STEPS AHEAD LIVE IN TOKYO 1986』を紹介しよう。
実は予習のつもりで渡辺香津美の『TO CHI CA』を買って聴いたら、プロデュースも手がけるマイク・マイニエリのソロが良かったので、彼が中核となっているSTEPS AHEADのライブ映像を見たくなった。
実は1986年彼らのライブを五反田の東京簡易保険ホールで観たことがある。
その後、この時のパフォーマンスはレーザーディスク(懐かしい!)のタイトルでリリースされた。
もともと好きなグループだったし、このツアー前にリリースされたアルバム『MAGNATIC』は最高にクールなアルバムだったので、プレーヤーも持ってないくせにこのディスクを購入してしまった。
結局、友人にダビングしてもらってビデオで観ていた。
この時のライブがDVDでリリースされていたハズなので、買い直しすることにした。
そして、冷えたビールを用意して、届いたディスクをDVDプレーヤーに入れ、ソファに座り、さあ始まるぞぁとテレビを見ていたが、どうも様子がおかしい・・・。
あれっと思い、パッケージを見直したら、届いたのはDVDではなくCDだった。
CD版が出ていたのをすっかり忘れていて、よく確認せずにオーダーしてしまったようだ。
これでは収拾がつかないので、改めてDVDを発注した。
まあ、CDはCDで持っていても問題ないし、と自分にいい聞かせた・・・。

ということでやっと届いたDVDをみる。
もちろん生でも観てたし、レーザーディスクでも観ていたので、久しぶりの映像だ。
このライブのひとつの見所は、saxのマイケル・ブレッカーのシンセサックス、スタイナーホーンでの演奏が観れるところだ。
なるほどこの音もマイケルが演奏していたのかと新しい発見がある。
他にもマイク・マイニエリもヴァイブの音にシンセを通しているし、かなりシンセサイザーを多用したサウンドになっている。
25年程前の音だが、今聴いてもエッジが効いてて非常にカッコいい。

特に1曲目の「BEIRUT」のオープニング。
サンプリングされたオーケストラヒットで始まり、スタイナーホーンを力強く演奏するマイケル・ブレッカーにとにかくシビれる。
テンションの高いアップテンポの曲で、躍動感のあるビートが特徴だ。
この曲はSTEPS AHEADの中でも特に気に入っている曲で、途中の転調するあたりも気持ちいい。
この曲、マイケルのソロもいいが、マイクのヴァイブソロも鳥肌もの。

他に3曲目の「セルフポートレート」も好きな曲だ。
こちらは一転して、シンセを使わないキレイなアコースティックなバラードだ。

CDとDVDを比較すると、DVDに収録されているマイケル・ブレッカーのシンセ・サックスを使ったEWIソロ、ベースのダリル・ジョーンズとドラムのスティーブ・スミスによるデュオ、マイク・マイニエリのソロなどはCDには収録されていない。
また、アンコールで演奏した「TRAINS」の「REPRISE」なども収録されていない。
マイケルのEWIソロなんて、視覚的には面白いパフォーマンスなので、このあたりはDVDならではとなる。
マイケル・ブレッカー亡き後、スタイナーホーンEWIを使うアーティストはあまりいない。
マイケルのテナーも大好きだが、EWIへの取り組みも非常に興味深く観ていた。
個人的には結構好きな楽器なので、ちょっと寂しい限りだ。
今度はSTEPS AHEADがまだSTEPSと名乗っていて、ストレートアヘッドなアコースティックジャズをやっていた頃の六本木ピットインでのライブアルバム『SMOKIN' IN THE PIT』でも久しぶりに聴いてみようかな。


お気に入り度: 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿