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FLASH BEST / capsule

2009-09-14 00:44:24 | Music
Electronica/Dance

capsuleのベストアルバム『FLASH BEST』がリリースされた。
過去に11枚、アルバムをリリースして、今回が初めてのベストアルバムとの事。
capsuleの作品は『Sugarless GIRL』と『MORE! MORE! MORE!』の割と最近の2枚を聴いたことがあるのみだ。
まだまだいろいろと聴いてみたかったので、本作リリース後、早速入手した。

DVD付の初回限定版を購入したが、パッケージがちょっと変わっている。
セルDVDのような縦長で、鏡面のような銀紙でコーティングされている。
本のように開くと左右にディスクが1枚づつ収納されているが、封印シールの扱いをどうしたらよいか、ちょっと悩んでしまった。
これも中田ヤスタカのデザインによるものらしい。
ライナーの二人のポートレートだが、これがまたなかなかいい写真だ。
中田ヤスタカは凛々しく、こしじまとしこはとてもキュートだ。
クレジットをみるとフォトグラファーも中田ヤスタカとクレジットされている。
楽曲だけでなく、ほとんどアルバム全体を彼が手がけているだなぁ。スゴイ!

CDには全部で14曲が収録されており、DVDには7曲のビデオクリップが収録されている。
CDを通して聴いてみて、現在と初期の頃の作品とでは全然音作りが違っていたことが分かった。
最近の作品はバリバリのテクノで、かなりとんがり系だが、初期の頃はPizzcato Fiveに近いサウンドデザインとなっている。
「レトロメモリー」なんて、特にそれっぽいサウンドだ。
これはこれで結構好きだが、同じアーティストによるものとは思えないくらいの差が感じられる。
収録されている曲で一番のお気に入りは「Starry Sky」と「Sugarless GIRL」だった。
これいずれも既に持っているアルバム『Sugarless GIRL』に収録されている曲だ。
そういう意味ではたまたま買ったアルバムだったが、正解だったかもしれない。
ただ他の曲もいずれも好きな感じだ。

エッジーな中田サウンドだが、"こしじまとしこ"の伸びやかなボーカルが入ると中和されてマイルドな感じがする。
ともすると無機的なサウンドになりがちなテクノだが、彼女のボーカルが入ると有機的に聞こえてくる。
たとえ、ボコーダーを通したエフェクト処理した声であってもだ。

また「グライダー」のように、Perfumeに提供しても、全く違和感がない感じの曲も数曲ある。
まあ、作詞、作曲がもちろん中田本人によるものなので、そういう曲があってもおかしくはないが・・・。

さて、DVDに収録されている作品に百瀬ヨシユキ監督、スタジオジブリがアニメーション製作している「ポータブル空港」、「space station No.9」、「空飛ぶ都市計画」の3曲がある。
今のテクノサウンドとジブリは合わない感じがするが、これらの楽曲は渋谷系オシャレサウンドの頃の楽曲のようだ。
いずれの作品も登場する女性がキュートでオシャレで、ショートアニメーション作品としても上質な作品だ。

このアルバムを聴いたり、観たりするだけで、capsuleというユニットの歴史を感じることが出来た。
ただここまでサウンドが変わっていたことには、正直ちょっと驚いた。
でもcapsuleが非常に魅力あるユニットである事を再認識できたアルバムでもある。
古くからのファンからすると、あの曲が入ってない!とか意見はいろいろとあると思うが、自分のような初心者にはうってつけのアルバムだと思う。
買うんだったら、DVD付の初回限定版をオススメします。


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