![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/52/1a5f2c5e781d639c540b308c29f35287.jpg)
今年も有楽町の国際フォーラムで開催された東京JAZZ 2009に行ってきた。
いつもはオープニングとなる金曜日の夜の公演を見ていたが、今年選んだのは9月5日(土)13:00~の回で、"Groove"というタイトルがついている。
この日の内容は「JAZZファンからフュージョン、ブルース&ゴスペル、ファンク、ラテン、スカまでジャンルを越えてグルーブ!」ということらしい。
出演アーティストは以下の通り。
- 神保彰 featuring エイブラハム・ラボリエム、オトマロ・ルイーズ、リー・リトナー(スペシャルゲスト)
- ジョン・スコフィールド and the Piety Street Band
- 東京スカパラダイスオーケストラ
- ジョージ・クリントン & PALIAMENT/FUNKADELIC
開演前にもホールの外でライブが繰り広げられているようなので、早めに出かけた。
東京国際フォーラムに着くと地上広場にはたくさんの移動販売車の屋台が出ていた。
国際色豊かなフードをそれぞれ販売していて、見ているだけでも楽しい。
これは「ネオ屋台村スーパーナイト 東京JAZZ CIRCUIT 2009」という関連イベントの一環のようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/88/8a0ec7c516229cdaa4e4e2ab53757501.jpg)
そしてこの日は野外ステージで、「DUTCH JAZZ GARDEN」と銘打って、オランダのアーティストによる演奏が繰り広げられていた。
これはオランダと日本が通商を開始してから400年経った記念というかなり強引な感じがするアニバーサリーイベントだ。
どうりで販売しているビールはハイネケン・オンリーな訳だ。
このライブは無料で聴けるもので、ホールでのイベント開演前だけでなく、開演中も何組かのアーティストのステージがプログラムされている。
自分が観たのは女性サックスプレーヤーが率いるカルテットのアコースティックジャズだった。
このグループ、ティネカ・ポスマ・カルテットというらしい。
30分程のステージだったが、彼女の演奏が結構良くて、つい聴き入ってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/2b/418d41806c23724da3f4e5a7140ded9f.jpg)
脇のテントでは東京JAZZ出演アーティストのCDが販売されていたが、こちらの野外ステージに出演しているアーティストのCDもあり、ライブ終了後にサイン会も行っていた。
東京JAZZのメインとなるステージ自体は屋内ホールで開催されるイベントなので、公演中はビールとか飲めない。
ただこういった関連イベントで、屋台フードに舌鼓を打ち、ビールを飲みながら、素晴らしい演奏を聴くという楽しみ方もあることがわかった。
無料のイベントなので、チケットを持っていない人も楽しめる。
来年もこういったイベントが開催されることを期待しよう!
さて、開演時間が近づいてきたので会場のホールAに移動した。
この日のステージはほぼ定刻通りに始まった。
最初はドラマーの神保彰が率いるカルテットのステージからだ。
神保彰はフュージョングループ、カシオペアのドラマーだった人だ。
スペシャルゲストのりー・リトナーは最初の曲から参加していた。
二人の共演は1992年にリリースされたカシオペアのアルバム『4 x 4』以来との事。
そういえば、俺、このLP持ってたなぁ。 あのアルバム以来なのか・・・。
ステージは予想通りのフュージョンサウンドだった。
神保彰は難しいリズムやリフを表情ひとつ変えずに、ニコニコしながら刻んでいく。
とっても爽やかで、フュージョンドラムの貴公子という感じだ。
そして最後に演奏した曲はカシオペア時代の『4 x 4』に収録されていた名曲「ミッドマンハッタン」だった。
おお、ちょー懐かしい! 何かうれしい!
カシオペアを好んで聴いていた人は、みんなそう思ったに違いない。
しかし、この爽やかな風はやがて打ち消されることとなる・・・。
次のステージはギタリスト、ジョン・スコフィールドが率いるブルースバンドだった。
ジョン・スコといえば、どうしてもマイルス・バンドの頃のイメージが強い。
マイク・スターンと共にブルージーでロックなディストーションサウンドで、復帰後のマイルスサウンドを支えていた。
ところがふたを開けてみると今回のサウンドはホンキートンクなブルースで、全面的にボーカルがフューチャーされていた。
ゴスペルチックな要素も多く、ジーザスがどうのという曲もあった。
あまり刺激のないピースフルなサウンドだ。
しかし、このピースフルな雰囲気もやがて打ち消されることとなる・・・。
そして3つ目のステージが東京スカパラダイスオーケストラ!
実はスカパラが観たくて、この日のステージを選んだようなものだ。
以前の東京JAZZのアンケートで、出演して欲しいアーティストとして、「スカパラ!」と書いたこともある。
休憩時間に行われるステージのセッティングは、他のアーティストとは違いかなり入念でかなり騒がしいものだった。
なんたって人数も多いしな。
そして始まったスカパラのステージは最初から全開フルスロットル!
やっぱ、スカパラサウンドって、ダンス音楽なんだよね。
立って踊りだす人も多い。
しかし、スカパラ的には野外フェスなんかが似合うわけで、こういった備え付けのシートがあるホールではやり辛いかもな?
客層もいつもと違うだろうし・・・。
しかしそんな事はお構い無しに、ピンクのスーツで決めたちょい悪おやぢ達のはじけたステージは進んでいく。
いやぁー、やっぱりスカパラ、最高です。
出来れば野外でまた観たい!
そして休憩を挟んでトリのジョージ・クリントンのステージとなった。
はっきり言って、この人、どんな人なのか、全く知らない。
しかし、彼らのステージが始まる前から、なんかザワザワしていて、今までとは明らかに雰囲気が違う。
そして彼らが登場して、演奏が始まるとみんな一斉に立ち始めた。
スカパラの時に立ってなかった人達が立っている!?
音楽そのものは思いっきり重厚感のあるファンクビートで結構好きな感じだ。
ビートが良かったのと、前が席の人々が立って全くステージが見えなくなったのもあって自分も立った。
そこで目にしたステージは明らかにヤバイ感じだった。
何色ものカラフルなエクステをつけたジョージ・クリントン本人。
かなりヤバそうなおやぢです。
十数名いるステージ上には、他にもヤバそうな人ばっかり。
特に目を疑ったのはオムツを着けた裸の黒人が、ギターかベースを弾いていた!?こと。
なんか白のブリーフのようにも見えなくはないが、いずれにしろ異様だ。
他にもウエディングドレスのような、イスラムの衣装のようなものを着ている人もいる。
全身白の衣装に包まれて、深い帽子を更に深く被って顔が全く見えない人もいる。
ドラマーはパーカーのフードを被りながら、演奏している。
他にもダンサーだか、コーラスだか分からない人達がたくさんいる。
ジョージ・クリントンは時々ボーカルをしているが、他にもリードボーカルをする人がいる。
ジョージ・クリントン自身はブードゥー系宗教の教祖のようなカリスマ的な気配を持っている。
なんか笑うしかないくらいの危険なヤバさがぷんぷんしている。
だがサウンドはヘビーで、引っ張るようなビートがかなりファンクで、なかなかいい。
シンセのソロもメチャカッコ良かったです。
さて、この人達、何者か調べたところ、パーラメントとファンカデリックは70年代のファンク/ブラックロックの潮流となったグループで、これらのPファンクの創始者がジョージ・クリントンのようだ。
もちろん知る人ぞ知る超有名人で、自分が知らなかっただけだ。
うーん、不覚だった。まだ修行が足りんなぁ。
演奏が終わってホール内が明るくなると、周りにいたピュアなジャズ好きそうな感じの夫婦や男性グループはみんないなくなっていた。
きっとあきれて出て行ったのだろう。
自分は?というと、帰りにDVD買っちゃうくらいの気に入り様。
今日は面白い音楽と知り合えたのが最高の収穫でした。
いつもはオープニングとなる金曜日の夜の公演を見ていたが、今年選んだのは9月5日(土)13:00~の回で、"Groove"というタイトルがついている。
この日の内容は「JAZZファンからフュージョン、ブルース&ゴスペル、ファンク、ラテン、スカまでジャンルを越えてグルーブ!」ということらしい。
出演アーティストは以下の通り。
- 神保彰 featuring エイブラハム・ラボリエム、オトマロ・ルイーズ、リー・リトナー(スペシャルゲスト)
- ジョン・スコフィールド and the Piety Street Band
- 東京スカパラダイスオーケストラ
- ジョージ・クリントン & PALIAMENT/FUNKADELIC
開演前にもホールの外でライブが繰り広げられているようなので、早めに出かけた。
東京国際フォーラムに着くと地上広場にはたくさんの移動販売車の屋台が出ていた。
国際色豊かなフードをそれぞれ販売していて、見ているだけでも楽しい。
これは「ネオ屋台村スーパーナイト 東京JAZZ CIRCUIT 2009」という関連イベントの一環のようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/88/8a0ec7c516229cdaa4e4e2ab53757501.jpg)
そしてこの日は野外ステージで、「DUTCH JAZZ GARDEN」と銘打って、オランダのアーティストによる演奏が繰り広げられていた。
これはオランダと日本が通商を開始してから400年経った記念というかなり強引な感じがするアニバーサリーイベントだ。
どうりで販売しているビールはハイネケン・オンリーな訳だ。
このライブは無料で聴けるもので、ホールでのイベント開演前だけでなく、開演中も何組かのアーティストのステージがプログラムされている。
自分が観たのは女性サックスプレーヤーが率いるカルテットのアコースティックジャズだった。
このグループ、ティネカ・ポスマ・カルテットというらしい。
30分程のステージだったが、彼女の演奏が結構良くて、つい聴き入ってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/2b/418d41806c23724da3f4e5a7140ded9f.jpg)
脇のテントでは東京JAZZ出演アーティストのCDが販売されていたが、こちらの野外ステージに出演しているアーティストのCDもあり、ライブ終了後にサイン会も行っていた。
東京JAZZのメインとなるステージ自体は屋内ホールで開催されるイベントなので、公演中はビールとか飲めない。
ただこういった関連イベントで、屋台フードに舌鼓を打ち、ビールを飲みながら、素晴らしい演奏を聴くという楽しみ方もあることがわかった。
無料のイベントなので、チケットを持っていない人も楽しめる。
来年もこういったイベントが開催されることを期待しよう!
さて、開演時間が近づいてきたので会場のホールAに移動した。
この日のステージはほぼ定刻通りに始まった。
最初はドラマーの神保彰が率いるカルテットのステージからだ。
神保彰はフュージョングループ、カシオペアのドラマーだった人だ。
スペシャルゲストのりー・リトナーは最初の曲から参加していた。
二人の共演は1992年にリリースされたカシオペアのアルバム『4 x 4』以来との事。
そういえば、俺、このLP持ってたなぁ。 あのアルバム以来なのか・・・。
ステージは予想通りのフュージョンサウンドだった。
神保彰は難しいリズムやリフを表情ひとつ変えずに、ニコニコしながら刻んでいく。
とっても爽やかで、フュージョンドラムの貴公子という感じだ。
そして最後に演奏した曲はカシオペア時代の『4 x 4』に収録されていた名曲「ミッドマンハッタン」だった。
おお、ちょー懐かしい! 何かうれしい!
カシオペアを好んで聴いていた人は、みんなそう思ったに違いない。
しかし、この爽やかな風はやがて打ち消されることとなる・・・。
次のステージはギタリスト、ジョン・スコフィールドが率いるブルースバンドだった。
ジョン・スコといえば、どうしてもマイルス・バンドの頃のイメージが強い。
マイク・スターンと共にブルージーでロックなディストーションサウンドで、復帰後のマイルスサウンドを支えていた。
ところがふたを開けてみると今回のサウンドはホンキートンクなブルースで、全面的にボーカルがフューチャーされていた。
ゴスペルチックな要素も多く、ジーザスがどうのという曲もあった。
あまり刺激のないピースフルなサウンドだ。
しかし、このピースフルな雰囲気もやがて打ち消されることとなる・・・。
そして3つ目のステージが東京スカパラダイスオーケストラ!
実はスカパラが観たくて、この日のステージを選んだようなものだ。
以前の東京JAZZのアンケートで、出演して欲しいアーティストとして、「スカパラ!」と書いたこともある。
休憩時間に行われるステージのセッティングは、他のアーティストとは違いかなり入念でかなり騒がしいものだった。
なんたって人数も多いしな。
そして始まったスカパラのステージは最初から全開フルスロットル!
やっぱ、スカパラサウンドって、ダンス音楽なんだよね。
立って踊りだす人も多い。
しかし、スカパラ的には野外フェスなんかが似合うわけで、こういった備え付けのシートがあるホールではやり辛いかもな?
客層もいつもと違うだろうし・・・。
しかしそんな事はお構い無しに、ピンクのスーツで決めたちょい悪おやぢ達のはじけたステージは進んでいく。
いやぁー、やっぱりスカパラ、最高です。
出来れば野外でまた観たい!
そして休憩を挟んでトリのジョージ・クリントンのステージとなった。
はっきり言って、この人、どんな人なのか、全く知らない。
しかし、彼らのステージが始まる前から、なんかザワザワしていて、今までとは明らかに雰囲気が違う。
そして彼らが登場して、演奏が始まるとみんな一斉に立ち始めた。
スカパラの時に立ってなかった人達が立っている!?
音楽そのものは思いっきり重厚感のあるファンクビートで結構好きな感じだ。
ビートが良かったのと、前が席の人々が立って全くステージが見えなくなったのもあって自分も立った。
そこで目にしたステージは明らかにヤバイ感じだった。
何色ものカラフルなエクステをつけたジョージ・クリントン本人。
かなりヤバそうなおやぢです。
十数名いるステージ上には、他にもヤバそうな人ばっかり。
特に目を疑ったのはオムツを着けた裸の黒人が、ギターかベースを弾いていた!?こと。
なんか白のブリーフのようにも見えなくはないが、いずれにしろ異様だ。
他にもウエディングドレスのような、イスラムの衣装のようなものを着ている人もいる。
全身白の衣装に包まれて、深い帽子を更に深く被って顔が全く見えない人もいる。
ドラマーはパーカーのフードを被りながら、演奏している。
他にもダンサーだか、コーラスだか分からない人達がたくさんいる。
ジョージ・クリントンは時々ボーカルをしているが、他にもリードボーカルをする人がいる。
ジョージ・クリントン自身はブードゥー系宗教の教祖のようなカリスマ的な気配を持っている。
なんか笑うしかないくらいの危険なヤバさがぷんぷんしている。
だがサウンドはヘビーで、引っ張るようなビートがかなりファンクで、なかなかいい。
シンセのソロもメチャカッコ良かったです。
さて、この人達、何者か調べたところ、パーラメントとファンカデリックは70年代のファンク/ブラックロックの潮流となったグループで、これらのPファンクの創始者がジョージ・クリントンのようだ。
もちろん知る人ぞ知る超有名人で、自分が知らなかっただけだ。
うーん、不覚だった。まだ修行が足りんなぁ。
演奏が終わってホール内が明るくなると、周りにいたピュアなジャズ好きそうな感じの夫婦や男性グループはみんないなくなっていた。
きっとあきれて出て行ったのだろう。
自分は?というと、帰りにDVD買っちゃうくらいの気に入り様。
今日は面白い音楽と知り合えたのが最高の収穫でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます