縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

ガザでなにが起きているのか?・・・中東問題の入門書「ぼくの村は壁で囲まれた」

2023年10月18日 07時54分06秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
この数日、ガザでおきていることに心を痛めている。ハマスがどうのという前に、イスラエル建国の経緯とアラブ諸国の関係を調べよう。
中東問題の初心者なら、発端を描いた「アラビアのロレンス」を観れば、たくさん疑問が湧いてくるだろう。
「オマールの壁」「パラダイス・ナウ」「ガザの美容院」はパレスチナ人が置かれた過酷な状況を描いた映画。
日常的に戦闘状態となるガザの美容室に集まる女たちの本音を描いた映画
第一次世界大戦までは仲良く暮らしていたパレスチナ人とイスラエル人の分断、そして和解を描いた映画
イスラエル人にもパレスチナ人に心を寄せる映画人がいて、「ゼロ・タウン」という名作がある。
もっと興味をもったら、「ぼくの村は壁で囲まれた」を読んでください。バイアスのない態度で公平に取材され、誰にでもわかるように書かれた入門書。
 
こういったことを知らないと、悪いのはイスラム過激派とする情報ばかりを鵜呑みにしてしまうヨ。
 
 
 

塩の伝道師からおしえてもらった塩の湿気どめは米よりマカロニ!・・・笹川流れの「白いダイヤ」

2023年10月17日 07時38分02秒 | 旅先にて
「食卓塩の湿気どめにはマカロニがいい。米をいれる人は多いけど、米が崩れちゃうから。」
北海道旅の帰りに日本海沿いを南下して、山形から新潟にはいってすぐの笹川流れで海塩を製造販売していいる富樫さんの「白いダイヤ」に寄って教えてもらった。
「海のヒスイロード検証実験航海」の時に知遇を得てからのお付き合いになるのだけど、富樫さんの話しは我が意を得たりと膝をうつことが多い。
海水を煮詰めるただけのシンプルな塩、さらに手間暇をかけて甘味を感じる塩など品ぞろえが豊富で、そのストイックな追求に「塩の伝道師」と呼ばせてもらっている。分野はちがっても同志と呼べるひと。
 
生野菜は「白いダイヤ」をふりかけるだけでいい。美味いのだ。通販もやっているので、食ってみたかったら「白いダイヤ」で検索してみるといい。
 
 

笑って泣いて仏教を学べる「節談説教」が糸魚川で開催!・・・仏教エンターテーメント

2023年10月16日 07時22分14秒 | 糸魚川自慢
原石の仕入れとヒスイ加工遺跡の調査で北海道と東北を旅行していたのでご無沙汰の投稿。
 
大衆演芸の研究家でもあった俳優の小沢昭一さんが、北陸地方で発達した浄土真宗の節談説教(ふしだんせっきょう)が浪曲(浪花節)の源流のひとつではないかと著作とCDに遺しています。
檀家寺の住職にCDをお貸ししたところ、非常に面白いと糸魚川で節談説教が聴けることになりました。
折伏や説教ではなく身の回りのできごとを語り、語りがいつしか節(メロデイ)になり、誰にでもわかりやすく仏法を語る仏教エンターテーメントであり、かっては庶民の娯楽のひとつでした。
 
笑いがいつしか涙にかわり、ごく自然に敬虔な気持ちとなるのが、じつに日本の宗教らしくて佳いのです。
平日ですが入場無料・事前申し込み無しで聴くことができますので、ご興味があったら是非ともご参会ください。
 
往時の風習を再現したウケ狙いで、私と叔父がお布施を集めるザルを持って歩いて周りますが、あくまでも余興であって入場無料です。もちろんお賽銭やお布施は自由意志です。
 
 

音が神を連れてくるから「訪れる」説・・・「奴奈川姫と日本一の大ウス祭り」

2023年10月01日 18時43分46秒 | ぬなかわ姫
「奴奈川姫と日本一の大ウス祭り」のヌナカワ姫コスプレコンテストに勇んで応募した友人2名だが、古代風首飾り・三環鈴・銅鐸を持参した本気さに事務局が恐れをなしたのか、行列要員にまわされた模様・・・本当は他に申込がなかったのだそうだw
しかも「気分はヌナカワ姫様💛」の友人たちに貸与された衣装は、美豆良(みずら・上古の男性の髪形)を模したカツラと男性用衣装ではないか!お似合いですけどぉ・・・便所の前にて撮影( ´艸`)
ヌナカワ姫コスプレのつもりで用意した古代風首飾り「ぬなかわ姫」・・・主役より目立ってはいけないw
親し気に古代人から声をかけられたら、昵懇をいただいているKさんだった。美豆良のカツラは、黒いカチューシャの端っこに毛糸を巻いた髷をつけてあり、100均で揃う素材ばかりのグッドジョブだ。
祭りのはじめに神主の祝詞奏上と玉串奉納の儀が厳かに執り行われる本格的な幕開けで、歌劇の様式で式次第が進行。
糸魚川に芸達者な人がいることや、準備に一年かけたという関係者の本気に驚ろく。
翠の羽根をつけたヒスイの精を先頭に、友人が三環鈴と銅鐸を鳴らしながらヌナカワ姫一行の入場。
 
「訪れる」とは「音が神を連れてくる」を原義とする説があるから、友人たちはヌナカワ姫命の入場に相応しい重要な役割を与えられたことになるし、ちゃんとアナウンスもしてくれた。
 
糸魚川の「けんか祭り」の行列では、口をパカパカ打ち鳴らす獅子(地元では浄魔と書いてジョウバと呼ぶ)が破邪を担って先駆けして、次いで錫杖を打ち鳴らす露払いが神の到来を告げてあるくのだから、日本の祭りで音と神はセットが伝統。
奈良の天河弁財天の三環鈴をモデルにした複製。作者は勾玉の注文をいただいた考古学者。
 
もっとも三環鈴は古墳時代中期の遺物だし、新潟県内からの銅鐸の出土もないのでヌナカワ姫は知る由もなかったであろうが、おそらく日本での銅鐸の役割は、稲作の予祝儀礼でつかわれた祭器とおもわれまするぞよ。
ぬなかわヒスイ工房の銅鐸は舌(ゼツ)がヒスイ勾玉の特製。
 
そしてヌナカワ姫の母神の名は黒姫で、ヌナカワ姫が黒姫を襲名していたような口碑がある。黒姫の黒とは色にあらず、古語で田の畔(アゼ)をあらわすクロではなかったか?これが山田説。
 
すなわち黒姫ならびにヌナカワ姫は、豊年豊作を祈る巫女であったのである・・・かも知れないようw