えぇ、またUchawi関係のお話ですが、何か。
以下は友達から聞いたお話。残しておきたいのでここに書いておくだけ~
ムガンガは何か。そう、そう、前も書いたかもしれないけど「伝統医師」のこと。
ここタンザニアではまだまだ普通の「医師」より「伝統医師」の方が指示を受ける率が高い。
特にマサシのある南東部ではムガンガの話はごく普通。
例えば隣のママが左足を痛め、パンパンに腫れ上がっていた時のこと。
ちゃ「ママ、そりゃまずいよ、明日病院いってきなよ」
マ「大丈夫、近くのムガンガに診て貰うから。
病院なんて待たされるだけ待たされて、診察料も高いし嫌よ。」
ちゃ「えー、大丈夫なの?」
・・・翌日・・・
ちゃ「あら、腫れはどうなったの?」
マ「昨日言った通り、ムガンガのところに行ったわ。ここと、ここ(傷口を指しながら)ナイフで腫れてるとこ切ってもらったら
黒い血がどっぷり出て、で、ほら、この通り腫れもひいたし治ったわよ」
ちゃ「それって麻酔は?」
マ「無いわよ」
ちゃ「あんなに大きく腫れていたのに・・・」
また別の友達の話。
友「ちゃげ、咳止まらないから明日ムガンガのとこいってくるよ」
ちゃ「何をするの?」
友「喉ちんこを切ってもらうんだ。ほら、見て、長いから切ってもらわないとダメなんだよ」
ちゃ「はぁ?そんなんで咳止まるわけないじゃん。それに喉ちんこ切るって。。ちょいと、やめなよ兄貴。死ぬよ」
友「大丈夫。明日行ってきたら見せるからまたおいでよ」
・・・翌日・・・
友「ちゃげ、ほら見て」
ちゃ「どれ?うわー本当だ!!短くなってる!!・・・何で切ったの?(恐る恐る聞いてみた)」
友「剃刀の刃だよ」
ちゃ「・・あ・・そうですか」
と、こんな感じ。2つ目の喉ちんこを切る話は結構普通のことらしく、病院でやってくれないから
ムガンガに診てもらい切って貰う方が確実で早くて安くて安全という話も聞く。
この喉ちんこ切りについて詳しく聞いたところ、本当に一瞬で切ってしまうわけだけど
(スパッと切って、切った喉ちんこを外に出す感じ)
万が一ムガンガが間違って切った喉ちんこを体内に残してしまった場合、患者は死んでしまうらしい。
本当、これ大丈夫なのが恐ろしいな。
ムガンガについては以下こんなのを聞きました。
・ムガンガは鶏をチンジャし、マジナイを唱え、その血を飲む。
・伝統的な薬はあるのは確かだけど、その効果を得るためには、例えば夜中にお墓にいって棺桶からお骨を取る、とか命令される。とにかく効果を得るためには相当大変らしい。
・好きな女の子にホレ薬を飲ませたい場合、彼女の髪の毛と爪を持ってこいと言われる。
でも、女の子は本人のことを好きではない。髪はなんとかなりそうだけど、どうやって爪を持ってくる?
・患者が外国人なら尚更。効果を出すために、夜中海に行って一人で泳がなくてはならない、などなど。
またこれらがウチャウイパワー↓
・ニゥンゴ(お米に混ざっている石をとるザルのこと)が空飛んでそれに人間を100人乗っけて飛ばす。
・最近ので噂で持ち越したのは、ムトワラである白人が呪をかけられた話。
その白人は気づいたらヤシの木(相当高い)の上で寝ていたんだとか、これよくある呪術のお話。
まぁ、日本でも陰陽師あら霊のうし?やらいるし、世界では人間の力を越えた何かがあるんだよね。
実は隣のお父さんのお兄さんはムガンガであることを先日知った。
結構身近にいるもんですな。
(カンズーは普通は白いのを着る。だけど、彼は赤色のカンズーに、黒いズボンをはく。これがムガンガの証らしい)
そうそう、こんな話を聞く機会があったのでちょこっと紹介。
タンザニア北部A村の話。そこでは川で魚が沢山獲れると聞いた男ははるか遠くの村から
わざわざそのA村に来るようになった。A村の人々は彼を大歓迎し、男の人柄が良かったためか仲良く暮らすようになった。
ある時村人はその男の姿が最近見えなくなっていることに気づく。これはおかしいと思い、毎日のように
魚を獲りに行っては村で売ってた彼のことだからまた川にいったのだろう、と村人は彼を探しに出かける。
川へ着くと村人は怖くなった。不思議なことに、男の着ていただろう服だけが見つかり、本人は探せなかったのだ。
村の人々は悪魔の呪だと信じた。その後、その川には一匹のカバが住むようになる。
村の人々はこのカバこそがあの男なんだというようになった(この川には魚しか住んでおらず、
他の等物は住んでいないため)。
それから現在に至るまで、この川へたどり着きたいならば、ンゴマで踊りながら
このカバに「すみません、ここの道を通るだけです。どうか食べないで下さい」
とお祈りしないといけない。さもなくば、無数のカバに食い殺される、というもの。
なんと、このカバたちは人間と話ができるんだそうだ。やはりあの男なのか。。
またある話。これはお隣のママのの話。
ママ住んでいた村では、こんな話が現実にあった。
ある男女の話。女は旦那に一生愛し続けてほしいとムガンガに会いに行き、ホレ薬を貰った。
タンザニアの一般家庭では、浴びるための水は女が準備する。
女はそれにホレ薬を入れて旦那に渡した。
なんと、旦那が水を浴びると、どうしたことか、足の先から首まで(頭を除いて)
皮膚が硬くなりまるで蛇のようになってしまった。
「うわーーーーーーーーーー!」
男が外に出るとこの世のものではないそれを見た村人たちは恐ろしくなりすぐに警察を呼び、
彼は逮捕、連行されてしまった。「Mimi ni mtu! Msinikamate(捕まえるな!俺は人間だ~!」と叫びながら。
なんかまとまりのない文章ですが、やっぱ世の中色々あるのね!今度はもっと話を聞きに直接ウチャウィをみてみたいものです。
先日村で仕事をした帰りに見せて貰ったムガンガの家
玄関にアーチが飾ってあるのがここにはムガンガがいるよ、という意味