今日は天皇誕生日ですが、我が家にとっては、愛犬「ルーク」の誕生日でもあります。
とはいってもルークは、動物保護団体から譲り受けた「元、虐待犬」で、正しい誕生日というのは不明です。
最初の飼い主は、おそらく虐待目的で飼育していたのでしょう。ルークは幼犬のうちに声帯を裂かれて、声を出すことができません。飼い主が飼育を放棄して、保健所に送られたところを、ある動物団体が保護しました。その団体が里親を探しているところでルークに出会いました。
それが2003年の12月23日でした。その時点では満1歳くらいだったかもしれません。すでに成犬といっても良い段階でしたが、今よりもずっとか細い体型で、怯えたような目つきで、何事にも遠慮がちな行動ばかりでした。
本当に安住の地なのか?
彼には不安がいっぱいだったと思います。
我が家の仔になったのを確信したのは、それから暫く経った寒い冬の夜でした。
所用があって帰宅が深夜になってしまい、ルークも相当に不安がっていると心配していましたが、帰宅した私たちを迎え入れたルークは、畳の上で仁王立ちのまま失禁してしまいました。
一人ぼっちで外部からの物音に怯えながら数時間を耐え、一緒に居るべき私たちが帰ってきたことへの安堵感から起きてしまったことだと思います。
そんなに一人でいるのが怖かったのか...寂しい想いをさせてしまい、すまない気持ちと、感情をオープンにしてくれた証であるとも思えました。
それ以後のルークは、どこに行くにも一緒。いろいろなところに出かけました。
これは埼玉県・日高市の巾着田というところです。昨年の春でした。
いろいろな景色も見せたいし、いろいろな物事に興味をもって欲しいと想っています。自分以外の生き物に接することも、この頃には物怖じしなくなっていました。
それでも、人間より更に大きな馬が間近に迫ると、どうにも逃げ腰になってしまいます。馬の方がルークに興味津々でした。
心と身体に負った傷のせいか、ルークはハンディキャップを持つ人の気持ちが分かるのではないか?と思える出来事もありました。
ある日のいつもの散歩の帰り道で、脳性麻痺と思われる、車椅子で移動している方と交差点で一緒に信号待ちをしているとき、その方がルークに声をかけてきました。犬がお好きなのでしょう。
呼ばれたルークが次にとった行動は、普段のルークを知る者にとっては驚くべきものでした。
ルークはその方が懸命に差し出す手を舐め始めました。
家族以外の人に積極的に近づくことはもちろん、愛情表現のような行動をとることは滅多にありません。初めて会った方に、そのような行動をとったのは、健常な方とは違う、精一杯差し伸べた手に込めた気持ちが分かっていたのかもしれません。
「ルーク」という名前には、ある想いを込めました。詳しくは過去の記事に書きましたが、声を出せなくても、様々な方法で感情表現ができ、感性が豊かな仔になって欲しいと願ってつけた名前です。
その願いを越えて、私たちだけではなく、出会った人たちも幸せにしてくれるような、そんな仔に育ってくれています。
恐らく今は6歳から7歳前後になったルークは、食が以前よりも細くなってきたようです。人間でいえば中年の域に入ったのかもしれません。それでも元気な様子は変わりません。これからもいろいろなところに一緒に出かけ、いろいろな人たちとも出会い、幸せな一生を送らせてあげたいと願っています。
これからもパパママにいっぱい甘えて、そして回りの人々もいっぱい癒してくださいませ。。それがルーちゃんの使命ですよ。
区役所の予防接種のおはがきに犬種の欄がありますね。
ミクはその他と書いてありました。。
おかしいからたまにミクにあなたその他ちゃんなんだとか言っちゃいます。愛をこめて。
ルーちゃん、、少しでも長くパパママのところにいてちょうだいね。うちの仔たちも頑張りますよ。
おめでとうございます。
お誕生日がわからない仔は、どこかでお誕生日を決めなければならない。
ちょっと悲しい作業。
でもやっぱりお誕生日は、普通にお祝いしたいですよね。
ルークはとても感情表現が豊かな仔だと思います。人の悲しみにも、喜びにも敏感に反応している、不思議な仔。
でも、私は、ちょっぴりワガママを言っているルークが好きです。
普通のワンコらしく、甘えているルークが可愛いです。
これからもパパ・ママから一杯愛情を貰って、そして私たちにも沢山の癒しを分けてちょうだいね。
「その他」の犬種というのは、身体が丈夫な仔が多いようですね。
この5年間、ルークも大きい病気などせず、動物病院のお世話になることは、滅多にありませんでした。
犬の寿命はヒトよりも短いのは当たり前と分かっていても、一日でも長く一緒に居たいという気持ちは強いですね。
ルークには、のんびりでいいから、ずっと一緒に居てほしいと思うばかりです。
ルークには、他家の人やワンコに対しては臆病な分、自宅ではワガママ放題でもいいのに...と思います。
5年という時間もアっという間でした。この間に父が亡くなり、母が亡くなり、家族が減ってしまいました。
ルークは今やかけがえの無い家族の一員です。
嬉しいことも、悲しいことも一緒に感じあっていきたいと思っています。
このお留守番エピソード、初めて聞かせてもらいました。
寂しい思いをさせてしまったとはいえ、ルークが素直にその感情を表してくれた事に対するnon_Bさんの喜びと感動の原点がこの日だったということに、チビタンママも深く感動しました。
そして、この日を境にルークは真実non_Bさんのお家の子になったのですね。
ルークが室内で排泄したのは、この1回限りです。
雄犬は、後ろ足を上げて排尿するのが普通の姿ですが、このときの彼の姿勢は仁王立ち、というか固まっていました。
表情は口を結んで私たちを凝視していましたが、もう一人じゃないと分かった嬉しさが伝わってきて、今でも忘れられません。
今のルークは、すっかり安心しきっていますから、数時間の留守番も安心して任せられるようになりました♪
ルークは、すっかり家族の一員に落ち着いてます♪
こちらが嬉しいことがあって笑っていると、彼も嬉しそう、逆にイライラすれば彼も心配するという様に、何でも気持ちが通じてしまいますね♪