雑種犬のことを“Mix”と呼ぶようになったのはいつ頃からでしょうか?犬を飼っている人たちの間では、もう当たり前な呼び方になっていると思います。
純血種であろうが複数の系統が混ざっていようが同じ生き物です。そして一緒に暮らしている飼主は、家族として彼等に接しています。
私の愛犬ルークは、私に嫌なことがあれば、私をじっとみつめて心配そうな表情を見せます。
私が何かに怒っているときは、私をなだめたり、どうしてよいか分からずオロオロしたり、不安に感じて私に「抱っこ」をせがんだりします。
家族として一緒に過ごしていると、犬も人の心を読み取るような、不思議な感性を持つのかもしれません。
嬉しいことも嫌なことも一緒に感じて暮らしているルークは大切な存在です。
今回は2年前にルークに関して書いた稿の再掲です。
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私の愛犬の名前は「ルーク(Luke)」といいます。
雑種犬で、現在6歳前後と思われます。「思われる」というのは、2004年の暮れに、ある動物保護団体から成犬になってからの状態で譲り受けたため、正確な年齢が分からないからです。
その動物保護団体が保護する前は、某所の動物保護センターのような所で保護されていたようで、そのまま「保護センター」にいたら、最終的には「処分」されてしまう運命だったのでしょうが、幸い非営利の民間動物保護団体に保護されて、その団体が飼い主を募集しているところを知って、譲り受けることになった次第です。
動物保護団体で暮らしているときは「チャーミー」と名付けられていました。譲り受けた後、自由に名前をつけてもかまわないとのことだったので、新たな名前を考えた結果、「ルーク(Luke)」と名付けました。
ルークは幼犬の頃、当時の飼主に虐待を受けていた形跡があり、後ろ足の成長が遅れていたり、(一緒に過ごし始めた頃は)私が座っている足を組み替えたりするとビクビクしたり(これは人の足で蹴られた経験があるように見えました)、怯えたような表情を見せることが多々ありました。
そして、最大の虐待が「声帯を切られた」ことです。恐らく当時の飼主が、吠えることを抑えるために施したものだと思います。声帯を切るという行為は、獣医が行う場合もありますが、虐待目的に飼われていたとしたら、飼主自身が割り箸のようなものを喉に突き刺し、無理やりに切ってしまった可能性もあります。
声を失った仔に、感性豊かで、声は無くてもいろんな術で感情を表せるようになって欲しいと願い、好きなミュージシャンの名前をつけました。
それが「ルーク(Luke)」です。“Luke”はギタリストの“Steve Lukather”の愛称、このブログでも彼の名前を出した稿を数回書きましたが、私が大好きなギタリストです。
穏やかな楽曲でも激しい楽曲でも、華やかにも優しくにも、魔法のようにギターを操る彼にあやかって、この仔にも豊かな感性を持って欲しいと願いました。
そんな願いが叶っているのか、ルークは控えめながらも今では私に心を開いてきました。
帰宅するとグルグルと私の周りを走り周り、甘噛みして「早く、早く」と部屋に導きます。
逆に出かけるときは、鼻先で私を小突きながら「ハウッ、ハウッ」と声にならない声を出し、「行くな、行くな」と訴えているようです。
“Luke”と「ルーク」、両方とも私を癒してくれる、大好きで、大事な存在になっています。
上の画像は、上段がギタリスト“Luke”、下段が愛犬「ルーク」です。上段の画像にギターが写っていますが、そのヘッド(一番右側の部分)には“LUKE”と記されています
※“Luke”の画像は、“Steve Lukather”のオフィシャルサイトからプレス向けのものを拝借しました。
マイロ君もすっかりマイロ家の一員に溶け込んでいると伺って、私も安心しています
ルークは、私たちが悲しい思いをすることに、自身が悲しいことに感じてしまったのでしょう。
人の気持ちを思い遣る感性が強いのか、または虐待経験から人の気持ちに過敏になっているのか、いずれにしても「キミは、それじゃ疲れちゃうだろ?」って心配してしまうこともあります。
先日の件の後、たくさんの方々にルークや私たちを気遣ってくださり、ルークを通じて皆さんの優しいお気持ちに接することができて、とても感謝しています。
ありがとうございました。
読んでいて胸が熱くなりました。
ルークとは2回くらいしかあったことありませんが、我が家の子供と相方はすっかりルークのファンです。
ルークママのおかげでマイロを我が家の家族にすることができたんです。
それはきっとルークが導いてくれたことだと信じてます。
そのルークが悲しい思いをしたことに、私は悔しく思いました。
mixでも純血種でもワンコはワンコ。
家族にとって「そんなの関係ねぇ」ですよね。
時間がだいぶ経ってしまいましたが、どうしてもコメントしたくて。
マイロ一家はルークのファンですよぉ~
ルークの目がお好きですかありがとうございます
私もこの仔の目が大好きです。
(どんな犬でも飼主を見る目は可愛いものでしょうが)
ルークはいろんな所へ連れていってあげたいと思っています。
いつかお会いできる日が来るでしょう。
楽しみにしています
私はルークちゃんの目が大好きです。
一目ぼれしてしまいました。
機会があればルークちゃんにお目にかかりたいと思っています。
ルークちゃんのお話を読んでいてまた涙が出ました。
ルークちゃんは今の飼い主さんに出会うためにがんばって生きてきたんだなって思いました。
なんだか気の利いた事を書けなくてすみません。
ハナコちゃんのお話は伺っておりました。
画像を拝見したとき、ルークと似ているけれど、やっぱり女の子らしい顔立ちをしているなぁと思いました
辛い経験をした犬は、生涯にわたってその記憶は無くならないのかもしれませんね。
だとしたら、せめて今とこれからは楽しい記憶を残してあげたいと願わずにはいられません
音楽は、全ての差別と関わり無く作られ、聴かれるものです。Steve Lukatherも人種・国籍・性別・年齢を問わず、数多くのミュージシャンと共演しています。
先日の嫌な事件があった後、手前味噌ながらこの仔にふさわしい名前をつけてあげられたと思っています
ルークは私たちの気持ちをちゃ~んと分かっているから、私たちもルークの気持ちを読み取ってあげなくちゃいけないと思っています。
思いやりあえる関係というのが一番幸せかもしれません
はじめまして。
ルーク君にそっくりなハナコを家族に持つタコロンと申します。
non_Bさんの、お気持ちが切々と伝わってくる文章を読んで、思わず筆をとらせていただきました。
ルーク君とは、これまで3回お目にかかりました。
non_Bさんが、お留守の時に、お宅にお邪魔したこともあります。我が家にもお出でいただいたことも、あります。
ルーク君は、不思議なワンコです。
何もかも、見通しているような目。声無き声で訴えかける時の表情。なにか、犬というより、別の生き物、いや魂そのもののような存在のように感じるのです。
我が家のハナコも「捨てられていた雑種犬」です。我が家の家族となって11年。もう老域に達し、普段は太平楽に暮らしている彼女も、ちょっとした人間の動作に、大げさに悲鳴を上げて、身をすくめる時が今でもあります。過去の記憶がそうさせるのだと思います。
ほとんど吼えることも無く、じっと私の目を見つめて、感情を表す時、何度抱きしめたことでしょう。
かけがえのない、大事な大事な家族です。
雑種であろうと、なかろうと。
とても愛しいよ・・・ルーク
過去には、辛いことがいっぱいだったけど
今のパパとママの子になってから、幸せだもんね
ルーク・・・君は、皆を幸せにしてくれているよありがとうね