ひとり暮らしのおじさん日記

札幌市在住。70歳超えおじさんの気ままな日記。

自分探し

2022-08-04 13:44:27 | 日記
  • 2022年8月4日(木/先勝):晴れ/なんとなく心地よい1日。

ある本に書かれている言葉が琴線にふれました。

「言葉で読み、心で読み、行いで読まなければ悟りは得られない」

僕なりに解釈をすると、

「言葉で読む」は、著書の文章を読むことであると思うし、

これには誰も異存はないと思います。

次に「心で読む」ですが、

僕は作家が作品を通して何を伝えたいと思っているかを

読み解く事と考えています。

そこに自分の感想が述べられればモアベターであるけど、

なかなかその域に達しきれない歯がゆさがあります。

でもその思考力が独断であったにせよ、

作家が小説作品を通して語ろうとしている事が多少でも見えると、

ワクワクしてくるというか、

誰かに話したくて話したくて仕方がなくなってきます。

そうしたワクワク感がこたえられないから本を読むし、

たくさん読んで、更にその深さへ入っていきたいと思います。

最後に「行いで読む」とは行動です。

つまり、心で読んで考えた事を行動に転化することです。

ここまで書いてふと思いました。

「言葉で読み、心で読み、行いで読む」という理論構成は、

もしかしたら『陽明学』ではないのか。

そして、この陽明学理論を熱く語ったのが吉田松陰であり、

松下村塾だったと僕は考えました。

というようなことを考え始めると、

20歳代の時に高杉晋作を追い求めて萩を旅した事を思い出します。

そのきっかけになったのが、高校生の18歳の時に読んだ

石川達三さん著の『自分の穴の中で』であり、最近54年ぶりに

もう一度『自分の穴の中で』を読んでみたくなりました。

本当に僕は『自分の穴の中で』を読んで変わったのだろうか。

もしかしたら別な本と勘違いをしてるのかもしれない

という自分探しの旅です。