脚本家二人体制が、いつからか三人体制になり、秋からは新たな脚本家が一人で
最終回までを執筆する、というちょっと異常な花燃ゆ。
9月の放送から(第36回・高杉晋作が死去した回)から、最後の脚本家に代わったらしいが、
その次の第37回を視聴し、脚本家が代わったらドラマのスタンスというか姿勢?的なものが
代わったと感じた。
これまで、第1回~35回(脚本家三人体制)までは、必ず杉家の人々の(無理やり的でも)
出番が毎回あったと思うが、ついに杉家が出てこなかった。
(杉家の人々とは 杉宅での出演シーンが主な美和さんの母や兄、兄嫁、姉等)
そういえば第36回も杉家の出番はなかったような気がするが、記憶が・・・
まさかこのまま杉家の人々がフェードアウトってことはないだろうが、毎回出ていた人達の
出番を無くすという、本作品の基本構造(←おおげさ 笑)までも変えられるとは・・・
第4の脚本家は只者ではない・・・な(笑)
次回以降、杉家の人々の出番があるのか、ないのか・・・
そして、もうひとつ。
このドラマが主人公美和さんの回想録だってこと。
第37回
戦時下の京を単身、顔も名前も知らない亡き夫の忘れ形見の安否を確認するために
探し回っていた美和さんが、偶然にも危ういところを辰路さん(夫の愛人だった人)に
助けられた場面。
そこで、美和さんのナレーションが流れた。
『この時はこの人が辰路さんだとは気づきませんでした』 (録画していないのでうろ覚えの
台詞だが、こんなような主旨のナレーションが美和さんの声で流れた)
この美和さんのナレーションを聞き、驚いた。
花燃ゆって、主人公美和さんの回想録になったのかと!!!
主人公のナレーションって、たぶん初めてだと思う。
このナレーションがなくても、観ていれば『ああ、探していた人(忘れ形見)だと気づいては
いないんだな』と十分わかるのに、なぜ、わざわざ、本人のナレーションを入れた?
そういえば、美和さんが大奥に入った目的は、確か大奥で出世して、殿さまに直接、
久坂らが死んで行った意味を問いたい、知りたいって事だったような気がするのだが、
この前、大奥の中庭に作ったちっちゃな畑で殿さまと若様と美和さんが3人にこやかに
耕していましたね。 殿さまに聞きたいことがあったのだから、今、そのチャンスじゃないの?
それとも、若様の目の前だから問う事を控えたのか? まさか、ごぼう抜きのように大奥で
大出世できて、目的を忘れちゃった?
やっぱ人の一生を描くドラマの脚本は一人で書いてもらった方が(書ける人に依頼した方が)
いいね。 いろいろと。